愛宕山 (ヒグラシノ滝~ツツジ尾根)
2018.03.31


 
大杉谷にあるヒグラシノ滝


2018.03.31 (土) 晴れ   哲、道

行き:阪急嵐山 8:42 - 清滝 (京都バス)
帰り:JR保津峡 14:28 = JR京都
コース:
・清滝バス停~大杉谷登山口~大杉谷左岸~ヒグラシノ滝~大杉谷道~第4ベンチ~愛宕スカイライン~水尾の別れ~ツツジ尾根~JR保津峡駅


注意:
◆2018.03現在、大杉谷左岸道は倒木多く踏み跡が薄くなり歩き難くなっていて、余りお勧めできません。登山時は注意して下さい。







 昨夜はガス給湯器が故障し夜に対応してもらい「やれやれ」「夜でも、やってくれるのや!」と。その分今朝はゆっくりで、近場の愛宕山へ出かけることにする。

 何処もここも満開の桜、もう来週は楽しめないだろう。阪急嵐山駅前から清滝行きのバスに乗る。京都駅始発のバスがあるが、清滝まで時間がかかるので、電車+バスで清滝へ向かう人が多い。

 清滝へのバス便も減り不便になったが、登山者が減って来たのであろうか。今日もツツジや桜が満開の時期にしては乗客は少ない。終点で降り駐車場方面へ下って行く。「トイレは修理中!」と小てつさんのレポにあったが、修理も終わり綺麗なトイレは心地よい。満開の椿を見て橋を渡り川沿いの東海自然歩道を歩く。

修理も終わり綺麗なトイレは心地よい トイレ前の椿は今年も花がいっぱい!

 大杉谷登山口へ向かうが、この道は久し振りなので次のカーブまでが遠く感じてしまい「老いたせいやろ!」と哲郎。山々にタムシバとヤマザクラが点々と見え、同時に満開になることは珍しいのではないだろうか。

 高雄への東海自然歩道(京都一周トレイル道)分岐に着くと、ここに色々な標識や案内板が増えている。哲郎の嫌いな「テープ登山」、ここの案内板には「テープを巻かないで・・・」と書いてある。「皆さん守ってくださいね!」。

高雄への東海自然歩道
(京都一周トレイル道)分岐に着くと
「テープを巻かないで・・・」

 水場を過ぎると大杉谷道登山口、なんと2人を追い越して行った軽トラが大杉谷道を登って行く。2人も登り始めるが最初の200m続く登り「いやだな~!」と、久しぶりだから長い登りと感じてしまうのかも知れない。

 左手の斜面にイワナシの花を見る。花が細いので「まだ蕾か」と思ってよく見ると花が終わって細くなっているのだ。「もう少し上の方で期待しよう!」と斜面を見ながら登って行く哲郎。やっと名残の花を見つけカメラを向ける。五合目への分岐に出合い、大杉谷道は右の谷沿いの道をとる。

大杉谷道登山口 大杉谷道は右の谷沿いの道をとる

 小さな谷間に着くと、ここに第1ベンチがあり大杉谷へ下る分岐である。この分岐には2本の倒木があり大杉谷への道へ倒れ込み分岐が分からなくなっている。倒木を過ぎたところから谷へ下る道へ乗る。

 植林地の中、緩やかなシッカリした道が続く。途中の分岐で右を下って行くが歩き難くなっていたので、真っすぐ取った方がよい。

第1ベンチがある分岐 倒木が邪魔をする
大杉谷道から下の道へ降りる

 谷に近づいてくると倒木が増えてきてウンザリ、それを避けながら左岸への渡渉地点に着く。対岸の道にも大木が横たわっているので、渡渉地点より少し上流を渡ることにする。前回ここを歩いたのは2013年なので、この5年間に大きく荒れてしまい、ここを歩く人はもういないのかも知れない。

倒木多くウンザリの道子 倒木で荒れた谷

 左岸に渡りヒグラシノ滝へ向かう。古道も所々薄くなったところがあるので、余り歩かれていないようだ。歩く人が少なくなれば、さらに荒れてきて、歩けなくなるだろう。

 ヒグラシノ滝へ降りる分岐に着く。ここも倒木などで荒れて道が消えているので注意しながら滝へと降りていく。滝を一見した後、「今日は、大杉谷左岸コースはもう止めよう!」と、滝から大杉谷道へ戻ることにする。

