蛇谷ヶ峰 (桑ノ橋~△~須川峠~畑)//奥比良
2018.10.27


 
雑木が続き心地よい蛇谷ヶ峰桑ノ橋コース


2018.10.27 (土) 曇り   哲、道

行き:出町柳 7:45 - 桑ノ橋 (京都バス)
帰り:畑13:54 -JR近江高島14:21 = JR京都
コース:
・桑ノ橋バス停~バス停北30mにある登山口~望岳所~キノコ研究所~林道の登山口~猪の馬場~雨量計測所~P791~天狗の森~西峰反射板~△蛇谷ヶ峰~P752~P702~須川峠(ボボフダ峠)~林道出合~舗装道ゲート~畑バス停








 蛇谷ヶ峰への桑ノ橋コース、台風の影響はどうだろうと出かけてみる。土曜は午前中雨と言う予報、気象庁の雨雲予報を追っていると、寒冷前線の通過が早くなり「9時までには雨が上るだろう」と出かけることにする。

 出町柳駅前バス停に着くが、紅葉シーズンなのに朽木行には誰も並んでいない。「今日は雨の予報だからな~」。結局10人だけを乗せバスは出発する。花折峠を越えると比良の山々はガスがただよっているが、もう雨は上がっているようである。

 乗客1人を残して桑ノ橋で降りる。バスを見送っていると救急車が2台やって来て、バスは桑ノ橋手前で停止させられている。ピカピカと周囲に数台の消防車「何事だろう?」と言いつつ準備ができたのでバス停北30mにある登山口から林道へ向かう。

 進行方向の林道にも消防車が停まっていて「山火事?」。車に戻ってきた隊員に話を伺うと「桑ノ橋で車が炎上しています!」と。延焼を防ぐために消防車が待機しているのか?、バスは当分動けないようだ。とにかく登山道は歩けるようだから予定通り蛇谷へ向かう。

桑ノ橋バス停でバスを見送っていると 進行方向の林道にも消防車が停まっていて

 林道が送電線を潜ると植林地に入って行くが、林道に倒木は全く見当たらないというか、林道が以前より綺麗になっている。足元を見るとキャタピラの跡、どうやら重機で倒木を処理したようだ。「予想通りだ!」と哲郎。

 林道は大きく蛇行しながら斜面を登って行く。周囲に雑木が増えてくるとジグザグも終わり「望岳所」に着く。望岳と言ってもシラクラの山々しか見えないが、今日はガスで覆われたシラクラの山並みを見る。

倒木が処理された林道を歩く ガスで覆われたシラクラの山並みを見る
望岳所

 望岳所からすぐの所にある「キノコ研究所」、倒木処理はここまでで先の林道に横たわっている倒木を見るが、通行には全く影響はない。

 林道は緩やかに南へと登って行き5~600m進むと林道から尾根へ登る登山口に着く。早速尾根に取りつく。

横たわっている倒木を見るが
通行には全く影響はない
林道から尾根へ登る登山口

 この登山口から山頂までは雑木が続き心地よい所なんだが、目の前に新しい赤いテープを見る。それも5~10m間隔で続いていて、折角の紅葉見物なのに赤いテープが邪魔をする。「前回一掃したのに!」、余りにも目立つので今日も清掃しながら登ることにする。

 全くマークが必要でもないところにギラギラと赤いテープが目立つ。余りにも多いので、これらは一人ではなく数人で付けたのかも知れない。

 「テープを雑木に巻くと、木を痛め、枯れてしまうので、テープ登山は止めてください!」。

 テープが無いと登れないような人は、その山に登る能力が有りません。バス会社や登山用具販売店のツアーに参加して「私も登れる!」と思ってしまう初心者、これが遭難の元です。

 こんなくだらないことを考えながら登っていると周囲の景色も見ず登っていたのか、「あっ、雨量計測所や」と。蛇谷までもう半分進んだことになる。

標高600m付近の紅葉はこれから 雨量計測所を過ぎる

 標高700mでも紅葉はまだまだだが、雑木の中を歩くのは心地よいが、赤いテープが・・・。天狗の森手前のピークに着き、西峰の反射板を見る。ここまで来ると山頂は近い。この付近から紅葉が見られ、それを楽しむ。天狗の森から一登りすると西峰反射板に着き小休止、南方に見る釣瓶岳や武奈ケ岳の山頂付近はガスに覆われている。

