小野村割岳(河原谷東尾根~P951)//北山
2017.08.19


河原谷東尾根からP951へ
雑木の細い尾根が心地よい


2017.08.19 (金) 曇り時々晴れ   哲、道

行き:出町柳駅前バス停 7:50 - 能見口バス停(京都バス)
帰り:広河原バス停 17:21 - 北大路駅前バス停
コース:
能見口バス停~能見集落~河原谷口~支尾根を登り河原谷東尾根~P856~コウンド谷下山口~P951~△小野村割岳~P911~南尾根分岐~P781東方ピーク~P711横南西尾根~広河原ばす停

注意:
・能見奥の河原谷東尾根に道はありませんが、細い尾根なので迷うことはありません。P856で出合う久多峠下からの尾根はP951へ続いています。
・小野村割岳西方の広河原バス停に下る南尾根にも道はありません。地形図等参考にして歩いて下さい。







 夏の小野村割岳へ出かけてみる。といっても、先日出合ったワサ谷のヒル地獄、もう少なくなっているかも知れないが、谷筋は止め尾根筋から登ることにする。チョット遠回りになるが、能見集落奥の河原谷東尾根から取付いて見ることにする。

 このコースは5月に歩いたことはあるが、今は真夏、スタミナが切れて最終バスに間に合うかどうかの心配はあるが「大丈夫だろう!」と出かける。

 真夏なのか出町柳駅前バス停に並ぶ人は少なく、広河原行き数人、朽木行きも10数人と淋しいところである。最近、連日発生するゲリラ豪雨や雷の影響かもしれないが。今日は曇りの予報だが低気圧が太平洋へ抜けて行ったので、その心配はないだろうと哲郎。

 能見口で降り橋を渡ったところで準備する。川沿いに車が止まっていて着替えている人もいるので、皆さん釣りを楽しむようである。予報に反し日が射している中、能見集落へと歩き始める。今日は遅れないようにと、前回のコースタイムを参考にチェックポイントで確認しながら歩くことにする。

能見の集落を抜け 光砥口橋を渡り

 ジキタリスの花も終わり、花っ気のない集落を抜け、コウンド谷口を過ぎると小さな谷口と登って行く林道を見る。ここが河原谷口である。河原谷は公式には「高橋谷川」と呼ぶようである。

 谷口にある敷き詰めたコンクリートの上で準備する、ヒル対策のためだ。尾根にはヒルはいないと思われるが、支尾根の取付きまで谷沿いの林道を200m歩くので、ヒル避けを十分噴霧して林道へ進入する。

公式には「高橋谷川」と呼ぶ 河原谷の林道へ

 林道にはヒルがいるように感じない哲郎は野草を撮りながら歩いて行く。目的の支尾根の先端に着き、ヒルが付かないよう道子に急いで登るように言う。最初は急な細い尾根が続き、木を掴みながらの登りになる。道子の踏み跡にヒルを1匹見るが、周囲にいないので今日は大丈夫のようだ。

目的の支尾根の先端に着き 最初は急な細い尾根が続き

 急斜面を約50m登って、やっと少し緩やかになる。周囲は植林からブナ林に変わるが、そんな木々を眺める余裕もなく、ただ黙々と登って行く。

 そのうち支尾根も広くなり、右上に稜線の光が見えてきて「河原谷東尾根まであともう少しだ!」と頑張る。右に寄れば楽に尾根に乗れるようだが、その尾根を登って行かなければならず、「遠回りだ!」と尾根まで真っすぐ進むことにする。

周囲は植林からブナ林に変わる そのうち支尾根も広くなり

 やっと標高690mの尾根に乗り小休止する。10時55分、「予定より少し早く着いた!」と一安心する。林道口から約標高差200mを30分で登ったことになる。

 尾根を左(北)へと登って行く。細い尾根だがこの付近は雑木が綺麗で適当に風もあり、緩やかに登っているので心地よく登って行くことができる。標高740mを過ぎると右からの支尾根に出合い右手に植林を見る、しばらく植林や疎林の中を歩いて行くと右手からの尾根と合流する。ここで小腹も減って来たと元気ゼリーで栄養補給する。

