笹間ヶ岳(富川道~大谷河原~△~砂防林道)
2017.08.26




 
大きな滑滝を滑らないように登って行く


2017.08.26 (土)  曇り  哲

行き:石山駅前バス停8:40 - アルプス登山口
帰り:東急団地入口13:35 - 石山駅


コース:
・湖南アルプス登山口バス停~天神側沿いの林道~富川道分岐~(東海自然歩道)~御仏堰堤~笹間ヶ岳/矢筈ヶ岳分岐~大谷河原~砂防林道出合~△笹間ヶ岳~砂防林道出合~(砂防林道)~東急団地入口バス停




 伊吹山の秋の野草観察でもと思うが、今年は夏の野草観察が10日前なので「行ったとこや!」と諦め、今日は湖南アルプスの野草観察へ出かけてみる。ここへは9月上旬に出かけているが、今年は2週間早く出かけることになり「野草どうだろう?」と。

 天気予報では朝方前線が通過し風雨が強くなるとの予報、雨雲レーダーでは9時に通過するので登山口行きのバスを1便遅らせることにする。バス停に着くとバスが止まっているので飛び乗り、バスがすぐに発車するが乗客は我々2人、バスが終点に着くまで乗降客はいず2人の貸切となる。

 アルプス登山口で降り天神川沿いの道を歩いて行く。道の広がったところで準備していると、早速やって来たアブ?、今日は新しく買ったムヒの虫よけムシベールPS30(成分30%配合:蚊、アブ、ブヨ、マダニ・・・:肌の露出面にまんべんなく噴霧、顔や首筋に塗布する・・・と書いてあるが肌に直接はね~)を試すことにする。ザックや服に噴霧し、哲郎愛用のハッカ油も噴霧し出発する。

 天神側沿いの道は舗装されているが、木々が綺麗で心地よく歩くことができる。しばらく歩いて右手の空きスペースに3台の駐車を見ると富川道分岐に着く。

バス停から天神側沿いの道を歩いてい行く 舗装道だが木々が綺麗で心地よく

 右に登って行く道が富川道で、早速進入する。最初は横木で作った階段状の道が続くが雨水で土砂が流れ歩きにくいので、その横を歩くことになる。そのうち両側にシダが現れ、曇ってはいるがシダの緑が眩しく見える。

 谷に出合うと顔を洗う哲郎、今日は前線通過で北の高気圧に覆われてきたのか、湿度が低く気持ちいい。しばらくシダの中を登って行くが、いつの間にかアブ?の姿は見えなくなる。

右に登って行く道が富川道で そのうち両側にシダが現れ

 目の前に大岩が見えてきて、その間を抜けていく。相変わらずシダの道が続くが、足元には岩肌が続くようになる。

目の前に大岩が見えてきて 足元には岩肌が続くようになる

 大岩から10分も歩かないうちに、大きな長い滑滝を見る。滑滝と言っても岩の間をチョロチョロ水が流れているだけであるであるが、その岩の間を滑らないように登って行く。

 登り切った岩肌を詰めて行くと石で作った堰堤を見る。「御仏堰堤」と呼ばれていて古い堰堤だそうな。堰堤を過ぎると流れも細くなり、勾配もゆるくなり「水辺の野草観察を」と思うが、今年は何故かその数は少ない。

大きな長い滑滝を見る 「御仏堰堤」

 そのうちシダの間に東海自然歩道の標識が見えてくるが、登山ルートが変わったようで分かり難い。すぐその先にも標識があり「←笹間ヶ岳」を取る。この付近はシダの中で「矢筈ヶ岳」との分岐になっているので要注意。

 シダの道を抜けると雑木道に変わり、少しずつ登って行く。雑木道を抜け登り切ったところで小さな流れを見て小さな池に出合う。

シダの中で「矢筈ヶ岳」との
分岐になっているので要注意
笹間ヶ岳まで1.5Kmとある

 ここでユックリ野草観察と、哲郎は池の周りの野草を観察、登山道から離れ池の奥に移動し写真を撮っていると、池に突っ込んだ方の足がズルズルと池に沈んで行く。「アカン!」と思って足を抜くが膝の上までドロンコ、この池は底なし沼の様に危険なようである。

