竜王山 /湖南アルプス
(落ヶ滝線~天狗岩~狛坂磨崖仏) 2017.06.17


 
6mもあるという狛坂磨崖仏


2017.06.17 (土) 晴れ  哲、道

行き:草津駅東口バス停8:00 - 上桐生 (帝産バス)
帰り:上桐生13:30 - 草津駅東口バス停


コース:
・上桐生バス停~駐車場~北谷林道~落ヶ滝線~(⇔落ヶ滝)~鶏冠山分岐~天狗岩~耳岩~白石峰分岐~(⇔△竜王山)~狛坂線~狛坂磨崖仏~南谷林道出合~オランダ堰堤~上桐生バス停

注意:
・湖南アルプスの上桐生からの竜王山周辺のコース名は〇〇線と呼ばれています。









 野草観察に湖南アルプスへ、この時期開花する野草は軒並み1週間遅れているので「どうだろうか?」と思いつつ出かける。

 草津駅東口から上桐生行きのバスに乗る。この路線は工業団地や大きな住宅地の中を走るので、色々と要望があるのだろう、よく時刻表が変更されるのでチェックが必要である。

 8:00発のバスに乗り、団地をクネクネ走って25分で上桐生バス停に着く。早速、駐車場内にあるトイレへ向かい準備する。準備と言ってもハイキング、スパッツを付けるのは我々だけの様である。駐車場奥の北谷林道口が登山口であり、車止めを越えていくとすぐに木立の中を心地よく歩くことになる。

駐車場奥北谷林道口が登山口であり 木立の中を心地よく歩く

 北谷林道を少し歩いて、落ヶ滝線分岐で右の滝コースを取る。道は細くなり雑木道が続く。池に出合うと谷間をユックリ登って行くことになり、小さな谷を何度も渡渉していくが、今日はいつもより水量が少ない。

落ヶ滝線分岐で右の滝コース 小さな谷を何度も渡渉していく

 途中で遊歩道を横切って進んで行く。シダが多くなるが、今年は蒼々としたシダの中に枯れた葉をたくさん見るので、少雨の影響なのだろうか?。谷間にキンコウカの花を見るが、ここでまだ咲き始めと言うことは、奥ではだめかも知れない。ノギランもまだ蕾なので全体に1週間おくれているようだ。

途中で遊歩道を横切って進んで行く 谷間にキンコウカの花を見るが

 花は期待できないので「今日はいいだろう!」と、滝分岐で滝へ向かわず、真っすぐ進むことになる。分岐から滝上へあがると岩肌の多い道に変わり、岩へつりもあるので子供が喜びそうなコースである。

 広がった谷間は野草観察ポイントだが、カキランの姿は見えず、キンコウカは咲き始めで株も少なく、モウセンゴケも咲き始め、ジガバチソウの群生は全く見られず・・・「残念だな~}と。

滝分岐で滝へ向かわず 岩へつりもあるので子供が喜びそう

 今年の冬の寒さと空梅雨が影響しているのだろうか、でも1週間後には少しは楽しめるような気がする。観察するものもなく最後の大岩を登って行き、鶏冠山分岐に着き小休止する。さっき追い越して行ったトレラングループが鶏冠山から降りてきて、「速っ~!」と哲郎。

最後の大岩を登って行き 鶏冠山分岐に着き小休止する

 今日は鶏冠山も止め、天狗岩への尾根を歩き始める。日差しがきついが、さっぱりした天気で歩きよい。高低差の少ない尾根だが、少しずつ登って行き、天狗岩まで標高差150m登ることになる。

 2人は周囲の山々を見ることもなく、ただ足元に野草がないかと下を向いて歩く。イワカガミの葉がまだまだ光っていて、「いま花が終わりました」と言う感じに見え、ここは春が終わったところのようである。それでもトンボソウなのだろうか、開花前の株を目にするが、今年はその数も少ない。そのうち、ザレた砂地の登りに出合い、尾根には大岩が目立ってきて、その横を歩くことになる

