京都北山 滝又の滝からナカマタ(東俣山)
2018.12.15


ナカマタから茶呑峠へ下って行く


2018.12.15 (土) 雨・雪   哲、道

行き :JR京都駅 7:50 - 細野口(JRバス)
帰り:周山バス停 14:10 - JR京都駅


コース:
細野口バス停~トレイル【京北2】~轟谷分岐【京北3】~石仏群西門~石仏群道分岐【京北3-2】~滝又の滝~滝上~林道終点【京北5】~T字路分岐【京北6】~余野集落~・466分岐~ナカマタ取付き(射撃場跡手前、果樹園との境の山裾)~尾根出合~△ナカマタ(東俣山)~茶呑峠~カモチ谷~殿橋~ウッディへ京北~周山バス停








 滝又の滝からナカマタ(東俣山)へ台風の被害調査に出かける。細野口から滝又の滝を経て余野への京北トレイルコースと余野からナカマタに登り茶呑峠から周山へ下るカモチ谷コースを歩くことにする。

 朝の周山行きのJRバス、紅葉シーズンも終わったようで乗客は少ない。杉坂口バス停を過ぎると、標高400m以上の峰に白い物を見る。「えっ!」と雪を全く予想していなかった哲郎、北へ進むほど白さは増してくる。

 細野口で降りる。朝まで降っていたのか路面がぬれているので、京北トンネルへ向かい準備する。このトンネルには歩道スペースがあるので、雨の時の準備には重宝する。入口すぐのところで準備するが、長いトンネルなので遠くの車の騒音高く、排気ガスも漂ってくるので長居する所ではない。

細野口で降りる 京北トンネルへ向かい準備する

 今日は寒いので上着を着て出発する。トンネル前の道路を渡ると地道があり、その先で国道からの林道に出合う。この角にトレイル【京北2】の標識がある。谷沿いに続く林道を歩き始めると、雨のような雪が降って来たので、大木の下で上着をレインウエアに替える。

 足元には積雪を見るが、気温は1℃くらいでそんなに寒くはない。轟谷分岐に来て、トレイル道は橋を渡り細い登山道に変わり、谷沿いの道を心地よく歩いて行く。

トレイル【京北2】から林道を歩く トレイル道は橋を渡り
細い登山道に変わり

 少し進んだところで道は斜面にあがっていく。前方の登山道が大水で浸食され迂回路ができている。7月の豪雨だろうか、台風の影響ではないようだが、こんなに登山道が崩壊したのは初めてである。さらに進んで行くと迂回路がと、何度も繰り返すが、谷の渡渉ポイントには橋のつもりは必ず板が渡してある。

 谷も細くなり、もう大丈夫だと思う頃、石仏群手前の門に出合う。ここには前方と横にトレイルのテープが張ってあり、「前へ進むな」「谷へ降りるな」と示してある。昔は「門を通るな」と示してあったし、何処へすすんだらいいのやら?

 進路が分からないので、テープを潜り対岸の以前歩いた登山道を歩くことにする。

迂回路ができている 石仏群手前の門に出合う

 この道には踏み跡が無く、左手の門から続く道に踏み跡を見るので、現在のトレイル道はあの門を潜って行くようである。

 小さな谷分岐まで来ると、左手の石仏群の道から下るような階段を見るので、そこへ上がってみる。何とトレイル【京北3ー2】の標識があり、滝への案内板もある。「いつの間にか、石仏群の道がトレイル道になっている!」と。

石仏群の道がトレイル道になっている 案内板によると
入口の門は「西門」とある

 滝又の滝へはもうすぐ、ここまで倒木は少なく台風の影響は少ない。滑滝を右に見て右岸を進んで行き大岩に突き当たると滝又の滝に着く。大岩を巻いて行くと滝が見えてくるが、ここに来て倒木が邪魔をする。でも流れが浅いので滝へ進むことができる。

 滝を一見しすぐに余野へと向かう。滝上への雪の階段に、下ってくる踏み跡を見る。どう見ても今朝の踏み跡、今まで誰にも合わなかったのに「どうしてだろう?」と。

滝又の滝 滝上へ階段を登る

 滝上の多くの倒木は処理され、谷に沿って橋を渡ると林道終点に着く。今日は谷の浸食で谷へ降りられないので、雪の橋をゆっくりと渡って行く。

 この先植林地が続き倒木の状態が分からないので、2人は林道を急いで歩くことにする。林道に新しいタイヤの跡があるので、あの階段の踏み跡はここまで車で来て滝へ下ったようである。

