寺山峠南尾根
(花背高原~P862~P861~芹生~貴船)//北山
2017.11.15




 
名残の紅葉を楽しみながら寺山峠から南尾根へ


2017.11.15 (水)  晴れ  哲郎、道子

行き:出町柳駅前バス停7:50 - 花背高原前 (京都バス)
帰り:貴船14:40 - 叡電貴船口 = 出町柳


コース:
・花背高原前バス停~寺山峠~南尾根~P862~戻ってP861への分岐~P861~芹生への林道~芹生ロッジ~芹生峠~奥貴船橋~奥宮~貴船バス停

注意:
◆寺山峠から旧花背峠へ向かう尾根には登山道はありませんが踏み跡があり迷うことはありません。
◆途中のP862北ピークからP861への支尾根は雑木の細い尾根で道はありません。P861付近の地形は複雑なので初心者だけで出かけないようお願いします。







 今日は天気も良く、雲取山へ出かけることにする。出町柳駅前バス停、平日なので登山客はいず楽々と座って出発する。花背高原で降り。すぐに橋を渡り林道を歩き始める。橋からすぐのところに木場ができていて、上空にケーブルが見える。

 秋めいた草原を歩いていると、後ろからワイワイと団体さんがやって来る。子供達なので山の家の体験学習だろう。100人くらいいて、歩くのが速いので2人は止まり行列の後を進むことにする。

出町柳駅前バス停、平日なので登山客はいず 木場ができていて、上空にケーブルが見える

 ところが列は所々で止まり、休憩をかね地形等の説明があるので我々も休憩することになる。このままでは先へ進めないので「どうしよう!」と。子供たちは寺山峠で休憩し、雲取山へ向かっていくので、2人は南へとり寺山峠南尾根を楽しむことにする。

寺山峠へ歩き始める 子供たちの列が続く
寺山峠から南尾根へ 風が通る尾根の紅葉は少ない

 今年の紅葉は遅れているのだろう、少しだが紅葉が残っていて、これを楽しみながら進んで行く。この尾根は旧花背峠から花背峠から大見尾根へと続いている。旧花背峠までは雑木が続き高低差も少なく心地よい尾根である。

 日が射してはいるが、尾根なので風が通り、冷たく感じる所は急ぎ足で歩くことになる。標高860mの小ピークに立つ。スノーハイクで一ノ谷へ下る時に利用している分岐で、ピークから西の支尾根に進入防止の「×」があったが見当たらない。先日の台風で木が折れ標識が地に落ちていたので枯れ木に取りつけておく。

台風で倒れた標識 緩やかなアップダウンの繰り返す

 緩やかなアップダウンの繰り返しで、尾根の雑木を楽しみながら心地よく歩いて行く。10時40分、P862の広場に着く。雑木の中、風もなく暖かいので、ここで早い昼食とする。

 このまま旧花背峠へ向かっても時間が余り過ぎ、過去の経験からアソガ谷は台風で倒木が多いだろうし「どうしよう?」と。

P862の広場に着く 名残の紅葉を見ながら昼食

 昼食が終わる頃、子供たちの賑やかな声が聞こえてくる。それはだんだん近づいてきて目の前を通り過ぎていく。100名以上の団体さんで、時間から朝出会った団体さんとは違うようだ。いずれもカメラマンが忙しく前後に動き、先日の大文字山で出会った子供たちの遠足と言い、もうそうゆう時代になって来たのかも知れない。

 これを見て2人は旧花背峠方面は止め、P862ピークの北にある分岐から西にP861へ伸びる支尾根を探索することにする。

 左手にある植林地を巻くように北へ進み西尾根への分岐から西へ歩き始める。支尾根を進んで行くと、すぐに左手の植林から離れ西へと続く細い尾根を見る。「どこを歩くのやろ?」と尾根の上を歩いてみるが、低木の雑木で埋まり歩きにくい。

P862ピークの北にある分岐から
西にP861へ伸びる支尾根
すぐに左手の植林から離れ
西へと続く細い尾根を見る

 雑木を掻き分けて進んで行き、すぐに下り始めると尾根下に踏み跡を見る。どうやらこの尾根には作業道があったようで、ここまでは尾根下を進むようである。その踏み跡はハッキリしないがそれを辿るように進んで行く。尾根には低木の雑木が続き歩きにくいが、尾根が細いので迷うことがない。

