桟敷ヶ岳 //北山
(薬師峠~△~山椒谷~大森)
2017.05.05


 
山椒谷の滝横を下って行く


2017.05.05 (金) 晴れ   哲、道

行き:北大路駅前バス停8:40 - 岩屋橋 (もくもく号)
帰り:小野郷 16:53 - JR京都駅


コース:
・岩屋橋バス停~志明院~薬師峠~岩茸山直下~鉄塔~△桟敷ヶ岳~山椒谷の滝~林道終点~長谷林道口~大森キャンプ場~大森西町分岐~小野郷バス停

注意:
◆桟敷ヶ岳から西尾根を下ると山椒谷に出合ますが道はありません。山椒谷には10mほどの滝があり滝横を下って行きますが、ゴロゴロと石が滑っていき大変危険です。初心者危険コースなので初心者だけで出かけないようお願いします。







 今年はいろいろと忙しい連休、その合間に桟敷ヶ岳へ出かけてみる。もくもく号に乗るため余裕を持って来たつもりだが、北大路駅前バス停には長い列というか、団体さんの塊を見る。もう30人ぐらいが並んでいてビックリの二人だが、我々の後ろにもゾロゾロと10人ほどの列が続く。

 団体さんは20人数人はいるのだろうか、9人乗りのもくもく号に20数人とは他の登山者には迷惑な話である。貸切バスとか事前連絡とかで対応できないものかと哲郎。8時40分にバスはやって来るが、その後バス代替タクシーがやって来ない。哲郎はタクシー待ちの24番なので、6台待つことになる。

 20分待ってっも一向にやって来ないタクシー、ルート変更を考えるがもう遅い時間なので諦めタクシーを待つことにする。25分遅れで代替タクシーがどっと来て、次々と乗客を乗せていくが、雲が畑の細い道にタクシーの列ができる。

 岩屋橋で降り橋を渡ったところで準備する。早くやって来た団体さんは輪になって延々とミーティングが続く。この団体さん、帰りももくもく号だと、他の登山者はまた困ることだろう。

タクシーで賑わう岩屋橋バス停 バス停に咲くウワミズザクラ

 志明院へと歩き始めるが、こちらへ向かうのは数人で、他の登山者は祖父谷林道へ向かったようである。山裾を見ればヤマルリソウ、道端にはシャガが咲き、春らしい道を歩いて行く。志明院の登山口でタクシーで同乗した夫婦に追いつくが、我々が休息を始めると先に出発される。最近歩き始めて桟敷は初めてと言う夫婦、15時のもくもく号で帰るには十分な時間管理が必要であろう。

 薬師峠へと歩き始めると足元に小さな野草が続く。志明院のシャクナゲを見下ろしてから植林地の中へと入って行くと小さな谷沿いを歩くことになる。クリンソウは咲き始めたばかりで、この花も開花が遅れているようである。

 谷分岐まで来て先行の夫婦に追いつく。右にとることを告げ先へ進んで行く。心地よい新緑のなかを薬師峠へと向かう。

志明院の登山口 心地よい新緑のなかを薬師峠へと向かう

 峠から桟敷ヶ岳へは右の道をとる。緩やかに登って行く道は心地よいが、新しい赤いテープが5m、10m間隔で続きうるさい。迷いそうもないハッキリした登山道にマークを付けている人は何を考えているのだろうか、雑木にテープをグルグル巻いてしまうと雑木は枯れてしまう。過剰なテープは清掃したいのだが、今日は急いでいるので諦めることにする。

 ミツバツツジは終わっているが、紅いヤマツツジはこれからのようである。P811(若茸山)分岐では登らず、斜面の巻道をそのまま進んで行く。

薬師峠から桟敷ヶ岳へは右へ 斜面の巻道を心地よく歩く

 巻道が支尾根に突き当たったところで、足元のニシキゴロモを見ながら左の反射板から山頂への尾根へ登って行く。ここはアセビが群生する所だが、もう鈴なりの白い花は見当たらない。

 尾根が広がり、暑い日射しを受けながら雑木の尾根を登って行く。送電線鉄塔迄来ると山頂まで近い。鉄塔から、今日は花背の鉄塔がクッキリ見え、遠くに比良山系も見渡せる。鉄塔からの鞍部を登り返せば△桟敷ヶ岳の山頂である。

見晴台から比叡山系を望む 送電線鉄塔迄来ると山頂まで近い

 広い山頂広場、3人の先行者が食事を始めている。我々もここで昼食とする。もうこの時点で予定より30分遅れていて、野草の開花も遅れているので、今日は周山方面に向かわずに西尾根から大森に下ることにする。

 20分と、ユックリとオニギリを食べ終えた2人は出発するが、後続の夫婦の姿は全く見えない。桟敷登山は交通の便が悪いので「大丈夫かな~」と心配する。でも最悪タクシーを呼べば済むことではあるが。

 西尾根から山椒谷へ下って行く。谷のニリンソウは咲き始めで、これからのようである。すぐに滝上に着く。滝横は降りられないので少し登った所から降りていたが危険(いつもロープで降りていた)なので、もう少し登った所から斜面を下って行く。

桟敷ヶ岳山頂 山椒谷の滝上に着く

 立って歩けそうなところを探して下って行くが、すぐに足と共に砂利や石が滑って行くので、静かにユックリ下って行く。滝下まで来るが、ガレた急斜面はまだまだ続き危険と言うことで、谷に下り谷の中を下ることにする。

 谷を下って行くと左に大岩を見て、その横を通り過ぎると危険な谷は終わる。新緑の中、谷沿いを下って行くと林道終点が見えてくるので、林道に乗り小休止する。

ガレた急斜面を下り滝下へ 大岩を通り過ぎると危険な谷は終わる

 林道には、まだイカリソウやヤマルリソウが咲き、ヒトリシズカもたくさん咲いているので、今年は雪深かったことが分かる。これからの花はまだまだだが、林道に咲く花を楽しみながら下って行く。でも、林道のあちこちで斜面が崩れてきていて、新しい林道支線もたくさん造成されているので野草は随分と減ってきている。

 今日は遅れているのでバスを1本遅らせ、林道をユックリ下ることにする。この長谷林道の口に着き大谷林道に出合う。「急げば早いバスに間に合う!」と哲郎、でも暑い西日を受けることになるので諦め谷に降り用具を洗う。

谷から林道終点へ向かう 林道のあちこちで斜面が崩れてきて

 大森キャンプ場も大賑わい、皆さん連休を楽しんでいるようである。小野郷バス停まで約2時間、舗装道の歩きが続く。道子は傘をさしユックリ歩いて行くが、やはり足が痛くなる。そういえば2人の足は新調した靴、今日の谷コースですっかり汚れてしまった。

 小野郷に着くがバスまで40分、交番のトイレを借り着替え、日陰でゆっくりとバスを待つ。







フタバアオイ カラスシキミ
イチリンソウ ニリンソウ
キランソウ ニシキゴロモ
ハグロシハイスミレ クリンソウ
ツルカノコソウ シャク
ツクバネウツギ ヒメハギ
ウラシマソウ ヤマルリソウ
イカリソウ ヤマエンゴサク

 まだまだ沢山の野草を楽しむことができました。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ヒトリシズカの群生