蛇谷ヶ峰(横谷峠~須川峠~畑)
2019.10.26


 
蛇谷ヶ峰から須川峠へ緩やかに下る尾根は
雑木が心地よい


2019.10.26 (土) 曇り   哲郎・道子

行き:JR京都6:31 = JR近江高島7:27- 畑
帰り:畑 13:54 - JR近江高島14:21 = 14:58JR京都


コース:
・畑バス停~横谷峠~林道フェンスゲート~横谷峠登山口~横谷峠~アラ谷峠~須川峠(ボボフダ峠)~滝谷の頭~蛇谷ヶ峰~須川峠~林道出合~バス停への舗装道フェンス~畑バス停








 「今年は秋の野草や紅葉が遅れているが」と、思いつつも蛇谷ヶ峰へ紅葉見物に出かける。色々なコースとバスの時刻を調べていると、10/1から近若バスの細川から朽木学校前路線が廃止とある。冬の武奈ケ岳で細川道を下っているが、ゆっくり下ると「18時過ぎのコミニュティバスまでバスはない」と言うことになる。

 京都からバス利用で蛇谷ヶ峰へ向かうには、朝早い畑へのバスが便利だ、と言っても朝が苦手な哲郎にとっては辛い。JR高島駅でのバスへの乗り継ぎ時間が短いので、電車が少し遅れると乗れない。こんな場合は比良駅まで戻って武奈ケ岳へ向かうことにする。

 今日はバスに乗れるが土曜日なので他に乗客はいない。畑バス停で準備を済ませ準備OK、横谷峠口へ畑集落の中を歩き始める。ジャム屋さんの看板を見るがまだ8時、今日もPASSし、道端に咲く花を見ながら歩いていく。


立派なトイレがある畑バス停 ジャム屋さんの看板を見るがまだ8時
今日もPASSする

アキノキリンソウ シシウド

 今日は晴れと言う予報だったが、どんよりと曇り今にも降りそうである。民家の庭に咲くホトトギスを見て「こんなに赤かった?」と思ってしまう。しばらく登って行くと道は次第に西に向き、その道が南へ直角に折れる地点が横谷峠への入り口で、民家の間の細い地道へ入る。

 民家の裏は直ぐ畑になっていて、すぐに周囲は棚田に変わるので、リンドウやミゾソバやミゾホウズキ等が咲く足元を見ながら登って行く。棚田が終わると振り返り畑集落を見下ろしてから、谷沿いの植林地を登って行く。


道が南へ直角に折れる地点が
横谷峠への入り口
棚田が終わると振り返り畑集落を見下ろす

リンドウ ツリフネソウ

 標高400mになり、目の前に林道に沿うフェンスを見る。ゲートを開け林道に出ると、その反対側に横谷峠への標識を見るが半分折れている。横谷峠登山口なのに「??タ峠」になっている。横谷峠が昔は「ヨコタ峠」と呼ばれていたからであろう、と言うことはこの標識は古いということになる。


支尾根をジグザグに登り始める 林道の横谷峠(ヨコタ峠)登山口

 ハッキリとした峠道、しばらく谷沿いを歩いていく。深い草が茂っているのでヒルが心配だが、今までここでヒルに出合ったことはない。標高450mを過ぎると左の支尾根に登り始める。支尾根に着くとジグザグに登って行くのでしんどい登りではない。

 植林地の尾根だが、次第に左右の谷間に雑木を見るようになる。前回は谷間の紅葉を見ながら登って行ったが、今日は全く色づいていない。「予想通りや!」と残念がる。

 登るにつれ尾根に雑木が増えてくると、谷間の木々にうっすらと黄葉の始まりを見る。周囲に雑木が増えてきて勾配が緩くなると、横谷峠は近い。


最初は谷沿いを歩いていく 勾配が緩くなると、横谷峠は近い

 標高650m付近で比良縦走路の尾根に乗る。ここが横谷峠で尾根の中央まで進むと横谷峠の標識を見る。9:15分、バス停から75分だからユックリ来たようだ。この広々とした雑木の尾根は心地よいが、ここの雑木もあまり色づいていない。すぐに右にとり蛇谷ヶ峰へ向かう。


標高650m付近で比良縦走路の尾根に乗る 尾根の中央に「横谷峠」の標識を見る

 広い横谷峠からは前方の尾根の右側を歩いていく。すぐに左手に尾根に登って行くハッキリとした道を見る。これが縦走路の古道で、これを登り尾根に乗る。あとは蛇谷ヶ峰まで尾根を外すことはない。

