奥比叡 魚の子山から伊香立峠
2018.12.08


 
伊香立峠の倒木を抜け大原ゴルフ場へ下る
峠東側は倒木が多いので要注意


2018.12.08 (土) 晴れ   哲、道

行き:国際会館駅バス停 8:56 - 小出石公民館前(京都バス)
帰り:大原 14:48 - 国際会館駅


コース:
公民館前バス停~三谷口~途中越手前の林道口~林道終点~谷源頭~林道出合~魚の子山手前の鞍部~△魚の子山~比叡山縦走路を南へ~P531~小出石越~伊香立峠~峠道を大原ゴルフ場へ下る~新田バス停~小知谷~大原バス停





 奥比叡の魚の子山へ出かける。今回は大原奥の途中越えから取付いて見る。前回は積雪がある時に来たが、今日は雪の心配はない。この付近の台風の影響はどうだろうと出かける。

 最寄りのバス停は三谷口だが、出町柳から並んで朽木行きのバス(12月16日以降は冬季運休)に乗る必要がある。近郊の山なので「そんなに早く出かけなくてもよいだろう!」と国際会館駅から8:56発の小出石行きに乗る。紅葉シーズンは終わっているはずなのに、まだまだ観光客が乗ってきて立客もいる。

 大原で2人を残してすべて下車する。大原から小出石までは高野川沿いの細い道をユックリ走って行くので、いきなり田舎へやって来たような気がする。

 終点の公民館前で降りバス停で準備する。今年は暖冬だが今日から寒くなるという予報なので、今日から下着は冬用である。9時35分に出発する。バス停から旧道(鯖街道)を北東へ進んで行くとすぐに国道367号に出合う。途中越手前の林道口までは国道を歩くことになるが、歩道はなく車の往来が多く、どの車もスピードを出しているのでチョット怖い。

終点の公民館前で降りバス停で準備する 三谷口バス停

 国道を300m歩くと三谷口バス停、その先のミタニ林道入り口には「通行止」の看板があるので、林道は倒木で埋まっているのだろう。その角にある古い喫茶店は営業しているようで、「この山間で、良く頑張っているな~」と。小出石公民館バス停から20分歩いて目的の林道の入口に着く、9時55分だ。

ミタニ林道入り口には「通行止」の看板 公民館バス停から20分歩いて
林道の入口に着く

 ここは途中越え手前で、鉄柱にチェーンが張ってあるので分かるだろう。入口から林道を国道沿いに100mも進むと谷に出合い、林道も東へ折れ谷に沿っていく。

 すぐ右手に林道分岐を見るが、真っすぐ谷に沿って歩く。林道が橋を渡る手前に木場ができていて、台風の倒木処理なのかサイズ分けされた木が積んである。

 台風で倒れた木は弱いので柱には使えないとネットにあったが、これらの木はどうなのだろうか。

入口から国道沿いに100mも進むと 木場ができていて

 橋を渡って右へ、谷に沿った道をとる。林道をユックリ登って行くと5分も経たないうちに林道終点に着く。すぐに植林地の裾の谷上を歩き始める。足元には打枝や折枝が散乱し、足に引っ掛かり歩き難い。前回は積雪がありよく分からなかったが、これらは昔から散乱していたのかも知れない。

橋を渡って右へ、谷に沿った道をとる すぐに植林地の裾の谷上を歩き始める

 この先、目的の林道出合までは谷の右岸を歩いて行くことになる。幸いケモノ道だろうか薄い踏み跡があるのでそれを辿って行く。谷横が崩れて歩けない所は、谷を歩いたり、谷も歩けない所はケモノ道を辿って植林地の高い所へ大きく迂回し、また谷横に戻ってくる。

 谷横で少し高い所を歩くようになると、落ち枝は危険で、足に引っかけたり滑って谷に落ちないようユックリ歩くことになる。

谷横が崩れて歩けない所は、谷を歩いたり 谷上を歩く時は落ち枝は危険で要注意

 途中で谷分岐に出合うが、そのまま左俣の右岸を歩いて行くので、先を歩く道子は谷分岐に気付いていないかもしれない。右下の谷が近づいてきて前方が明るくなると谷源頭に着く。下から見ると水平な道のような地面が見え、そこへ登って行く。

 10時35分、林道終点から30分で谷源頭に着く。登ったところに道はなく、その先にも谷筋は続いている。林道は目の前だが、ここにきて倒木が邪魔をして歩き難い。左右好きな所を選んで倒木を抜け一登りすると林道に出合う。

谷分岐に出合うが
そのまま左俣の右岸を歩いて行く
前方が明るくなると谷源頭に着く
倒木を抜け 一登りすると林道に出合う

 林道からは、今登って来た谷筋の延長を稜線まで登ることになる。すぐ右手にケモノ捕獲用の檻を見ながら登って行くとすぐに奥比叡の縦走路の尾根に出る。標高差30mなので林道から5分もかからない。ここは魚の子山手前の鞍部、ここに1本の倒木があるが通行には全く影響はない。

