P951~小野村割岳//北山
(コウンド谷~P951~△~ホラノ谷)
2017.05.20


 
標高660の谷分岐で小休止する/コウンド谷


2017.05.20 (土) 晴れ   哲、道

行き:出町柳7:50 - 能見口
帰り:広河原 17:22 - 出町柳


コース:
・能見口バス停~光砥口橋~コウンド谷~林道終点~標高660谷分岐を右俣~標高820谷分岐~P951からの尾根~P951~△小野村割岳~P911~トチノキの鞍部~赤崎中尾根~クビツリ尾根~ホラノ谷~広河原バス停

注意:
◆コウンド谷は細い谷ですが林道終点から道はありません。P951~小野村割岳の途中に尾根を乗り換える鞍部があります。尾根は薄い踏み跡を辿ることになります。







 広河原のコウンド谷へ出かける。出町柳駅前バス停は早くから登山者で一杯、比良行きは臨時便が出るが、もう乗れませんほど詰め込んで2台で発車する。広河原行きも団体の学生さんがいるので臨時便が出るが、こちらは座っての発車になる。

 能見口バス停で男性一人と共に降りる。待合小屋で準備していると彼は先に歩き始めるが、我々と同方向なので、コウンド谷か桑谷山のようである。ユックリ準備したので、歩き始めても先行する彼の姿は見えない。コウンド谷、いつもより1週間早く出かけるので、道端の花もいつもと感じが違う。

能見口バス停に咲く桐の花 道端の花もいつもと感じが違う

 能見集落が見えて来ると、一番手前の家の軒先でおばあさんが畑の手入れか作業中、このおばあさんに掴ると、10~20分話し込むことになるので、今日は静かに歩いて行く。

 集落に咲くジキタリスは蕾固く、開花はまだまだのようである。集落外れに咲く白いシャクナゲは丁度見ごろ、山裾のクリンソウも咲き始めているが、アカモノの蕾はかたい。

能見の集落を谷沿いに歩いて行く 山裾のクリンソウも咲き始めている

 光砥口橋を渡り分岐を左にとると、その林道がコウンド谷道である。コンクリートの橋の上でスパッツを付けるが、今日は一応ヒル避けをスパッツの下に噴霧する。林道を歩き始めるが野草の花っ気は何もない。全くないことはないが、マルバコンロウソウやタニギキョウが足元に続く。

 今日は京都地方31℃の予報だが、谷沿いの林道はまだまだ涼しい。橋を渡り林道を詰めて行くと林道終点に着く。ここからは右岸の植林地の裾を谷沿いに歩いて行き、詰まったところで左岸へ渡る。何処でも歩けそうな谷だが、植林がある谷の中の歩けそうなところを探しながら歩いて行く。

光砥口橋を渡り分岐を左にとると 谷沿いの林道はまだまだ涼しい
林道終点からは右岸の植林地の裾を歩く 詰まったところで左岸へ渡る

 右手に谷の支流を見ると山裾に古い作業道を見るのでしばらくこの道を歩いて行く。谷間が広がって道は谷から離れ、少し高いところを歩くようになる。谷間は狭くなり大岩を超えると道は行き当たる。ここで右岸に渡り、すぐに左岸へ渡り返す。

 谷間が少し広がってくると目の前に大木を見て、標高660mの谷分岐に着き小休止とする。

右手に谷の支流を見ると
山裾に古い作業道を見る
少し高いところを歩くようになる
ここで右岸からすぐに左岸へ渡り返す 谷間が少し広がってくると
標高660mの谷分岐は近い

 谷分岐から右俣を進む。最初は小さな谷の右岸に残る作業道を進んで行く。この道が崩れて消えたところで谷に降り谷の中を歩くことになる。

 所々で踏み跡を見るので、バスで一緒だった青年はコウンド谷を先行しているようである。今日は水量が少なく歩きよくほとんど谷の中を歩いて行くが天候が良いのでヒルは余り心配なさそうだ。

道が崩れて消えたところで谷に降り 今日は水量が少なく歩きよく

 流れが細くなり枯れてくると標高820m付近の小さな谷分岐に着く。12時00分、今日はユックリ歩いてきてヒルもいず虫も群がって来なかったので、ゆっくりとコウンド谷を楽しむことができたようである。ここでいつものように昼食とするが、頭上のトチノキにまだ花が見えない。