 ブラシを取り出し谷水で洗うが、スパッツをしていたので泥が靴の中に入ることはなく「やれやれ!」。「この池はアカン!」と早々に立ち散策を続ける。

 大きな池の横を通り過ぎ、少し下って行くと広い河原に出る、ここは「大谷河原」とよばれているようだ。ここには小さな水辺の野草が咲いているので、それを探しながら2人はウロウロ、広い河原を1周する。今はシーズンオフなのだろうか、この河原に誰もいないなんて、初めての事である。

大きな池の横を通り過ぎ 広い河原を1周する

 ヒメオトギリソウは紅葉がすすんでいなく、秋口の花はまだまだで、花はいつもより少なかった。昼食には早いので笹間ヶ岳へ向かうことにする。

 河原の入口まで戻り谷に沿って登って行くと、堰堤手前で谷から離れ斜面を登り始める。ここから笹間ヶ岳までは尾根伝いに進んで行く。雑木道が続くが所々花崗岩のザラザラした道に出合うと大岩が現れ歩きにくい、小さなアップダウンを繰り少しずつ登って行く。

 展望のない疎林の尾根は見るべきものもなく、ただ黙々と歩くことになる。少し下って林道に出合うと笹間ヶ岳は近い。すぐ先で再び登山道へ入ると「←笹間ヶ岳300m」とある。

堰堤手前で斜面を登り始める 再び登山道へ入ると「←笹間ヶ岳300m」と

 山頂に近づいてくると何やらガヤガヤと声が聞こえてくる。山頂の大岩に着くとストックが放置してあるので、約10人の団体さんが大岩の上で昼食をとっているようである。2人は岩の下で昼食とする。虫が来るとうるさいので蚊取り線香を焚く。

 12時10分、13時台のバスに間に合うだろうと、大岩の展望を楽しんでから下山することにする。大岩に登るとたくさんの人、人が邪魔で岩越しの写真が撮れない哲郎は残念、「年配の登山クラブのマナーは悪いからな~」と哲郎。2人は展望を楽しむこともなく下山することになる。

 大岩の裏から急斜面を下って行く。ここは東海自然歩道のルート、ロープも用意してあるが「使うほどでもない」と哲郎。この急坂が嫌な場合は山頂を引き返した林道を取れば良いが、そんな迂回するような急坂ではない。15分で林道に降り立つ。この林道は砂防林道と呼ばれ、この山の斜面は崩れやすいことが分かる。

ロープも用意してあるが
「使うほどではない」と
砂防林道に降り立つ

 登山道は林道を横切って西へ上関バス停へと下って行くが、2人は緩やかに下って行く林道で下山する。いつの間にか晴れてきて道子はいつものように傘をさす。林道は一度大きく蛇行しながら下って行き、右手に谷が見えてくるとバス道は近い。

 道端にはハギが咲き始め秋を感じるようになる。ゲートを通り過ぎると左手に民家が見えてきてバス道に出合う。アルプス登山口へは右へ300mだが、ここは左へ折れ200m先の「東急団地入口」バス停へ向かう。このバス停は路線の違うバスも停まるからだ。

ハギが咲き始め秋を感じる ゲートを通り過ぎるとバス道は近い

 バスには時間があると哲郎は近くのスーパーでガリガリクンを求め身体を冷やすが、氷で頭が痛くなる。これが嫌なので道子は氷を食べない。

 今日は秋口の野草観察には少し早かったが、たくさんの野草を楽しむことができたようだ。13時35分、定刻にやって来たバスに乗りJR石山駅へ向かう。。





ノアズキ ナンバンキセル
アキノタムラソウ ガンクビソウ
ヒメオトギリ コケオトギリ
ミヤマウズラ イトイヌノヒゲ
ホザキノミミカキグサ フタバムグラ





木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
サギソウ