大見尾根 (大見三叉路から周回)//北山
2017.04.15


 
雨の中だが雑木の尾根を楽しむ
大見尾根


2017.04.15 (土) 雨   小てつ、哲、道

アクセス:
・大見三叉路まで車利用

コース:
・大見三叉路~小野谷峠~P771~P877~林道出合(鯖街道)~P822北ピーク~雨の為引き返す~林道出合~大見三叉路




 この土曜日は天候がすぐれず、山では昼ごろに一雨あるという予報、「霊仙山は諦めよう!」と思案していると、小てつさんより「大見尾根でも」と。結局「何か咲いているだろう!」と3人で大見尾根へ出かけることにする。

 早朝の京都市街地は眩しいほどの天気、八瀬から大原にかけて、山々は芽吹き始めた緑の中にヤマザクラのピンクが散りばめられ、「綺麗だ!」と。大原を過ぎるとタムシバに変わるが、その色は薄く、今年の開花は遅れているようである。

 大見三叉路に着くと青空は消え、少々心配しながら準備する。8時20分、大見三叉路から小野谷峠へ向かう。直ぐの分岐を右にとり鯖街道から山道へ入る。

大見三叉路から小野谷峠へ向かう 直ぐの分岐を右にとり鯖街道から山道へ

 目の前に湿地帯が広がり、秋に楽しんだススキはみな雪で倒れている。峠までは小さな谷沿いをユックリ登って行く。雪深かったのだろう、まだ足元にはスミレも何も咲いていない。右手に雑木が続き、「マメザクラがあるはずや!」と小てつさん、3人はそれを探しながら歩いて行くが、なかなかお目にかかれない。途中で谷を渡って雑木の山裾を歩いて行く。

ススキはみな雪で倒れている 途中で谷を渡って

 「あった、あった!」と、3人は登山道に咲くマメザクラに見いる。マメザクラにも色々あって、大きな花に小さな花、薄いピンクや赤味を帯びたものと・・・。沢山見かけるのは薄いピンクのキンキマメザクラである。

 そうこうしていると、猿橋峠分岐に着き、小さな流れを渡り植林地の中の道を進む。小野谷峠手前の支尾根の先端に突き当たったところから大見尾根へ登ることにする。

 支尾根の先端から植林地の中を登って行く。最初のピークまで標高差80m登ることになり、「ここが一番の登りや!」と小てつさん。でも出発点の大見三叉路は標高600mもあり、今日のコースの最高点はP877なので標高差は270m、今日は楽な登山である。

キンキマメザクラ 猿橋峠分岐に着き、小さな流れを渡り
支尾根の先端から登って行く 植林地の中を登って行くく

 周囲は雑木に変わり小ピークに着く。少し下っては、またピークに登って行きと、これの繰り返しで、林道(鯖街道)出合いまで12の小ピークがある。尾根には雑木が続き心地よいが、芽吹きはこれからで、タムシバも咲き始めているので来週あたりはもっと綺麗だろう。

小ピークのアップダウンが続く タムシバも咲き始めて

 それでも「花っ気がない!」と小てつさん、足元にはアセビやシキミの花が続く。スミレはミヤマカタバミやイワウチワの姿は全く見当たらないので、アセビが咲く領域には野草が少ないのかも知れない。

 P771を過ぎる頃、雨がポツポツ降ってきて、「予報は12時頃なので、この雨は先行する雨ですぐ上がるだろう!」というものの、3人はレインウェアとザックカバーで対応する。

アセビや シキミの花が続く
足元にはアセビやシキミが続く レインウェアとザックカバーで対応

 タムシバやマメザクラは楽しんだが、今度は「ダンコウバイがない!」と小てつさん、3人は黄色い花を探しながら歩くことになる。アップダウンが連続したあと、どっと登ってP877に着く。この付近の雑木はまだ冬枯れ状態、変化のない尾根にそろそろ飽きてきたのか、降り続く雨にただ黙々と歩いて行く。

 P877から10分も歩くと古い標識を見る。古いと言っても立派な標識で、右に下って行くと「滝谷」とあるので、ここが滝谷分岐で下って行くと滝谷の林道に出合う。昔雪が降る中で、この付近でクマに出合い引き返したことを思い出す。

P877のピークハンターさんの標識 滝谷分岐

 鯖街道出合いまでの最後もピークに着く。南へ少し下って行くと花背峠方面からの登山口があるが、ピークを東にとり林道を横断して続いている支尾根へ乗ることにする。ピークから植林地に変わり、それを下って行くと林道(鯖街道)に降り立つ。

 雨が止んだので「支尾根を下って帰ろう!」と、林道から支尾根に進入する。雑木の細い尾根を進んで行くと再び雨が降り始める。P822北ピークから大見三叉路へと北へ下り始めると、雨は本降りに変わる。予定より1時間早い降りだしである。

ピークから植林地を下って行き林道へ 林道から支尾根に進入する

 小てつさんが選定したコース、「この雨では最後の谷筋はドロンコだろう!」と小てつさん。もう尾根を半分近く進んでいるが、結局林道まで引き返すことにする。林道へ引き返し大木の下で小休止しながら3人は傘を取り出すが、こうゆう時は決まって雨の勢いも衰えて小降りとなる。

 歩きなれた林道だが周囲は植林地で余り見るべきものはない。それでもキンキマメザクラやダンコウバイを見つけては小休止しながらこれを楽しむ。

雨の中、林道(鯖街道)を下って行く ダンコウバイ

 谷に沿うようになると気分一新、何故か心地よく歩くことができる。前方からトレラン中の夫婦が登ってくる。「この雨の中を・・・・」と思うが、相手も「変な登山者だ!」と思っているだろう。今日は山の中のトレランは無理なので、「どこから来たのだろう?」と3人は彼らのコース取りを色々と想像しながら下って行く。

 左手に湿地帯が見えてくると大見三叉路は近い。いつの間にか雨も上がり、傘を手に持って歩く。民家が見えてくると日も射してきて「なんという天気や!」と思ってしまう。

 三叉路に着き後始末と思うが、この付近は大見川に降りられないので、後始末は陸地谷付近の湧水とする。

左手に湿地帯が見えてくると 三叉路に着き

 今日出合った野草はイワナシとネコノメソウくらいでチョット物足りなかったが、山々に咲くタムシバを眺めながら「小てつさん製のタムシバ茶は、美味しかった!」と道子。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ボタンネコノメソウ