右手にケモノ捕獲用の檻を見ながら 奥比叡の縦走路の尾根に出る
1本の倒木があるが

 この鞍部から左へ少し登ると魚の子山、10時55分なので国道の林道入り口から丁度1時間である。チョットした広場に三角点がある。小休止後戻るように南の縦走路を進み伊香立ち峠へ向かう。

 ここから伊香立ち峠までには小さなピークがたくさんありアップダウンを繰り返すが、踏み跡が薄いので地形図の読図の練習になるコースである。尾根横で林道に接することがあるが、この林道は地形図に記載されているので読図の参考になる。でも林道に降りることはない。

 最初は小さなピークの左を巻いて行き、次のピークは倒木を避けながら登って行く。ピークに着くと前方に植林を見るがルートは尾根筋を左へ南へ下って行く。この付近にはあちこちにテープがあり、倒木などで通れなくなるたびに好き勝手にテープを付けているので、ここはテープに頼らず地形図を見て自分で方向を決めるとよい。

三角点のある魚の子山に着く P531への尾根は林道に接する

 このコースの基本は、(地形図を見ながら)次の尾根を見つけながら進んで行くことである。P531もピークから左の斜面を南東に下って行き、前方に雑木が見えてきたところで右によると登山道に出合う。

 この尾根は雑木と植林を繰り返すが、植林の方が多い。登山道はハッキリしなくなるが、尾根から大きく外れなければ迷うことはない。

 ユックリと下って行き溝状の道が現れてくると小出石越は近い。道上の高いところを歩いて行くと小出石越に着く(小さな標識あり)。この付近に倒木は見当たらない。まだまだ時間に余裕があるので先の伊香立峠へ向かう。

この尾根は雑木と植林を繰り返す 小出石越に着く

 穏やかに登っている尾根の登山道は落ち葉で踏み跡は薄くなっている。植林地には打ち枝が多く落ちているので、足を取られないように注意して歩く。もうそろそろ峠だろうという付近から左手に在った峠へ降りていくロープを探しながら進んで行く。

 前方に峠らしきものが見えてきたところで、尾根の左にロープの端を見る。残念ながらロープの先は倒木が続いていて降りられない。でも2人はここから降りることにする。数本の倒木を抜けていくが足元の土砂が緩く足場が流れて歩き難い。峠にも数本の木が倒れ込んでいる。

 やっと峠の東側に降り立つ。周囲の植林地に倒木を見ないので、この峠周辺だけ風が強く当たったのだろうか?。大原へは峠西からの道を下るため、倒木の中を抜けて峠西に出る。ここに「古知谷 13 仰木峠」の標識を見る。

倒木を抜けやっと峠に降りてくる 伊香立峠の東側は倒木で埋まる
倒木の中を抜けて峠西に出る 伊香立峠西にある
「古知谷 13 仰木峠」の標識

 「昼食にしよう!」と風がなく日の当たるところを探しながら峠道を下って行く。途中、数本の倒木に出合うが簡単に迂回して進むことができる。「ここがいい!」と日当たりのよいポイントに着くが、以前もここで昼食をとった記憶がある。ここにも「古知谷 14 仰木峠」の標識がある。

 ユックリの昼食も終わり大原ゴルフ場へ向かう。谷沿いを下って行くと四辻の林道分岐に出合うが、ここは左の谷沿いの道をとる。

伊香立峠道を下る 四辻の林道分岐に出合うが
左の谷沿いの道をとる

 もう倒木もなく、緩やかに谷沿いを下って行くと、前方に小屋を見る。ここが伊香立峠へ登る時の重要なポイントで、登りでは小屋を見て左にとる。でも最近この分岐点に「古知谷 15 仰木峠」の標識が立っているので分かる。この標識の足元に「救助標識」と書いてある。

 分岐を右にとると林道は広くなり谷上の高い所を歩くようになる。下っていた林道が少し登って行き、登りきると林道分岐に出合い左をとる。少しくだり遊歩道のようなところ歩くとゴルフ場を見ながら下ることになる。

香立峠へ登る時の重要なポイント
登りでは小屋を見て左にとる
ゴルフ場を見ながら下る

 ゴルフ場の舗装道に出合い右に取り下って行くと国道367号線に出合う。ここに新田バス停があるがこの時間は便がないので、橋を渡り左の旧道(鯖街道)を歩き大原バス停へ向かう。

 すぐの小知谷阿弥陀寺入口の紅葉は散りヒッソリとしている。周囲に民宿の看板を見るが、昭和の名残か、もうやっていないようである。この道には民家がポツポツとあり、左の川の流れ、右の山裾を見ながらゆっくりと散策気分、今日の山行きはショートコースだったのでいい運動になる。

 前方に民家のかたまりが見えてくると大原バス停は近い。高野川へ降りていく階段を見つけ、川で靴や用具を洗い後始末をする。

大原方面から伊香立峠入口
京都大原パブリックコース
小知谷阿弥陀寺入口の紅葉は散り

 バス停に着くとたくさんの観光客、紅葉シーズンは終わっているのに。バスは発車前だが、トイレで着替える為次のバスにする。

 暖かいバスに乗ると、すぐにウトウトしてしまうが、明日からは強い寒波がという予報、比良や京都北山の深山では雪が降り、冬山シーズンが始まるが、今年は雪が少ないやろな~。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
大原学校前の高野川