ヒグラシノ滝へ降りる分岐 注意しながら滝へと降りていく

 滝下右岸には大杉谷道へ向かう踏み跡があるので、これを進む。細い踏み跡だがシッカリしていて、ロープも用意されよく歩かれているようである。

 大杉谷道に着き登り始めるが、まだ月輪寺道出合まで半分しか進んでいないのだ。右手の谷に見るタムシバやキブシの花を見て元気をもらう。

 水尾の別れへの分岐を過ぎると道は北へと登って行く。ここからは勾配もきつくなり、倒木で疲れたのだろうか足取りは重い。滝分岐から25分歩いて、やっと第4、5ベンチに着く。11時40分、「もうこんな時間や!」と、ここで昼食とする。

ロープも用意されよく歩かれている
滝から大杉谷道への道
大杉谷道に出合う
タムシバやキブシの花を見て元気をもらう やっと第4、5ベンチに着く

 オニギリ昼食、15分昼食休憩も終わり大杉谷道を登って行く。ベンチからすぐのところでジグザグに登り始める。ジグザグが終わりに近づく頃、左へ分岐する踏み跡を見る。これが愛宕スカイラインの入口である。

 今日はこの愛宕スカイラインを歩き水尾の別れへ向かうことにする。左にとるとすぐに小さな谷筋に出合い、これを渡ると道はハッキリしてくる。

 谷を越えたところから道は少し崩れていてロープを見るが、そこを過ぎると植林地の中に穏やかな歩きよい道が続く。

すぐに小さな谷筋に出合い 道は少し崩れていてロープを見るが

 もう植林が伸びきって展望はないが、昔はそれなりに風景を楽しむことができていた。道が左にカーブする手前で右上へ登って行く道を見る。今まで気づかなかったが余りにもハッキリした道なので、今日はこの分岐から右へ登って行くことにする。

 登りきると平に広がった植林の中から、前方すぐのところに表参道の電柱が見えてくる。ここに大きな石があり、よく見るとお墓のようで、明暦とあるので江戸時代である。登ってきた道は南の支尾根へ登って行くが、それより「ここは何処だろう?」と2人は表参道へ飛び出してみる。

快適な愛宕スカイライン 分岐から右上へ登って行く道をとる

 ここは表参道の電柱「ミズオ 202」の傍で、参道の西側にお地蔵さんを見てその後方に広い住居跡を見る。「ここか~!」と。表参道を下って行くと昔売店だったと思われる建物の手前で左手に登る踏み跡を見る。

 1mも登ると目の前にハッキリした踏み跡があり「これは愛宕スカイラインではない!」「この道はさっきお墓のところで見た南へ登って行く道だろう?」と。少し下って行くと左下に愛宕スカイラインを見て表参道の大杉谷分岐に出る。

 そこに、これから愛宕スカイラインを歩いて行くのだろう一人の女性を見る「マイナーなコースが好きな女性もいるもんだ」と感心する哲郎。彼女はスカイラインへ消えていき、2人は表参道に出る。

 水尾の別れの休憩小屋で靴の紐を締め直し7合目へ下って行く。7合目を過ぎた分岐からツツジ尾根道へ入る。そこにある標識に落書きで「JR保津峡駅→60分」とあるが、「チョット無理よね~!」と下りが苦手な道子。

表参道へ飛び出すと地蔵さんが ツツジ尾根道へ入る
「JR保津峡駅→60分」とあるが

 植林地を抜け雑木に変わると急坂が始まる。小さくジグを切って下って行き「この坂、長いな~!」と言う頃、植林地が見えてきてコメカイ道に出合う。後から追いついてきた男性に道を譲り飲水休憩とする。ツツジ尾根を歩き始めると、細い尾根だが雑木が続き心地よい。

 「咲いている!」と道子、しばらくポツポツと咲き始めたコバノミツバツツジを見ながら緩やかに下って行く。ツツジの花も以前より沢山咲いているので「いつの間に増えたのだろう?」と哲郎。足元を見ると所々に枯れ枝の塊をみるので、尾根を手入れしてくれている人がいるようである。

コバノミツバツツジを楽しむ 手入れされているようだ

 ツツジを十分楽しんだ頃、保津峡へと下り始めると目の前にたくさんのツツジを見る。途中ツツジ+保津峡駅+保津川の撮影ポイントで電車を待つが、なかなかやってこないので、諦め降りていく。車道に降り立ち保津峡駅へ向かう。駅周辺のヤマザクラも今年は早くから咲き始めている。

下り始めると目の前にツツジが 撮影ポイントだが
電車が来ない!

 駅周辺では花を楽しみながら散策している観光客を見る。後始末もそこそこに、トンネルからゴーという音が聞こえてきて、やって来た電車で帰路に着く。








地には花が咲き乱れ、
歌の季節がやって来た。
山鳩の声が、私たちの国に聞こえる。


雅歌 【 2-12 】
イワナシの花