 15分の昼食休憩も終わり、今日は急斜面を登ってP951からの尾根に乗ることにする。谷分岐の右俣を渡り尾根まで7~80m急坂を登って行く。この急斜面は登り難く大きくジグザグに登って行くので、毎回違うコースを歩いているようだ。少しでも歩きよいところを探して登って行くが、楽に見えたところも楽ではなく、今日は右に寄ってしまう。

流れが細くなり枯れてくると
標高820m付近の小さな谷分岐に
尾根まで7~80m急坂を登って行く

 P951から久多峠方面へ下る尾根に乗り、左にとりP951へ向かう。北山らしい尾根が続き、標高差50m登ってP951に着く。この付近は植林地が広々としているので迷いやすいところであるが、北へ下って行くと、天狗峠への道と、コウンド谷への道の分岐に着く。

 ここから小野村割岳へ向かうため、尾根を北へ歩いて行く。大きな台杉を過ぎると尾根の踏み跡は薄くなるが、その道は消えることはない。尾根を忠実に歩いて行くと、尾根は次第に西へ向いてくる。

北山らしい尾根が続き P951から尾根を北へ歩いて行く

 この支尾根の最後のピーク(標高920m)には登らず踏み跡が北へ寄った所から北の鞍部に下り、再び登って小野村割岳への尾根に乗りかえる。この下降ポイントを通り過ぎてしまっても、尾根が西へ下り始めるので分かる。引き返さず下って行っても小野村割岳直下のワサ谷林道終点付近に降り立つので問題はないだろう(地形図で、安全な加工ポイントを確認すること)。

 小野村割岳への尾根に乗ると尾根は緩やかに登って行き、△小野村割岳に着く。山頂にはバスで一緒だった青年が休憩中で、「バスでご一緒でしたね?」と道子が尋ねると、「okaokaclubさんですか、以前周山から小塩行きのバスで一緒でした!」と。彼はメールを頂いているokaokaclubの読者のTさんあった。

 彼はP911過ぎから南尾根を楽しむ予定だと言っているので、一緒にその分岐まで同行することにする。新緑の尾根は心地よく3人は話しながら尾根を進んで行く。

北の鞍部に下る加工ポイント 小野村割岳からの尾根を楽しむ

 P911を下った南尾根分岐で彼と別れ、我々は佐々里峠方面へと歩いて行く。分岐の鞍部にはバイケイソウが群生しているが、今年はいくつ花を咲かしてくれるだろか。

 尾根は同じような光景が続き飽きてくるが、新緑が心地よいので苦にならない。エイリアンの木を過ぎ、トチノキの鞍部を登り返しやっと赤崎中尾根の分岐に着く。

分岐の鞍部にはバイケイソウが 赤崎中尾根の分岐に着く

 今日は全体に遅れているので、ここからショートカットのヤセ尾根を下ることにする。我々がクビツリ尾根と呼ぶこの尾根は急斜面が続くヤブの尾根で歩きにくいが、広河原まで短時間で下れるのが良い。

 標高700mまで来ると植林が見えてくる。30分で尾根を下ってホラノ谷の林道に降り立つ。谷に降り用具を洗おうとするが水が少ないのでバス停付近で洗うことにする。サエ谷と合流してネジリキ谷沿いを緩やかに下って行く。

 以前大雨でほとんどなくなったクリンソウも少しずつ増えてきているが、以前のような大群生にはまだ数年かかるだろう。桃の木小屋に出合い、流れに沿って広河原バス停へ向かう。

クビツリ尾根下降点 ヤブで急斜面のクビツリ尾根

 バス停に着き庄兵衛さんを覗いてみると、南尾根を下って来た彼がいる。16時頃に着いたということなので、ほぼ同じ時間で下ったことになる。

 彼は物静かな青年で、北山にピッタリの男であるが、「おとなしすぎる!」とおかみさん。バスまで1時間あるので、ビールで喉を潤す哲郎、久しぶりだとおかみさんと話が弾む道子。

 「そろそろや!」とおかみさん、「エッ!」と。広河原最終便の時刻が改正され17時22分発と早くなっている。でも改正するなら「14時20分発を遅らして欲しいな~!」と哲郎。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
トチノ木の鞍部は心地よい