 周囲が植林に変わると見るべきものもなく歩きが速くなる。次のチェックポイントは須川峠の手前にある「アラ谷峠」、ピークを下ったところで峠の標識に出合う。

 この峠には立派な標識があるが、地形図に破線の道は記載されていない。標識の左右を覗いてみると薄い踏み跡があり「歩きたい道」と思ってしまうが、地形的に難路なのかもしれない。


左の尾根に乗っていく古道を見る 「アラ谷峠」の標識

 緩やかな植林の尾根道が続き、少し下って須川峠に着く。9時50分、前回とあまり変わらないのでゆっくり歩いたようだ。須川峠からはいつも歩いている尾根なので目新しさはないが、滝谷の頭を過ぎると植林は終わり雑木の穏やかな尾根が続き、哲郎のお気に入りコースである。


少し下って須川峠に着く 滝谷の頭付近にある古い標識

 先ほどから時々パラパラと小雨、今の時期はレインウェアを着て歩くと、まだまだ暑いと感じるので着たり脱いだりと忙しい。

 紅葉はまだまだだが、台風が多かった今年にしては葉が残っているので紅葉はきれいかのしれない。山頂が近づいてくると左手の尾根を登り尾根を乗り換える。


滝谷の頭を過ぎると
心地よい雑木の尾根が続く


紅葉はこれから


雑木が心地よい

 標高差70m、一登りすると蛇谷ヶ峰の南尾根に乗る。北へ細い雑木の尾根を300m進み蛇谷ヶ峰山頂に着く、10時55分、須川峠から約1時間だ。山頂はガスで覆われ風が強い。こんな時刻でこんな天候なのか、他に登山者はいない。

 山頂までの道、紅葉はまだまだだったので、「朽木方面へ下っても期待できない!」と、今日は畑へ引き返し13時54分の早いバスで帰ることにする。山頂の木陰で昼食と思ったが風が強く寒いので、南尾根を少し下ったところで昼食とする。


北へ細い雑木の尾根を進むと蛇谷ヶ峰 蛇谷ヶ峰山頂につくが

 15分の昼食も終わり須川峠へと歩き始める。いつもより40分も早い出発なので「ユックリ野草観察ができる!」と哲郎。ところが下りの急斜面で「かかとがギクッとした!」と道子。そこから道子はゆっくりと歩き始める。結局いつもよりユックリの歩きとなる。

 急坂を東に下り再び南への尾根を下っていく。「ゆっくりの下り、逆方向だから景色も変わって良い」と。やっと須川峠に着く、12時15分、ユックリ歩いたので時間の余裕は少なくなった。


蛇谷ヶ峰南尾根 下りは景色も変わって良い

 須川峠を下っていく。35分で下れるが、前回は台風の倒木等で45分かかっていた。少しは倒木も処理されているだろうと思っていたが、台風後とあまり変わらないようだ。道をふさぐ倒木が1本、ここだけ気を付ければ問題ないようだ。

 最初の谷合流点も登山道を通らず谷合流点から斜面を一のぼり、問題なく進んでいくことができる。2番目の合流点も変化なく渡れ、3度目の渡渉を済ませば後は谷沿いに下っていくだけである。前方に堰堤が見えてくると林道は近い。堰堤から5分も歩くと林道の登山口に着く。


やっと須川峠に着く 最初の谷合流点は斜面を登る

3度目の渡渉 堰堤が見えてくると林道登山口は近い

 登山口13時05分、バス停まで25分なのでバスには十分間に合うが、ゆっくり歩いてきたので時間の余裕は無くなりいつもと同じ時間、バス停まで急ぐことになる。それでも林道に咲く花を眺めているとゆっくりの歩きとなる。畑バス停へ向かう最後の林道ゲートまで来て、ゲートを開け進入する。

 道子は着替えのため先へ先へと急ぎ足、「足の痛さは何処へいったのやろ」と思ってしまう哲郎。哲郎も後を追うように急いで下っていく。13時35分バス停に着く。今日は涼しかったのだが、急いで歩いたので汗をかき裸になって汗を拭く哲郎。


堰堤から5分も歩くと林道の登山口に着く 畑バス停へは舗装道のゲート通る

 そのうちバスがやってくるが、行きも帰りも二人だけで申し訳ありません。バスは予定通りJR近江高島駅に着き、ホームに駆け上がると丁度新快速がやってくる。JR京都駅まで40分、「新快速は速い!」と、いつもながらそう思ってしまう。





センブリ


エゾリンドウ

キセルアザミ?

ツルリンドウ






主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
林道の須川峠登山口の標識