蛇谷ヶ峰(桑ノ橋~畑)//奥比良
2018.07.14


 
シダの最後の斜面を登れば山頂なので一我慢
蛇谷ヶ峰


2018.07.14  (土)  晴れ   哲、道

行き:出町柳駅前7:45- 桑ノ橋
帰り:畑13:54 - JR近江高島14:21 - JR京都


コース:
・桑ノ橋バス停~バス停北30mにある登山口~望岳所~キノコ研究所~林道の登山口~猪の馬場~雨量計測所~P791~天狗の森~西峰反射板~△蛇谷ヶ峰~P752~P702~須川峠(ボボフダ峠)~林道出合~舗装道ゲート~畑バス停

注意:
◆須川峠(ボボフダ峠)から畑へ下る峠道は谷筋で少々荒れていますので注意して下さい。









 京都地方38℃の予報、「こんなに暑くては!」と言いつつも、久しぶりだと蛇谷ヶ峰へ出かけてみる。5月に桑ノ橋コースで山頂へ向かった時、5m間隔で続く赤いテープを見て、雑木保護の為テープをカットしながら登った。今日はそのテープの清掃登山とする。

 今日は暑いのか、夏山シーズンに入ったのか、朽木行きの登山客は約20名と少ない。広河原行きに並んでいる登山者1名いるので、「バスは貴船口までしか行きませんよ!」と彼に告げる(7/21に広河原まで開通しました)。それを見た道子は「部分運休掲示板の位置が悪い!」と京都バスに改善を求め、早速対応して頂く。

 朽木行きのバス、ほとんどの乗客は坊村で降り、最後の乗客となった2人は桑ノ橋で降りる。道子はトイレへ向かうあいだ、哲郎はユックリバス停待合室で準備する。

 9時15分に出発、バス停北30mにある登山口から地道へ進入するが、国道の角にあった標識は崩れたままである。綺麗に咲いているスイレンの花を見ながら進んで行くと突き当たり、右へとり林道を進んで行く。

桑ノ橋で降りバスを見送る バス停北30mにある登山口から

 頭上には送電線、足元両側にワラビの群生を見ながら、斜面を巻きながらユックリ登って行くが、古いゲートを過ぎると送電線から離れ植林地の中へと登り始める。植林で日射しは遮られているが、今日は風がなく汗が湧いてくる。

 しばらく植林地の中をジグザグに登ることになり、いつものように「シンドイ!」ということになる。ただこの林道は舗装してあるので、ヒルの出現は少なくて良い。登るにつれ雑木を見るようになると、なんとなく涼しさを感じる。

古いゲートに「蛇谷ヶ峰登山口」とある 林道に雑木を見るようになると
なんとなく涼しさを感じる

 南方が少し開けた「望岳所」と言うところに着きシラクラの山々を望む。この先の林道は緩やかに登って行く。すぐ先の「きのこ研究所」で飲水休憩し先へと進む。

 南へ進む林道が東へと向きを変える所が尾根へ取付く登山口である。立派な標識があるので迷うことはない。後は支尾根を何度も乗り換えて東へ東へ登り、西峰から山頂向かうので、登りの場合は迷うことはない。

 ここまでに、「トンボソウが咲いていたはずや!」とウロウロしながら登って来たが、今日は集中力がなかったのか見当たらなかった。

「きのこ研究所」で飲水休憩し 林道登山口から尾根へ取付く

 尾根に乗ると雑木が続き、暑いとはいえ心地よい登りが続く。早速テープを回収しながら登って行く。テープは木にぶら下がっていたり足元に落ちていたりと、結局雑木を楽しむことなく登ることになる。

 10時20分、雨量観測所を通り過ぎリる。左手に植林を見るが、すぐに雑木に変わり再び登り始める。この建物はチェックポイントとなり、いつもデジカメにおさめ、後でコースタイムを確認している。畑13時54分のバスに乗るには、山頂を12時までに下山開始する必要があるので、タイム見ながら歩く速さを調節しているが、今のところ大丈夫のようである。

 山頂までは緩やかに登っていくが、所々で出合う急勾配、道子はスイスイ登るが、最近運動不足の哲郎は「シンドイ!」と言いつつ道子の後を追っていく。大量の汗に、用意した500ml×4本の水分で足りるか、心配する哲郎。

雨量観測所を通り過ぎリる 急斜面も巻いてくれると助かる

 小ピークから西峰の反射板を見ると、もう山頂は近い。天狗の森を抜け、一登りすると西峰反射板に出合う。ここから南方が開け、釣瓶岳や後方の武奈ケ岳周辺の山々を楽しむ。反射板11時25分と段々ペースが落ちてきているので、急いで山頂へ向かうことにする。

