武奈ケ岳 (西南稜~ダケ道)//比良
2018.06.09


 
名残のベニドウダンを楽しむ
西南稜


2018.06.09 (土) 曇り   哲、道

行き:出町柳駅前 7:45 - 坊村
帰り:JR比良 15:20 - JR京都

コース:
・坊村バス停~御殿山~西南稜~△武奈ケ岳~イブルキノコバ~八雲ヶ原~北比良峠~(ダケ道)~大山口~イン谷口~JR比良駅






 「ベニドウダンまだ咲いているやろか?」と西南稜に出かけてみる。出町柳駅前から朽木行きに乗る。梅雨の合間、「天気がいいのは今日しかない!」という感じなのだろう臨時便も出る。

 スパッツは出町柳バス停で付けていたので、坊村でバスを降りトイレを済ますとすぐに歩き始める。比良山荘は改修も進んできて綺麗な外壁、水路沿いにはヤマアジサイが咲いていていい感じ!(料金が少し高くなるかも知れない?)。登山口から登り始めると、汗はかくのだが真夏のようなしんどさはなくスイスイ登って行く。今夕、道子は用事があるということで、休憩も少なく登って行く。

賑わう坊村バス停トイレ前 改修が進む比良山荘

 登り切った小ピークからP846のある支尾根へ登り始める。急斜面をジグザグに登って行くが、今日は10分で登ってしまう(帰ってコースタイムを調べると、いつも10分であった)。P846下を抜けると夏道・冬道分岐、夏道の巻道をとる。周囲はガスが漂ってきて「降らなければよいが!」と。

P846のある支尾根へ登り始める 夏道に入るとガスが漂ってきて
「降らなければよいが!」と

 トリカブトの谷筋を詰めて行き、途中でで右の支尾根へ登って行くが、昨日の雨で足元が悪く滑りやすい。支尾根を一気に登って見晴台に着く。展望を楽しみながら小休止、と思いきやガスで何も見えないのですぐに御殿山へ向かうことになる。

トリカブトの谷筋を詰めて行き 見晴台からガスで展望はない

 サワフタギの白とツツジのオレンジの花が続く。写真を撮る哲郎、先へどんどん進んで行く道子、哲郎は写真もそこそこに道子を追いかけることになる。10時30分、御殿山に着く。山頂付近には余り残っていないベニドウダン、西南稜はどうだろう?と期待する。

 最近ユックリ登っているので、こんなに早い御殿山は久し振りである。「昔はこんな時間やった!」と哲郎、「写真が多くなったので遅れるのや!」と道子。御殿山もガスで視界不良、すぐにワサビ峠へ下ることになる。

サワフタギが続く 御殿山からワサビ峠へ下る

 峠を過ぎ少しずつ登り始めるとベニドウダンのトンネルが始まるのだが・・・、「まだ、咲いている!」と、前方の木にぶら下がる赤い花を見て、これを楽しみながら進んで行く。

 ベニドウダンが終わるとオレンジのツツジが現れてきて西南稜の急坂を登り始める。足元のアカモノはほとんど散っているので、今年はツツジ系とともにアカモノも開花が早かったようである。さらに見当たらないのがヒメハギ、御殿山の登りでも花は見なかったので終わってしまったのかも知れない

西南稜のベニドウダン 名残のアカモノ

 西南稜のレンゲツツジもすっかり終わっていて、この花は跡形もなく散っている。昨年は咲いていたので、随分と早く咲いたようである。この時期の西南稜はオレンジのツツジだけが賑わっている。

 前方に見えるはずの武奈ケ岳もガスで隠れていて、写真も少なくてすみ黙々と歩くことになる。11時15分、武奈ケ岳の山頂に着く。賑わっているので「昼食は八雲で!」と道子、2人は早々に下山開始、イブルキノコバへ向かう。冬道に咲くアカモノの群生、日がよく当たるのか、風がつよいのか、ほとんど落花している。

ツツジを見ながら山頂へ向かう 武奈ケ岳山頂

 溝状の道を下り始めると、まだ早い時間なので次から次へと登りの列が続く。列を避けながらサラサドウダンの花を探が見当たらず、足元に大量の落花を見る。ベニドウダンより少し遅れて開花するが、ベニドウダンより早く散ってしまうのは、花が大きいからかもしれない。残っている花を見るが、触るとすぐに落ちてしまう。

 コヤマノ岳分岐を過ぎると、道は心地よい雑木の中を下って行く。イブルキノコバからコアジサイが咲く道を八雲へ向かうが、コアジサイの花はこれからのようである。

名残のサラサドウダン
触ると花が落ちてしまう
名残のタニウツギ
ウスギヨウラク デワノタツナミソウ

 12時10分、八雲ヶ原に着くが「昼食は北比良峠で!」と道子、2人はゲレンデ跡を登り始めるが、朝5時にパンとミルクだけの哲郎は「もう限界だ!」と。

 12時30分に北比良峠に着き昼食とする。いつの間にか日が射してきて、影を探して倒木に腰を掛ける。今日は25分とユックリの昼食休憩、12時55分ダケ道を下り始める。

北比良峠に着き昼食とする いつの間にか日が射してきて
琵琶湖も薄っすらと見えてきて
ニガナ ハナニガナ

 このまま下って行くと14時30分までにはイン谷口についてしまい、「バスには1時間あるので、駅まで歩くことになるな~!」と言う哲郎の足の動きは重い。この時期ダケ道に咲く花は見当たらないので、ここも黙々と下ることになる。

 14時に大山口に着き「用具の洗浄はトイレ休憩時にしよう!」と、正面谷を渡りトイレへ向かう。トイレ横の流れで靴やスパッツ、ストックも洗い収納する。

岩や大石が多いと雨に強く
昔と変わらない
ダケ道は溝状の道が多い

 14時25分、イン谷口に着くが、前回急いで乗った14時53分の電車の時より2~3分遅れている。「もう5分早ければ十分間に合うのに!」と言いつつ、2人は急ぎ足でJR比良駅へ向かう。

 次の電車でもいいのに、急ぎ足で歩くのは二人の性分なのか?・・・。大通りに出合うと14時46分、前回と全く同時刻、急げば早い電車に乗れるのだが、「今日はいいだろう!」と言いつつも急ぎ足で駅へ向かう2人。

 今日は走らなかったので、高架に近づく頃電車がやって来る。駅に着きトイレで着替えさっぱりし、時間があるので駅前のお店でビールを調達する哲郎。

今日もJR比良駅まで歩くことになる
イン谷口
「あ~あ、行ってしまった!」
JR比良駅

 ホームでユックリと電車を待つが、「今日は飲水休憩が少なく、水分不足やったのだろう!」と、ビールを一気飲みする哲郎。








地には花が咲き乱れ、
歌の季節がやって来た。
山鳩の声が、私たちの国に聞こえる。


雅歌 【 2-12 】
オオバギボウシ