武奈ケ岳(御殿山~比良峠~ダケ道)//比良
2018.10.08


 
紅葉はまだまだだが、足元の野草を楽しみながら武奈ケ岳へ
西南稜


2018.10.08  (月・祝)  晴れ   哲、道

行き:出町柳駅前バス停7:45- 坊村
帰り:イン谷口16:00 - JR比良16:20 = JR京都駅
コース:
・坊村バス停~(御殿山コース)~P846の尾根へ~P846~夏道・冬道分岐~トリカブトの谷~見晴台~▲御殿山~ワサビ峠~西南稜~△武奈ケ岳~コヤマノ岳分岐~イブルキノコバ~八雲ヶ原~北比良峠~ダケ道~大山口~イン谷口バス停

注意:
・2018年の台風21号で坊村から登る御殿山の植林地に多くの倒木を見るが、倒木が手入れされ踏み跡も続いていますので、十分登ることができます。折れ枝部分で怪我をしないように注意して下さい。









 ここ3か月間用事が続き山行きも疎かになる。今日は足慣らしと台風21号の影響の把握に、久し振りに武奈ケ岳へ出かける。紅葉には早いのだろう朽木行きのバスは1台、皆さん座って発車する。バスで平から蓬莱山へ向かう「おばさん山歩き隊」のTさんと、武奈ケ岳へ向かうという「かおり」さんと同乗する。

 坊村で降りトイレ前で準備する。周囲の山々に紅葉は無く、また台風の影響も見られない。改修された比良山荘の横を通り明王谷の橋を渡れば御殿山コースの登山口に着く。

周囲の山々に荒れた様子は見えない
坊村バス停
明王谷を渡って登山口へ

 しばらく続く植林地は台風21号による倒木で歩き難いということであったが、邪魔な倒木は切断され。大木を跨いだり潜ったりで難なく登ることができる。台風から1ケ月近く経っているので大木を迂回する踏み跡もハッキリしていて迷うことはない。

 いつもより5分遅れで植林地を登り切った標高680mの小ピークに着く。そこには早く出発された「かおり」さんが休憩中、我々も飲水休憩とする。

植林地に多くの倒木を見るが
手入れされ難なく歩くことができる
植林地を登り切った小ピークで
「かおり」さんと小休止

 ここからP846がある尾根へは標高差約100mの急斜面を登ることになる。登り口の名残のトリカブトを見てジグザグに登り始める。ここはきつい所ではあるが、今日は涼しいので心地よく登ることができる。

 10分余り登るとP846のある尾根に乗る。しんどかったのだろうか、皆さんここで一休みし御殿山へ向かう。

P846の尾根までは急斜面を登る P846の尾根に合流する

 P846横を抜け尾根を歩き始めるが、ここに台風の影響はあまり見当たらずいつもの美しい尾根、少し進むと夏道・冬道分岐に着き右の夏道をとる。

御殿山への尾根に倒木は少ない 夏道・冬道分岐で夏道へ

 夏道はしばらく雑木の斜面を巻いて行く。雑木が美しい所であるが、少々葉先が台風で傷んでいる。巻道が終わると北向きの谷筋を登って行く。もうここのトリカブトは終わっていて、登山道に1本の大木が倒れている。150m進んだところで右の支尾根にのり見晴台へと登って行くが周囲に倒木は見当たらない。

巻道の雑木は葉が少し痛んではいるが
台風の影響はあまりない
トリカブトの谷のトリカブトは終わっている

 見晴台のトリカブトも終わっている。今日はそこそこ見える西方の京都北山を望む。小休止後御殿山へ向かう。山頂まで足元に咲く野草を探しながら登って行くので哲郎は遅れてしまう。

 11時07分、御殿山に着く。花が少なかった割に時間がかかっている。ここから武奈ケ岳へは約45分だが、ここも野草観察時間で変わる。

見晴台のトリカブトも終わっている
西方の京都北山を望む
御殿山から武奈ケ岳を望む

 ワサビ峠へ下ると、いつもここで昼食としているが少し早い時間なので山頂で昼食とする。ワサビ峠付近は台風の強風で散ったのか雑木の葉が少ない。ドウダンツツジ群を抜け西南稜を登って行く。

 登るにつれ足元にセンブリ、リンドウ、アキノキリンソウを見る。周囲のホツツジは紅葉が始まっているので高い所では花は終わっている。周囲の山々の紅葉はまだまだだが、あと1~2週間たてば紅葉が始まるだろう。

強風で葉が散っているワサビ峠 西南稜の最後の登り

 西南稜の最後の登りも、今日はスイスイと登って行けるので、今日は登山日和なのだろう。山頂に着くとたくさんの人、「かおり」さんの話では「YNEちゃん」も来ますとのことなので山頂を見渡すがいない。

 2人は着替えと昼食に北稜の岩陰へ向かう。着替えていると、なんと「キムケン&ユッキー」さんがやって来る。結局山頂へ戻り皆さんと昼食を楽しむことにする。そこへYNEちゃん、山休さんがやって来て、みなで記念写真となる。

 楽しい時間を過ごしたので、いつもより遅れて下山を開始する。皆さんは北稜へ向かうとのことなので、ここで別れて2人はイブルキノコバへ向かう。

武奈ケ岳山頂へ 遠くに蓬莱山を見ながら下山開始

 コヤマノ岳分岐を過ぎると心地よい雑木の中を歩くことになるが、ここはコヤマノ岳の北側斜面なので台風の影響は少ない。と言っても葉先は痛んでいるので、今年の紅葉は余り期待できないようである。

 谷に出合い、谷筋を下ってイブルキノコバ、ここから斜面を右に巻いて行くが登山道に台風の影響はない。スイスイ歩いてススキの茂る八雲ヶ原に着く。草原の中の野草は年々減ってきているように感じる。

山の北側に台風の影響は少ない 八雲ヶ原に着く

 池のを覗き込む人、池をのんびり眺める人、ここで休憩している人は池中心に休んでいるようである。八雲ヶ原からゲレンデ跡を登り北比良峠へ向かう。北比良峠から琵琶湖を望むと、そこにいつも八雲に通っているお坊さん、ご苦労様です。

 ここで靴の紐をしめなおす哲郎、小休止してからダケ道を下って行く。ダケ道も台風の影響はほとんどなく一安心、でも見る物はなくいつものように黙々と下って行く。

北比良峠より琵琶湖を望む ゴロゴロ石道のダケ道

 ダケ道の岩場にも変化はないがいつもと変わらず「歩き難い!」と。でもここを過ぎるとゴロゴロ石もなく快足で降りることができるが久し振りの長い下り、足の筋肉が痛くなる。長い下りも終わり、谷の音が聞こえてくると「やれやれ!」と、正面谷に出合う。

 今日はここで数人の人が休息中、「秋やな~」と思ってしまう、きっと気持ちいいのだろう。15時25分のバスには走らなくては間に合わないので、次のバスにし大山口からゆっくりと下って行く。

ダケ道の岩場に変化なし 正面谷に出合う

 トイレ休憩と用具の洗浄を済ましバス停へ向かうと、もうたくさんの人が待っている。「秋が深まるにつれ、バス停の列は長くなることだろう」と。





リンドウ センブリ
オトギリソウ 名残のアカモノ
アキノキリンソウ エゾリンドウ
ミミカキグサ イトイヌノヒゲ
名残のトリカブト ツルリンドウの結実
オオバキスミレ オオカニコウモリ






山は上がり、谷は沈みました。
あなたが定めたその場所へと。


詩篇 【104-8】
紅葉の秋は山も田畑もこれから