天狗の森を抜け
一登りすると西峰反射板へ
西峰反射板に出合う

 前方に蛇谷ヶ峰山頂を見ながらハナヒリノキの中を抜け、山頂手前の鞍部へと下って行く。シダが茂る鞍部に着くと最後の斜面を登り始める。暑くてシンドイ登りだが「登りきると山頂!」と思うと我慢できる。

 11時40分蛇谷ヶ峰山頂に立つ。予定より少し遅れはしたが、暑い中の清掃登山ではまずまずである。山頂には人影はなく、「暑いから家族連れはいないのよ!」と道子。武奈ケ岳なら、もう2~3℃涼しいかも知れない。木陰で着替えて昼食とする。

前方に蛇谷ヶ峰山頂を見ながら
ハナヒリノキの中を抜け
誰もいない蛇谷ヶ峰山頂
琵琶湖方面の展望は良くない

 昼食と言ってもオニギリだけの15分の昼食休憩、11時55分になったので畑へと下山を開始する。いつもの歩きだと「畑バス停13時35分着で、バス発車まで20分」という予定である。

 美しい雑木の細い尾根が続き心地よい下山となる。一か所急な下りがあるが、後は緩やかな歩きが続く。滝谷へ下る作業道分岐を過ぎると、少し登り始める。P702への少しの登りだが、久しぶりの登りで「シンドイ!」と2人。

山頂から南の比良縦走路へ 美しい雑木の細い尾根が続き心地よい

 周囲は植林に変わり、踏み跡は薄くなる。それを辿って行くと道は須川峠(ボボフダ峠)へと下り始める。ここで休憩中の2人組に出合うが、今から何処へ向かうのだろうか。「こんなところで腰を下して休憩しているようでは蛇谷まではしんどいだろうな~!」と哲郎。

 12時35分、予定通り須川峠に着く。早速左の峠道を下って行く。しばらく植林地の中、溝状の道が続き面白くない。でもユックリ下るとバスに遅れると、頑張って下ることにする。

須川峠道は須川峠(ボボフダ峠)を下る しばらく植林地の中溝状の道が続き
面白くない

 谷の音が聞こえてくると、少し涼しさを感じるが、そんなことより谷水で顔を洗いたい哲郎である。最初の谷合流点に着く。危なっかしい登山道の渡渉地点を止め、谷合流点まで下り谷を渡り斜面を一登りして登山道へ。

 次の谷合流点に変化はなく、最後の渡渉地点も問題なく渡れたので、この須川峠(ボボフダ峠)道は今回の集中豪雨の影響はなかったようである。

最初の谷合流点、登山道の渡渉が危ないので
合流点まで下り迂回する
最後の渡渉地点も問題なく渡れたので

 しばらく谷上を歩いて行き、次第に谷横まで下って行く。堰堤横を越え少し下って行くとすぐに林道が見えてくる。13時10分に林道に降り立つ、バス停まで25分なので予定通りである。

すぐに林道が見えてくる 登山口から
林道を左にとり畑へ向かう

 林道は日差しがきついので傘を取り出す道子、暑い林道歩きが始まる。哲郎は野草を見ながら歩いて行くが、道子はとにかくバス停へ急ぐ。畑へのゲートを開け通り抜けたのは良いが、今日はフックが中々しまってくれない。ゲートが傾いてきたのだろうか、やっと閉めてバス停へ急ぐ。

 見晴台からは畑集落を見ながら下って行くが、先を急ぐ道子の姿は消えていく。13時35分、予定通りだと畑バス停に着く。このバス停には大きな待合室があり、隣に立派な水洗トイレがあり助かる。哲郎も下着や靴下まで着替えてサッパリする。

林道から畑へのゲート
今日はフックがなかなか閉まらない!
畑集落を見ながらバス停へ急ぐ
遠く正面に釣瓶岳

 定刻に発車したバスは2人を乗せJR近江高島駅へ向かう。窓から見る田んぼや河川に大きく荒れたところがないので、こちらでは豪雨の影響は少なかったようである。

 JR近江高島駅に着き、すぐ接続の新快速に乗り京都への帰路に着く。「トンボソウ、オカトラノオ見なかったな~」と哲郎の独り言。





ヤブカンゾウ ノギラン






山は上がり、谷は沈みました。
あなたが定めたその場所へと。


詩篇 【104-8】
水洗トイレもある畑バス停