 再び少し登ってほぼ水平な尾根を進んで行く。小ピークに着くと、長く歩いたような気がして「もうP861やろ」と思うが、標高840mから上がらずまだまだである。

尾根下に踏み跡を見る 低木の雑木が続き歩きにくいが

 雑木に手間取っていた尾根もだんだんスッキリし始め、登り始める。最後は一登りしてP861に着く。ここで下降点を確認しながら小休止する。

 P861を下る支尾根は3つあり、北西、南西、南にある。P861から西への尾根はなだらかに広がっていて、この途中から南西へ下る尾根道があるのだがかっきりしない。直下から南へ下る尾根は谷筋を下って芹生から旧花背峠への林道に出てしまう。

雑木に手間取っていた尾根も 尾根もだんだんスッキリし始め
最後は一登りしてP861に 雑木で埋まるP861

 西へ少し下ってみるとマークが続いているが、それは北斜面をくだりの一ノ谷へ向かっているようなのでやめる。P861近くまで戻って南の斜面を再確認。丁度12時前、南西の尾根なので、太陽の方向から少し西よりの方向を探すと、木々の間から平らになった尾根らしきものを見つける。

 「あそこは地形図にある標高825m付近の緩やかな尾根だろう!」と2人はそこを目指して下って行く。

P861の北西に広がる
緩やかな尾根
P861近くまで戻って
南西の尾根を見つけ下って行く

 平らな支尾根に着くと、ケモノ道か古い踏み跡があったのか歩きやすくなっている。さらに南へ下って行き、標高800mを切ると尾根は南西に向き左手に植林を見る。植林の横を通り西への尾根を進んで行く。植林地を過ぎた尾根から左右の斜面を下って行くと、目標の芹生への林道が左岸にある200m間に降りられそうであるが、出来るだけ楽な尾根を進んで行く。

さらに南へ下って行き 尾根は南西に向き左手に植林を見る

 どんどん西へ進んで行き前方の尾根に雑木を見たところで立ち止まる。標高750m、もう目的の林道は目の前である、先へ支尾根を詰めて行っても良いが、哲郎は左手の楽そうに見える雑木が少ない斜面を下ることにする。最後は植林地に入り、その先に細い林道が見えてきたので植林の斜面を下って行く。

どんどん西へ進んで行き 雑木が少ない斜面を下る
とにかく楽な斜面を探して下る 細い林道が見えてきたので

 道子は勾配が急だと遠回りするが、小さな流を越え林道に降り立つ。この谷はミヤガ谷でこの林道支線を西へ100m下ると目的の芹生への林道に出合い、左手に芹生への林道が右岸へ渡る橋を見る。取りあえず「やれやれ!」とその林道を芹生へと歩き始める。

芹生への林道まで林道支線を下る 林道を芹生へと歩き始める

 10分も歩くと勢竜天満宮が見えてくる。この林道は最近ではシューハイクで積雪の上を歩いているので、今日は早く着いたような気がする。芹生ロッジ付近に人影はなくヒッソリしている。

 橋を渡り右に取り川沿いを歩いて芹生の集落へと入って行く。灰屋から貴船への道に出合うと左にとり橋を渡り芹生峠へと登って行く。

 この付近は立派な植林が続いてはいるが、見るものもないのでただダラダラと登って行く。目の前が明るくなると周囲が伐採された芹生峠に着く。

勢竜天満宮が見えてくる 芹生ロッジに
「寺子屋平」ができている

 貴船への下りもダラダラと言うことになるが、前方から軽トラが登ってくる。この峠越えの1時間に出合う車は、だいたい1~2台である。アソガ谷分岐を過ぎると大きくなった貴船川に出合い奥貴船橋を渡る。

 倉庫や料亭の送迎車を見ると貴船神社奥宮は近い。奥宮に着くと観光客や駐車の列を見るが、観光客に比べ車の数が多いのでここに止めて観光しているのかも知れない。車と言えばこの貴船の道は細く観光客は何度も車を避けることになり危ないので、これ以上観光客が増えれば、一定の車両規制が必要であろう。

貴船の紅葉を楽しみながら 貴船から鞍馬へ抜ける散策路は
台風で崩れ通れません

 観光客に混じって丁度見ごろの黄葉を見ながらバス停へ向かう。今年の紅葉は例年より綺麗に見える。紅葉の遅いモミジは台風に耐えてくれたようである。

 叡電貴船口までのバスは、平日だがフル回転、満員のバスに乗り貴船口へ向かう。「京都バス、儲かっているな~!」と。







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
名残のホトトギス