京都北山 ハタカリ峠から雲取峠
2019.02.09


 
ハタカリ峠から雲取峠への尾根を楽しむ
京都北山 雲取山


2019.02.09 (土) 曇   哲、道

行き:出町柳駅前 7:50 - 花背高原前 (京都バス)
帰り:花背高原前 14:58 - 北大路駅前
コース:
・花背高原前バス停~林道終点~寺山峠~(北の尾根筋へ)~京産大凌雪荘~ハタカリ峠~雲取峠~(一ノ谷)~一ノ谷出合~寺山峠~花背高原前バス停


注意:
◆京都北山の雲取山周辺は積雪時、1m前後積もります。積雪状態により、ワカン、スノーシュー、アイゼンが必要です。







 ポンポン山足慣らし以降足の調子がいまいちの哲郎、今日は痛みが治まっているので、出かけることにするが、比良山系は諦め近郊の雲取山へ出かけることにする。

 花背峠を登って行くバスから周囲の植林地を見るが、今週暖かかったのだろう雪は極端に減っている。バスはチェーンを巻かずに花背峠を越えていく。花背高原前で降りると先週集落に40cmは積もっていた雪は、今週の暖かさで融けている。早速橋を渡り林道を歩き始める。

 「あれ~、ないわ!」と道半分の雪が融けているのを見る。「山に雪は残っているだろうか?」と心配するが、進むにつれ積雪も増えてきて一安心する。

花背集落の雪は融けている
花背高原前バス停
進むにつれ積雪も増えてきて一安心

 旧スキー場小屋付近で準備する。山の積雪は40~50cmと予想されるが、新雪がすぐに融けているので踏み抜きが多いだろうと、ここでシューを履きシューハイクを楽しむことにする。

 林道を真っすぐ進んで行くと、左手の斜面に雪はなく、もう早春の感じがする。。林道終点から植林地の谷間を登って行くのだが、斜面の雪は少なくシューは要らなかったようだ。いつもは植林地の残雪の方が長く残っているのだが、こんなに少ない雪、やはり今年は暖かいのだろう。

斜面に雪はなく早春の感じがする 少ない雪、シューは不要だった

 谷間を詰めて行くと、標識のところで右の斜面を巻きながら登って行く。最初の木の根道は雪が融け根が見えている。道が斜面の北側に変わると、やっと雪も増えて来て快適に進み寺山峠に着く。10時25分、ユックリ来たのだろうバス停から1時間歩いたことになる。

 峠に雪はなく、南の旧花背峠へのシューハイクは止める。植林地の雪を見て一ノ谷から芹生~貴船へ下るコースも諦める。結局尾根筋を北にとりハタカリ峠へ向かうことにする。

寺山峠への巻道 雪のない寺山峠に着く

 峠からアップダウンの尾根筋を避け、「楽だろう」と最近造成された林道を進むことにする。林道横の斜面の雪は少なく林道で良かったようだ。尾根道と林道は3回接している。良く覚えていないので途中で林道から尾根に乗るが、小ピークのアップダウン後に再び林道に接したので、尾根に乗ったのは2回目だった。

 登るにつれ積雪が増えてきて一安心する。右後方の尾根に見えるはずの花背の鉄塔は完全に撤去され、下の建物のようなものが見えている。北山のシンボルがなくなったのは、やはり淋しい。遠くに蓬莱山と、その左端に武奈ケ岳が見える。

最近造成された林道を進む 途中で林道から尾根に乗る
花背の鉄塔は解体され 蓬莱山と、左端に武奈ケ岳が

 ヤッホーポイントと書いた名札を見る頃から雪も雑木も増えてきてシューを楽しむが、雪面硬くいまいち楽しめない。ロープ場を下って行くが、これまた雪面硬く歩き難い。下りきると左手に京産大凌雪荘が見えてきて、尾根から山小屋へと下って行く。