 無言でテクテク歩く林道、何も見るべきものはない。時々雪が木から落ちてくるが、解けかかった雪の塊に当ると、ダメージは大きい。林道がT字路に突き当ると、余野へは右にとる。少し登って余野へと下って行くが、気温が高く路面が凍っていないので助かる。

滝上の多くの倒木は処理され 橋をゆっくりと渡って行く

 目の前が開けて白い田畑が見えてきて、余野集落に着く。ゲートを抜け真っすぐ進み突き当たった道を左にとり果樹園へ向かう。道に積雪はないが、果樹園まで1.5Km歩くことになる。

 3対の送電線を潜るとロッジ風の家が見えてくる。・466の分岐で高度を合わせ進んで行く。果樹園を過ぎ隣接する射撃場跡との間の山裾が登山口である。早速登って行く。

白い田畑が見えてきて、余野集落に着く 果樹園と射撃場跡との間の山裾が
登山口であ

 いつもは取付きの斜面で、日に当りながら昼食としていたが、この天候なので先へと進むことにする。斜面を登って行くと支尾根に乗る。ここからは射撃場の境界ロープに沿って歩くことになるが、雑木の中なので苦にならない。

 5cm程度だった雪も登るにつれ増えてくる。でも新雪なので滑ることなく登って行くことができる。北へ進んでいた尾根が西へ寄り始めると傾斜がきつくなり、寒い中だが汗が出て来る。

 取付きから35分歩いてナカマタ(東俣山)山頂に着く。山頂広場は木が無いので、三角点の上に10cm余りの積雪を見る。

雑木の中ロープに沿って登る ナカマタ(東俣山)山頂に着く

 道子は汗をかいたので「着替える」といい、さらにここから下って行くので、今朝ザックに入れたチェーンのスベラーズを付けると言う。哲郎は冷え込んでくるので「早く~!」とイライラ、この間にオニギリ1個を食べる。

 道子の準備が終わると丁度12時、2人は茶呑峠へと下って行く。雪の雑木の尾根は美しいが、眺めることもなく急いで進んで行く。

 南からの尾根に出合いこれに乗り下って行く。積雪少なくなり、急斜面も滑ることなく下って行ける。山頂から30分で茶呑峠に着く。ここから殿橋までカモチ谷沿いの林道を下るのだが、ユックリ歩くと90分、早く歩くと60分、急ぎ足で歩くと周山発14時10分のバスに乗れそうである。

茶呑峠へ下って行く 山頂から30分で茶呑峠に着く

 この林道に倒木がない事を祈って下山を開始する。前回より林道支線が増えていて、注意しないと間違えそうである。しばらく足元にゴロゴロ石が続き歩き難い。ジグザグの急坂が終わると林道は広くなるが、ゴロゴロ石道は続く。

 山頂から休憩なしで歩いているので、足に疲れが出てくる。雪はいつの間にか上がったようでフードは外して下って行く。前方に鉄板の橋が見えてくると、橋の手前で左手からの小さな谷で林道は浸食されている。

 谷を渡り鉄板の橋に着くと、ここは標高340mポイント、地形図では殿橋まで1/3進んだことになるが、時間的にはほぼ半分進んだことになる。茶呑峠から25分なので予定通りである。ここを過ぎるとゴロゴロ石もなくなり、緩やかな歩きよい道が続くが、倒木もなくただ黙々と歩くことになる。

林道を下り殿橋へ向かう 谷を渡り鉄板の橋に着くと

 集落が見えてくると殿橋まで500m、一段とピッチを上げ歩いて行く。殿橋バス停に13時25分に着く。ここから京北ふれあいのバスに乗る(土曜日便)と周山からのJRバスに接続してくれるが、「ウッディ京北で着替えたい!」と言う道子、早く着いたのでウッディ京北まで歩くことにする。

 殿橋からウッディ京北まで歩いて25分、頑張れば15分、ここは頑張って歩くことにする。もう林道歩きで疲れている足に舗装道はキツイ。足の裏と腰が痛くなる頃、13時40分にウッディ京北に着く。

 トイレで着替えるが「時間がある」と道子は道の駅を覗く。満足するものがなかったので、すぐ引き返してくる。少し時間があるので周山バス停まで歩き、暖かい待合室でバスを待つ。

殿橋を渡る ウッディ京北に着く

 バスが走りだすと、朝真っ白だった山々の雪は減っているので、今日は暖かったのだろうか?今日はデパートで買い物をするという道子、速く歩いたので疲れたのだろう、すぐに爆睡でシートに寄りかかっている。

 この周山街道から見る山々に大規模な倒木はないので一安心の哲郎。今日雪を見て「次からアイゼンをザックに入れとこう!」と。








主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10-13】
茶呑峠のお地蔵さん
ちょっと傾いているな~