ナカマタ (東俣山)//北山
(滝又ノ滝~余野~△~茶呑峠) 2017.03.11


 
今日は水量が少ないが、いつみても立派に見える
滝又ノ滝


2017.03.11 (土) 曇り   哲、道

行き:JR京都駅 7:50 - 細野口
帰り:殿橋 13:22 - 周山バス停 14:10- JR京都駅

コース:
・細野口バス停~滝又ノ滝~余野~射撃場跡~△~茶呑峠~殿橋バス停(=周山)







 先週、武奈ケ岳から下った細川でフキノトウを見つけた。「そうだ、フキノトウを!」と、早春の北山散策に出かけることにする。晴れと言う予報、京都市街地は晴れていたが細野口バス停に着くと小雨が降っている。以前の愛宕道のバス停には待合小屋があり、そこで準備していたがここにはない。

 2人は急いで目の前にある京北トンネルへ向かう。ここには自転車用なのか?歩道(側道)があり、そこで準備する。このトンネルは 2.3Km と長く、遠くから走ってくる車の騒音がゴーゴーと長く響く。

小雨が降っているので
細野口バス停からトンネルへ
2.3Kmもある京北トンネル

 レインウェアの上着だけを着、スパッツを付けて出発する。道路を渡り林道へ向かい谷沿いを歩いて行く。今年は大雪で雪が残っているかもと心配したが、日陰に少し残っているだけである。前方に橋が見えてきて谷分岐に出合う。金属製の橋を渡り轟谷沿いに歩いて行く。

滝又ノ滝へは谷沿いの林道が取付き 谷分岐で金属製の橋を渡り

 ハイキングとして歩きよい谷沿いの道が続く。途中道が狭くなったところにはロープが張ってあり、さすがに京北トレイルである。植林地を抜けると明るくなり道は左岸右岸と渡ることになる。そこには木で作った簡易的な橋が掛けてあるが、傾いていて雨で滑るので、谷の浅いところを探し渡ることになる。

歩きよい谷沿いの道が続く 木で作った簡易的な橋が掛けてあるが

 最後は右岸に渡り、ナメ滝状の谷横を歩いて行くと大岩に突き当たる。冬には大きなツララをたくさん見るが、もう春ツララはない。大岩を谷沿いに巻いて行くと目の前に滝又ノ滝を見る。今日は水量が少なく物足りないが、小さくても立派に見える滝である。

ナメ滝状の谷横を歩いて行くと 大岩の裏に滝が見えてくる

 滝を一見し、少し戻ってトレイル道の階段を使って崖を登って行く。滝上まで来ると橋を渡って林道終点に向かうが、この橋もツルツル、橋の少し手前で谷を渡ることになる。林道終点にも雪はなく、谷沿いの林道を余野へと歩き始める。

階段を使って崖を登って行く 橋の少し手前で谷を渡る

 周囲は植林で覆われ、見るべきものもなく、ただ黙々と余野へ向かう。ただ植林地も伐採や新しい林道と、風景は年々変わって行く。

 複雑な林道分岐が続くが、この道にはトレイルの標識がたくさんあり迷うことはない。前方が明るくなり、余野の集落が見えてきて林道ゲートを通過する。

複雑な林道分岐が続くが 余野の集落が見えてきて林道ゲートを通過

 左に折れ射撃場跡下の果樹園へ向かう。しばらく小さな川沿いの舗装道を歩く。この道は年々補修され綺麗な道に変わって行くが、その分川沿いの野草は減って行く。そうそうショウジョウバカマ、フキノトウにネコヤマギ、今年は雪解けが遅れたのだろう、春はまだまだのようである。

 ログハウス群が見えてきて、一番手前の家からいつものようにワンワンと犬が吠える。この数軒の建物の中に、立派な幼稚園、車屋さんと大きな山の家があり、何やら違和感を感じる。

 家を過ぎると前方に射撃場跡の土手、右手に果樹園が見えてくる。その境目がナカマタの取付きで、早速進入し土手を登って行く。

車屋さんの奥に大きな山の家があり 射撃場跡の土手と果樹園の境目が
ナカマタの取付きで

 ここにきて止んでいた雨も雪に変わり降りだしたので、尾根まで登って木の下で昼食とする。15分と、ユックリとオニギリを頂いていると雪も止み日が射してきて、2人は支尾根を登り始める。

 左手に射撃場のロープが続き、それに沿って登って行く。ロープが無ければ雑木が続く心地よい支尾根であるが、もう慣れてきたのかロープは余り気にならなくなってきた。

土手から植林地の支尾根へ 左手に射撃場のロープが続き

 支尾根は少し西寄りに変わり、勾配もだんだんと急になってきたので、一息入れながら登って行く。ロープは山頂まで続き、登り口から標高差200m登って△ナカマタ(東俣山)の山頂に着く。

 今日は山頂から西の尾根を探索し周山へ下る予定であったが、木々は濡れ足元の落ち葉も濡れているので中止し、北にとり茶呑峠へ向かうことにする。

勾配もだんだんと急になる △ナカマタ(東俣山)の山頂に着く

 雑木の中、細い尾根を少しずつ下って行く、北山らしい尾根ではあるが長くは続かず、すぐに植林地に出合う。右にとるとすぐに茶呑峠~余野へ向かう尾根に乗る。この尾根を下って行くと茶呑峠に着く。

 峠で一人のハイカーに出合う。そういえば昨年もここでハイカーに出合ったようである。時間的に見て彼はトレイル道を散策しているのだろうか。

 2人は殿橋への道をとる。峠に降り立った時からアラレが降り続き「西尾根へ行かなくて良かった!」と道子。峠が12時10分なので、殿橋バス停13:22、13:49のバスに間に合い周山まで歩かなくても良いようである。

雑木の中、細い尾根を下って行く 茶呑峠のお地蔵さん

 殿橋へ下る道にも新しい林道が分岐していて、ハイカーは迷いそうだ。こんな時は大体古くて広い道をとれば良い。春の野草やワラビには早く、何も咲いていない道を黙々と下って行く。

 途中の堰堤でストックを洗い収納し、靴やスパッツも洗う。今日は射撃場からの音が響きうるさい。民家が見えてくると殿橋は近い。

茶呑峠から殿橋に下る道をとる
右は京北トレイル道
新しい林道が分岐していて
ハイカーは迷いそう

 殿橋を渡ってバス停に着く、13時05分。バスまで時間があるので、ここで着替え後始末をしバスを待つ。やって来たバスに乗り、ウッディ京北で降りトイレを借りてから店内を覗く。道子は買う気がないのに店内をウロウロするのが好きなようで、店内を一周する。哲郎は羽田酒造のお酒を買い、道子に大きなシメジを買うように言う。

殿橋が見えてくる 殿橋バス停

 今日は4時間の歩きで時間も余り、ゆっくりと周山バス停に向かい、暖かい待合室で京都行きのバスを待つ。







あなたは地のすべての境を定め、
夏と冬とを造られました。


詩篇 【 74:17 】
ソヨゴの実