紅葉を楽しみながら シロモジの落ち葉を踏みしめて
天狗の森 西峰反射板に着く

 西峰から蛇谷ヶ峰の斜面の紅葉を見ながら鞍部に下って行く。山頂へ登って行くと声が聞こえてくるので、山頂手前で着替えて山頂に向かう。11時55分に山頂、清掃登山で15分遅れて到着、畑13時54分のバスに乗るには12時までに山頂を出発すれば間に合うのだが、この先の台風被害状況が分からないので、昼食は後にして畑へ下ることにする。

西峰から山頂の紅葉を見ながら 昼食は後にして山頂を出発する

 山頂から南の尾根を下って行くと、すぐ目の前に数本の倒木を見る。ここは難なく迂回できたが、この先の倒木を心配する(でも尾根の倒木はここだけであった)。P850mの小ピークから直角に東へ標高差70mほど下って、再び南への緩やかな尾根を下って行く。

 ここからP702まで緩やかに下っている尾根は、ナガオのような雑木の尾根が続く。でも尾根の紅葉は風で散ったのか見ごろを過ぎているので、谷間の紅葉を楽しみながら下って行く。

迂回するような尾根の倒木は
ここだけであった
尾根の紅葉は見頃を過ぎていた

 「えっ、もうここまで来たの!」と、目の前に滝谷へ下る作業道を見る。ここまで急いできたようだ。ここからP702まで登って行くと周囲は植林に変わり、落ち葉で隠れた踏み跡を確認しながら下って行く。この植林地に倒木がないのですぐに須川峠に着く。12時35分、ここから畑バス停までは60分なので十分間に合うところだが、先の道の状況が分からない。

 すぐのところで1本の倒木が道を塞ぐ。でもこの植林地に他の倒木は見当たらない。道は溝状にかわりジグザグに下って行くのだが、道に落葉や折れ枝が積もっていて歩き難い。

畑へ下る尾根を楽しむ 須川峠(ボボフダ峠)から畑へ下る

 周囲が雑木に変わり谷が近くなったところで倒木が道を塞ぐ。1か所だけ倒れた大木が道を塞ぎ迂回できないので、木の間を抜け下の登山道へ降りたつ。倒木で困ったところはここだけ、そこを抜けると最初の谷分岐へ来る。

 いつものように左俣の渡渉ポイントは危なっかしいので、谷分岐まで降りて左手の斜面を数m登って行く。2,3番目の渡渉ポイントに問題は無く「やれやれ!」と斜面の横道を歩き林道へ向かう。

倒木で困ったところはここだけ 最初の渡渉ポイント
谷分岐まで降り右の斜面を登る

 堰堤が見えてくると林道まで後もう少しとホットする。13時20分に林道に降り立つ。須川峠から林道までは35分のところが、今日は台風の影響で45分かかってしまった。ここからバス停までは25分かかるので2人は急ぎ足で林道を歩いて行く。

 こんな時に限って「花が咲いている!」と、カメラを向ける哲郎だが、慌てているのか中々ピントが合わない。哲郎は大きく遅れ、走って道子に追いつくことになる。車用の舗装道のゲートに着きゲートを開けバス停へ急ぐ。

林道に降り立つが
台風の影響で10分の遅れ
ゲートを開けバス停へ急ぐ

 畑集落を見ながら下って行くが、着替えを優先する道子は先を急ぐ。13時40分にバス停に着き道子はトイレで、哲郎はバス停で着替えているとバスがやって来る。今日は涼しくて下着まで着替える事がなく、十分間に合ったようだ。

畑集落を見ながらバス停いへ急ぐ 畑バス停に着き「やれやれ!」

 バスは2人を乗せ走り始めるが、周囲に目立った倒木はなく畑周辺に台風の影響は少なかったようだ。哲郎お気に入りの桑ノ橋~畑へのコース、一応歩くことができるようで一安心と、バスから蛇谷ヶ峰を振り返る。







マムシグサの結実 アキノキリンソウ
リンドウ センブリ
エゾリンドウ ツルリンドウ
アキチョウジ サワヒヨドリ







主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
バスから蛇谷ヶ峰を振り返る