やっと標高690mの尾根に乗り 細い尾根だが雑木が綺麗で

 この尾根が久多峠下からP951へ登って行く尾根で、この合流点がP856である。11時40分、「予定より10分早い!」と道子にいうと、道子も安心する。このピークにはピークハンターさんの小名板がある。

 「昼食はコウンド谷下山口付近で」と尾根を北へと歩き始める。この尾根は登って来た河原谷東尾根よりチョット広く、雑木や疎林を繰り返し、まさしく北山の尾根と言う感じがする。

P856へ登って来たところを振り返る 北山の尾根と言う感じがする

 コウンド下山口に着き昼食をと思ったら、虫がうるさいので道子は「携帯蚊取り線香を点けて!」という。哲郎がライターで付けるが途中でガスが切れて十分つかず、今度はマッチで・・・。「風が強く無理だ!」と哲郎、ブーブー言う道子だが、もう少し先で昼食とする。

 結局P951まで来てしまう。P951を下った分岐で昼食とする。ここは風が弱いので蚊取線香を付けオニギリを食べ始めるが、先の栄養補給ゼリーがきいているのか食欲があまりない。間食もタイミングが難しいと感じる哲郎。

コウンド下山口に着き P951を下った分岐で昼食とする

 12時50分、予定時刻と同じになってしまったので小野村割岳へ出発する。途中で標高900mの鞍部へ下り次の尾根に上り返すのだが、足が重くなる2人、次の尾根に乗ると少しずつ登って行き△小野村割岳に着く。快足でやって来たのかP951から20分で到着する。

 小休止後は佐々里峠方面へ歩き始める。ヤマボウシの白も消え、今はみどり一色の尾根だが綺麗な雑木が続くので快適に歩いて行く。今日は野草観察もなくスイスイ、すぐにP911に立ち、ピークを下った南尾根分岐に着く。

△小野村割岳に着く 綺麗な雑木が続くので快適に

 13時45分、佐々里峠から下山しても十分バスに間に合う時間だが、真夏の長い舗装道歩きが嫌なので今日は南尾根を下って広河原バス停へ向かう。

 分岐を南にとり細い尾根を進んで行く。この尾根は細い尾根が続き緩やかに下って行くのが良い。踏み跡は薄く、少々軽い藪があるのも北山らしくて、哲郎の好きなコースである。下り始めると鞍部に出て一登りするとP781東方ピークに着く。

分岐を南にとり細い尾根を進んで行く 踏み跡は薄く、少々軽い藪があり巨木あり
北山らしくて、哲郎の好きなコース

 P781経由で桃の木小屋に降りても良いが、今日はもう少し南尾根を南下し「P711横の支尾根コースとする。P781には古い標識があるがもう案内は機能していない。 。

 南東へ下り始めるとユズリハの群生を見るので、右に寄りながら南尾根に乗る。下るにつれ尾根は広がってきて緩やかになる。広い尾根の右を意識して歩いて行くとP711へ向かわず、広河原バス停へ下って行く支尾根に変わる。いつも出合う大きな大木の横を通り一安心する。

案内は機能していないP781の古い標識 ユズリハの群生を見て、右に寄り南尾根へ

 左にはP711の間に尾花町へ下る小塩谷が見えてくる。後は南西へ延びる尾根を、前方に尾根を探しながら下って行く。標高680mの尾根に乗り右に下って行くと右手にネットを見て、それに沿って下って行く。

 シダが群生する鞍部から小ピークを登って行くと最後は2分するので、広河原バス停へは右を取る。TVアンテナ線に沿って下って行き、直線すると最後は崖に突き当たるので、その手前で左手の植林を巻いて進み谷筋へ降りて行く。植林地の中、今日は速く左への踏み跡を辿ったので、バス停から少し離れたところに降りてしまった。

大きな大木の横を通り一安心する 最後は左手の植林を巻いて進み

 15時45分、予定通りの下山である。バス停小屋の流水で顔を洗い「やれやれ」と。庄兵衛さんを覗き「後で来ます!」と伝えオバナ谷で着替えて後始末をする。

 バスまでいつものようにお喋りを楽しむ道子、その横で一人静かにビールを楽しみ、この暑さ、今日は特に美味しいと感じる哲郎である。








山は上がり、谷は沈みました。
あなたが定めたその場所へと。


【詩篇 104-8】
コケオトギリ