尾根には大岩が目立ってきて ザレた砂地の登りに出合い

 大岩が増えてくると、前方に巨岩の集まった天狗岩ピークが見えてくる。ここから道は尾根を外れ、左に少し下って行き谷筋に出合う。尾根からチョット下っただけだが、もう小さな流れが見えてくる。ここに咲くキンコウカも咲き始めで残念と言うことになる。そんな谷間から一登りして天狗岩の直下に着く。

前方に巨岩の集まった天狗岩ピークが 天狗岩の直下に着く

 小休止していると、ここには次々とハイカーがやって着て天狗岩を登って行く。2人はそれに登ることなく、先へと進んで行く。ここから急に登り始め、階段が現れ大岩の間を抜けていく。後ろを振り返ると天狗岩では沢山の人が巨岩からの展望を楽しんでいる。

 「チョット早いが次の白石峰分岐でお昼にしよう!」と言ったものの、たどり着いた分岐のベンチには先客の団体さんが陣取っていて空きがないので、休むことなく竜王山へ向かってみる。

階段が現れ大岩の間を抜け 白石峰分岐のベンチは一杯

 白石峰から竜王山への道は高低差もなく手入れされた道が続き、心地よく歩いて行くことができる。途中で先ほど出会ったトレラングループに出会うが、ペースが我々と同じようなので、トレランではなくトレラン風のグループなのだろう。

 最後は少し下った鞍部から一登りすると竜王山山頂に着く。幸い誰もいないので、ここで昼食とする。山頂から北に三上山や野洲・守山・栗東の街並みが見える。昼食も終わり白石峰に引き返すと、また次の団体さんでベンチは埋まっている。

竜王山の山頂 手入れされた道が続き心地よい

 下山は今日も狛坂線で下ることにする。このコースは速く降りることができるからだ。しばらく石の階段が続き、ゆっくりと下って行く。尾根上には大岩が居座っていて、国見岩、○○岩と名がつけられているが、哲郎にはどれも同じようにしか見えない。

 尾根から谷筋に変わるとシダが現れて野草も見えてくるが、その数は少ない。「咲いている!」と道子、ここでやっと開花したカキランを1輪見る。でも少雨で元気がなさそう。これ以上一雨なければ、野草は皆まいってしまうだろう。

しばらく石の階段が続き 尾根上には大岩が居座っていて

 狛坂磨崖仏を通り過ぎると古道跡を見るがそれは消えていく、谷筋をどんどん下って行き、「着いた!」と南谷林道に出合う。もうここから緩やかな林道を歩くだけ、12時40分だ。道子に「急げば13時30分のバスに間に合うかも!」と告げると、小休止もなくスイスイと歩き始める道子。

古道跡を見るが 南谷林道に出合う

 新名神高架下まで来ると、ユックリ歩いている団体さんに追いつく。彼女たちは道端のキイチゴに手を伸ばしているからだ。2人も手を伸ばしながら「甘い!酸っぱい!」と、しばらくイチゴを楽しむ。

 トンネルを抜けると道端に満開のコマツナギを見る。谷は大きくなり谷間も広がり明るくなる。バスへと急ぐ2人は先客をどんどん追い越していくが、今日は女性ハイカーが多いようである。

 オランダ堰堤下流では、今日も多くの家族連れでにぎわっていて、いい匂いが漂ってくる。13時20分、バス停に着き後始末をしてバスを待つ。

満開のコマツナギを見る オランダ堰堤下流では家族連れで

 早い時間帯なのでバスの乗客は2人だけで出発する。でも駅から離れた団地では、ポツポツと乗ってきて、やはりバスは必要のようである。

 今日は目的の野草が少なく、チョット残念であったが、少しだが出合えてよかったと2人は草津駅へと向かう。







ホナガタツナミソウかな モウセンゴケ
キンコウカ ジガバチソウ
カキラン ガンピが花盛り







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
イチゴを摘まみながらバス停へ向かう