蓬莱山(権現山~小女郎峠~△~打見山)//比良
2018.01.13


 
蓬莱山手前のお地蔵が足元まで見える
こんなに雪が少ないシューハイクは初めてである


2018.01.13 (土) 晴れ後雪   哲、道

行き:JR京都駅 7:24 = JR堅田8:50 - 平
帰り:琵琶湖バレー前15:15 - JR志賀 15:22 = JR京都駅


コース:
権現山登山口~ドン谷取付き~アラキ峠~▲権現山~▲ホッケ山~小女郎峠~△蓬莱山~▲打見山(ロープウェイで下山)





 1月12日~13日にかけて比良山系で雪が降るという予報、「それでは」と蓬莱山へ出かけてみる。京都駅から、いつもより1本早い電車に乗り堅田へ向かう。バスには十分時間があるので堅田駅のプラットホームの休憩室で準備する。

 駅へ降りバス停へ向かう。今日は登山者がパラパラだが、サッカーの少年たちが20数名、バスは満員で出発する。平バス停手前の権現山登山口で6名降りる。

 登山口の積雪はわずか、「1月なのに!」と思ってしまうほど少ない。ユックリしていると先行する若者3人組はドン谷取付きへと消えていく。

平バス停手前の権現山登山口で降りる ドン谷の登山口に着き

 ドン谷の登山口に着き、雪の状態を見る道子は「アイゼンや!」と言う。そこには踏み固められたツルツルの登山道を見る。谷から支尾根に乗ったところで大量の倒木を見る。これを避けながら斜面の横道を進んで行く。

 今日は登山道が歩けるのでスイスイと登って行くことができるが、この時期ではの大量の雪と戯れることは出来ず残念である。谷を詰めて行っても積雪が増えないので、今日は登山道歩いてアラキ峠に着く。小休止後権現山へと植林の支尾根を登り始める。

ドン谷の横道に雪はなく 雪の無いアラキ峠に着く

 植林地の雪は硬く締まり踏む抜くほど積もっていないのでシューは必要なく、アイゼンのまま登り始める。踏み込むこともなく、サクサクと言う音もなく、全く味気ない登りである。

 支尾根が東寄りに変わり前方が明るくなると支尾根の頭に着く。ここから東へ向いて権現山へ向かうが、ここも倒木が多くこれを避けるように山頂へ向かう。

植林地の雪は硬く締まり踏抜きもなく 倒木が多くこれを避けるように山頂へ
南方の比叡山系を見ながら 雪原を登ると権現山山頂

 権現山に着くと先行していた男性がシューを履いている。山頂の雪は予想以上に少なく、昨晩降るという予報は外れたようである。2人はアイゼンのまま先行することにする。

 雪面は硬く締まり積雪も少ないので、踏み抜くことはない。着雪していない冬枯れの木々を見ていると、早春のハイキングをしているようにも感じる。

 ホッケ谷道の下山口に着き、雪が多ければ下っても良いと思ってはいたが、この積雪では楽しむことができないので、今日は蓬莱山へ向かうことにする。ホッケ山への登りにかかると積雪も増え、雪を被った低木の上を歩くとはまってしまうので、ここはトレースを探して歩くことにする。

積雪は少ないが琵琶湖を見ながら
雪見ハイキングを楽しむ
ホッケ山への登りにかかると

 「やれやれ!」と登った山頂、いつもながら雪が少ないので展望を楽しむこともなく稜線を北へと下って行く。ここから蓬莱山までは稜線の東側は急斜面、西側は尾根が広がり緩やかな地形が続く。

 前方から男性がやって来て「蓬莱からの帰りです。」と、「早いな~」と2人。ホッケ山を下った所から右手の尾根を進み小女郎峠を目指す。昔、鞍部へと直進し最後の登りがきつく感じたことを思い出す。尾根の右手には雪庇が続くのだが、まだ例年ほど発達していない。

ホッケへの登りは踏み抜き注意 ホッケ山頂に雪はなく
ホッケ山を下り蓬莱山を見ながら北へ 尾根の右手には雪庇が続くのだが

 尾根は左へ登り始め小女郎峠手前の草稜へと続く。「あら、もう12時や!」と風が弱い斜面で昼食とする。今日は随分手前での昼食となる。オニギリを食べながら哲郎が用意したアルコールをお湯にたらし身体を温める。

 「30分も休んでしまった!」という頃、権現山でシューを付けていた男性が通り過ぎていくが、随分と時間がかかっているようである。

 彼を見た哲郎、「折角持参したシューなので、ここからシューにしよう!」と2人はアイゼンからシューに履き替える。「この付近から低木やササがあるので、踏み抜き防止にはなるだろう」と哲郎。

 予想以上に固い雪面、シューは全く沈むこともなく、シューを楽しむ感じではないが、折角のシューハイク、琵琶湖周辺の山々を見ながら歩いて行く。

雪原の中 シューハイクを楽しむ

 その景色、今までは晴れ間が広がっていたが、いつの間にか雲が広がってきて とうとう雪が舞ってくる。小女郎峠が見えてきて峠へと下って行く。

 今日は、小女郎峠から谷へ下る道に踏み跡はない。峠にいたカップルを追うように蓬莱山へ向かうが、向こうはアイゼン、こちらはシュー、こんな硬い雪ではアイゼンの方が早く歩くことができ、ドンドン離されていく。

小女郎峠に着く 小女郎峠から谷へ下る道に踏み跡はない

 峠から少し登ると広い草稜が続き、雪のハイキングにはもってこいのところであるが、ここも積雪少なく着雪もなくもう春山という感じである。でも緩やかに続く平原は心地よく歩くことができる。

 途中で出合うお地蔵さん、積雪が多ければ隠れてしまうが、今日は足元まで見えているので暖かい日が続いているのだろう。

峠から少し登ると広い草稜が続き 蓬莱山まで広い雪原を楽しむ

 一登りした小ピークから山頂も大きく見えてきて、最後の登りに変わる。スキー場への登りもあっけなく登れ、△蓬莱山に着き、今年最初のシューハイクは終わる。

 ゲレンデを右に巻いて下って行き、途中の金毘羅道下山口から下ることを止め、今日はロープウェイで下山することにする。

 笹平からリフト横を登ってロープウェイ駅に着く。シューを外しエアーで雪を弾き飛ばすがなかなか取れず、哲郎のブラシの方がよく取れるようだった。トイレ前を陣取って着替えと後始末をしロープウェイ乗り場へ向かう。

最後の登りに変わる 琵琶湖バレースキー場に着く

 スキーシーズンなのだろう、次々に列が長くなる。片道1400円、いつの間にやら高くなっている。平和堂やモンベルのカードで随分と安くなるはずだと提示したが「片道では使えません!」と。

 15時過ぎに降りてきて、「バスまで30分ある」と哲郎。でもバスが止まっているので2人はバス停へ向かう。哲郎の記憶が間違っていて、バスはすぐに発車する。

 JR志賀駅に着くと2分の接続で電車に乗れ、「良かった、良かった!」と言うものの、今日のシューハイクの感動は余り残っていないようである。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
堅田駅から蓬莱山を見るが
「雪、すくな~!」