武奈ケ岳 (御殿山~西南稜~ダケ道)/比良
2017.06.10


 
ベニドウダン鑑賞に出かける
ワサビ峠から西南稜への道


2017.06.10 (土) 晴れ  哲、道

行き:出町柳駅前7:45 - 坊村 (京都バス)
帰り:イン谷口15:25 - JR比良駅 (江若バス)


コース:
・坊村バス停~御殿山~ワサビ峠~西南稜~△~イブルキノコバ~北比良峠~ダケ道~大山口~イン谷口バス停









 6月と言えばベニドウダン、今日は天気がまずますだと武奈ケ岳へ、ベニドウダン鑑賞に出かける。いつもは6月1日頃が見ごろなのだが、「今年は遅れているだろう!」と期待する。

 早朝7時に出町柳駅前バス停へ向かうと、朽木行きにすでに4人の先客が並んでいてビックリ、列はどんどん長くなる。朽木行きに臨時便が出るが、今日も立客一杯で出発する。

 坊村に着き、まずはトイレに駆け込む。今日は女性客が多く、トイレ前に長い列ができる。日陰で準備して登山口へ向かう。比良山荘のギボウシの花が咲いていないので、この花も遅れているようだ。

トイレ前に長い列ができる 比良山荘のギボウシの花が咲いていない

 明王谷を渡り登山口から登り始める。植林地のジグザグの登り、マイペースでユックリ登る人、ハイピッチで登る人、でもペースにより休息時間も変わってくるので、植林地を登りきる頃には、だいたい皆一緒と言うことになる。

明王谷を渡り登山口へ 植林地のジグザグの登りはシンドイ

 植林地を登り切った雑木の小ピークで小休止し、P846の尾根へと登り始める。今日は夏道、斜面を巻いて行ってからジグザグに登り始める。この登りはシンドイところだが、周囲の綺麗な雑木を見て元気をもらう。やっと尾根に乗り、P846下を通りすぎると勾配もゆるくなりホット一息入れる。

綺麗な雑木を見て元気をもらう やっとP846の尾根に乗り

 夏道・冬道分岐には立派な標識ができていて、右に取り斜面を巻いて行く夏道を進んで行く。蒼々とした雑木の中を進んで行き、トリカブトの谷から尾根に乗り見晴台に着く。

夏道冬道分岐には立派な標識が トリカブトの谷を登って行く

 見晴台にはたくさんの人が休憩中、2人はタニウツギやヤマボウシを見て御殿山へと歩き始めるが、「あっ」と哲郎、今日は京都北山の展望をあまり楽しんでいなかったようだ。今日は登山者が多く、前も後ろにも続いているので野草観察はほどほどになる。

 美しい雑木の中を登って行き、山頂手前で足元にベニドウダンの散った花を見る。「えっ、終わったの!」と頭上の木を見上げると、鈴なりのベニドウダンを見て「今年は立派に咲いている!」と2人は喜ぶ。御殿山山頂から武奈ケ岳を一望して、すぐにワサビ峠へ下って行く。

美しい雑木の中を御殿山へ向かう 御殿山山頂から武奈ケ岳を一望して

 峠に降りると、「お腹減って動けない!」と道子、まだ11時だがワサビ峠で早い昼食とする。ユックリの昼食も終わり西南稜へと登り始める。ベニドウダンが現れてくると、これがまた立派、紅く染まった木々が続き、中には剪定された松のように赤い花が横に広がったものもある。それでも昔のような赤いトンネルは無くなっているので、ベニドウダンの木も減ってきているのであろう。

ワサビ峠で早い昼食とする ベニドウダンの紅く染まった木々が続き

 ベニドウダン鑑賞が終わり一登りすると尾根は緩やかになる。周囲はオレンジのヤマツツジで賑わい、「こんなの初めてや!」という道子、名残のレンゲツツジも混じってきて、綺麗なオレンジの花が続く。

 足元にはヒメハギやアカモノの花がポツポツと咲き、立ち止まってはそれを覗く。こんな花をユックリ見て歩くものだから、たくさんの人が追い越していく。

周囲はオレンジのヤマツツジで賑わい 西南稜で花鑑賞をユックリ楽しむ

 西南稜最後の登りの斜面にもたくさんの人が続く。最近こんなに多くの登山者に出会ったことがなく、2人は挨拶に忙しい!。

 武奈ケ岳に着くと、ここもたくさんの人、周囲の展望を楽しむこともなく下山することにする。今日は娘夫婦と16時堅田の約束、西南稜をユックリ歩いたので少し遅れてしまい、予定していた細川越えから広谷の散策は諦めることになる。丁度満開のアカモノを楽しみながら山頂を後にしてイブルキノコバへ向かう。

武奈ケ岳に着くと、ここもたくさんの人 丁度満開のアカモノを楽しみながら

 溝状の道に咲くサラサドウダン、これも丁度見ごろで「いつみても綺麗!」と、これに見いる二人。コヤマノ岳分岐を過ぎると斜面を巻きながら下って行く。谷に出合うと「待ってました!」と哲郎は顔を洗う。

 イブルキノコバから八雲ヶ原への道に続くコアジサイは蕾固く遅れているようだ。でも緑一杯の道は心地よい。八雲ヶ原に出て、ゲレンデを登り比良ロッジ跡へ向かう。

コヤマノ岳分岐を過ぎると
斜面を巻きながら下って行く
八雲ヶ原に出て

 北比良峠では、たくさんの人が休憩中、昼食を取っている団体さんの横を通りダケ道の下山口へ向かう。この峠にも新しい標識があり、それを見てダケ道を下り始める。

 この道にも前後に人がいて、なぜか哲郎が咳払いをすると皆さん避けてくれ、ドンドン先へ進むことになる。中ほどまで下ったところでトレラン夫婦に道を譲る。この道は手入れされてきたのでトレランできるようになったのだろう。

北平峠にも新しい標識が ダケ道を下って行く

 大山口に着き、正面谷で顔を洗いながら小休止、最後は白いウツギの花を見ながらイン谷口バス停へ向かう。






 【UFO?】。

 ・写真を整理していると西南稜の一枚、右上に黒い点が写っていた。虫や鳥やヘリコプターにも見えないし、UFO???・・・・。

UFO??? 拡大図






ウツギ タニウツギ
アカモノ レンゲツツジ
ベニドウダン サラサドウダン
フタリシズカ ヒメハギ
コナスビ ムラサキゴケ
ナナカマド サワフタギ
シソバタツナミソウ ヤマグリ







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
白いウツギを見ながら
イン谷口バス停へ向かう