 小屋の前を通り過ぎ、右手の尾根の鞍部に一登り。出合った尾根が先ほど歩いていた寺山峠からの尾根筋である。尾根は地蔵杉のピークへと登って行くので、ルートは地蔵杉下の斜面を横切って行く。簡単な斜面だが、ここも雪面硬く歩き難い。アイゼンだと歩きよいのだろうが、「踏み抜きがね~」。

 小ピークを1つ越え再び登って行くと「ハタカリ峠」に着く。峠はこの尾根筋の北の端で、ここまで来ると積雪も40~50cmとなる。やっと雪を楽しみながら雲取峠へ向かう。

雪も雑木も増えてきてシューを楽しむ 京産大凌雪荘が見えてきて
地蔵杉下の斜面を横切って ハタカリ峠

 西向きの尾根に乗ると雑木の中を歩くようになり、冬枯れの雑木を楽しむが冷たい尾根の雪はガリガリ、音を立てながら進んで行く。尾根が南へ向き最後は広い雲取峠へ下って行く。

 11時50分、雲取峠に降り立つ。山頂を往復しても15時前のバスに間に合いそうだが、雲取山への道や、下山の一ノ谷の様子が分からないので。今日は山頂へ向かわずここから下山することにする。

冬枯れの雑木を楽しむ 雲取峠に降り立つ

 ここから下りなのでアイゼンを装着する。峠の南から一ノ谷へ下って行く。最初の谷までの急坂、いつものように雪が深い。谷に出合うと谷沿いの植林地を下って行くのだが、早速膝まで踏み抜いてしまう。表面は硬いがトレースはなく数歩に1回は踏み抜いてしまうので、先行する道子は哲郎に先に歩くように言う。

 植林地を10分も歩くと流に出合い、谷横を歩くようになる。流れが見えるということは、雪が少ないと言うことである。でも40~50cmの積雪で尾根筋に比べると雪が残っているようだ。

峠の南から一ノ谷へ下って行く 流に出合い、谷横を歩くようになる

 一ノ谷は小さな谷なので渡渉に問題なく下って行け、谷の中が歩くことができれば谷の中を歩く。谷沿いを下って行くので迷うことはなく、道が分からなくなっても歩きよい所を探し歩けば良いので助かる。でも今日は踏み抜きが続き嫌になってしまう。ここはシューの方が良かったようだ。

 35分下って行くと前方に山小屋が見えてきて「やれやれ」、一ノ谷出合まではもうすぐ、このペースで歩けばバスには十分な時間なので一安心する。12時55分、一ノ谷出合いに着き左にとり寺山峠へ登って行く。

山小屋が見えてきて「やれやれ」 一ノ谷出合

 15分登って寺山峠に着く。峠で2人の男性に出合う。13時05分、こんな時間に登ってきて、「これからどうするのやろ」と思っていると、大きなザックの彼らは立命ワンゲルOBで、今日は立命小屋に泊りユックリお酒を飲むということである。「ザックの中は食材が詰まっているのだろう」と哲郎。

 彼らは一ノ谷へ下って行くが、我々はバスまで時間があるのでここで昼食とする。熱いお茶でオニギリを食べるが、やはり寒いと早々に下って行く。

寺山峠へ登って行く 15分登って寺山峠に着く

 林道まで降りてくると周囲が明るくなり安心する。スキー小屋跡まで下って、ゆっくりと後始末をしバス停へ下って行く。バス停に着くがまだ30分待つことになり、寒いので先のバス停まで歩くことにする。

 犬の散歩の住民に出会うので、花背の雪も融けてきたのだろう。道下にそば屋さんを見つけるが、寄る時間がなく「この次は寄ってみよう!」と。

林道まで降りてくると 花背の集落を歩いてみる

 定刻にやって来たバスに乗る。今日の雲取山は予想外に雪が少なかったが、十分楽しむことができ、「ありがとう!」とバスから山々の雪を見る。「シューを履いたので、明日はきっとふくろはぎが痛くなるだろうな~」と哲郎。








地には花が咲き乱れ、
歌の季節がやって来た。
山鳩の声が、私たちの国に聞こえる。


雅歌 【 2-12 】
雪が締まっていてシューが沈まない