朝日峯(水谷林道~朝日峯北東尾根~行衛谷中尾根)
2017.11.28


 
晩秋の雑木の尾根を楽しむ
朝日峯北東尾根


2017.11.28 (火) 晴れ   哲郎、道子

行き:JR京都 7:50 - 小野下ノ町 (JRバス)
帰り:高雄(15:00頃 車で帰る)
コース:
小野下ノ町バス停~水谷林道~梅谷林道分岐~分岐から南200m林道分岐~朝日峯北東尾根へ取付く~△朝日峯~朝日峯登山口~行衛谷中尾根への古道入口~行衛谷中尾根~行衛谷右俣林道終点~左俣林道出合~谷山林道出合(⑤号橋)~清滝川出合~高雄バス停

注意:
◆朝日峯北東尾根に道はありませんが、難なく歩けます。尾根の先端は急勾配なので取付き注意。
◆行衛谷中尾根は荒れてきていますが難なく歩けます。峰山への林道が・556を過ぎ北へ150m蛇行する手前に進入口があります。分からない時は蛇行する林道を進み、南へ折り返し東へ向きを変えたところに古道の下山口があります。







 今日は朝日峯へ出かける。平日なのでJRバスはサラリーマンで一杯、幸い2人は座ることができる。高雄付近から紅葉がチラチラ見えてくるものの、もう見ごろは過ぎているようなのに高雄で観光客がゾロゾロと降りていく。高山寺の栂ノ尾を過ぎると車内はひっそりとする。

 道路の温度表示は2℃、今日は暖かいという予報だが、早朝は寒いようである。小野下ノ町バス停で降り、目の前の駐車場で準備する。寒いかと思っていたが、風はなく日が射して暖かい。

 バス停を南へ30mも下ると西へ入って行く地道がある。これが水谷林道の入口で、その角の民家にはこの時期コムラサキの実が美しい!

小野下ノ町バス停 バス停南30m、西への地道へ

 民家を過ぎるとすぐに植林地に変わり、水谷川の右岸に続く林道を歩くようになる。後ろから車がやって来て、それを避けると今度はトラックが、軽トラが・・と今日は忙しない。

 前方に歩いている男性を見る。この林道は小野郷住民のウォーキング道、挨拶を交わし追い越していく。例年寒い時期に訪れるこの林道はいつも凍っているが、今日はまだ11月、暖かい歩きで気持ちがいい。

 今度は前方から軽トラやトラックが来て、こんなに車に出合うのは珍しい事である。バス停から30分歩いて、標高360m付近の梅谷林道分岐に着く。真っすぐ進むと最後は田尻峠に出る。ここを左にとり200m進むと右に登って行く細い林道に出合う。

水谷川の右岸に続く林道を歩く 梅谷林道分岐に着き左へ

 この林道を登って行くと朝日峯への近道となるが、この台風で倒木が多いだろうと林道を避ける。今日は林道の左手にある支尾根(朝日峯北東尾根)の先端から朝日峯へ取付いて見る。

 この支尾根、ここからだと取付き部分が急勾配で大変、いつも色々な所から取付いているがどれも簡単には登れない。

 今日は支尾根の南側に回りトライすることにする。苦労して登って行くが結果はいつもと同じく「きつかった!」と言うことになる。尾根まで登りきると、後は雑木の穏やかな尾根、快適な歩きが始まる。

細い林道に出合うが今日は林道を止め
林道の左手にある支尾根の先端から取付く
「きつかった!」と言うことになる

 尾根は以外にも倒木が少なく難なく歩くことができ、穏やかな雑木の尾根を快適に進んで行く。上り始めてから40分で少し下って鞍部に着く。支尾根に沿う北の林道をこの地点まで進みこの鞍部へ登れば、この支尾根に簡単に乗ることができる。でも台風で倒木が増え谷が荒れてきて時間がかかってしまうかも知れない。

穏やかな雑木の尾根を快適に 少し下って鞍部に着く

 小休止後目の前の斜面を登って行く。最初に訪れた時は、急斜面が続き嫌だったが、もうこのコースに慣れたのだろう急登も苦にならない。山頂まで勾配は急になったり緩やかになったりを繰り返す。

 尾根には境界マークの杭があり、分岐もないので登りの場合は山頂まで迷うことはない。細い雑木の尾根だが境界部分は程よく木が刈り取られているので、急登でも歩きよい。

境界部分は木が刈り取られているので 雑木の尾根を楽しむ

 勾配が緩くなり尾根が広がってくると山頂は近い。丁度12時△朝日峯に着く。今日はユックリ登って来たので、いつもより30分遅い到着となる。丁度お昼だと山頂広場で昼食とし、暖かい日射しを受けながらオニギリを頂く。

 山頂の東側は雑木が刈られ遠望ができるようにしてある。山並みの奥に比叡山系の連なりが見える。こうしてみると比叡山系は随分と長いものである。

△朝日峯に着く 山頂広場から展望を楽しむ

 ユックリの昼食も終わり登山道を南へ下って行く。10分で登山口のある林道に降り立つ。この林道、右に取れば松尾峠から首無方面へ、左に取れば峰山から高山寺へ下ることができる。

 今日は左にとり峰山方面へ向かう。林道には風がなく日が当たり暖かい。ユックリと下って行く林道だが、何度も南北に蛇行している。

 林道には、所々で木が刈り取られ道端に放置してあるが、これらは台風で倒れた木だろう。でも予想以上に倒木は少ない。

登山口のある林道に降り立つ 所々で木が刈り取られ道端に

 「峰山経由だと時間がかかる!」と今日は行衛谷中尾根を下ることにする。林道が北へ150mも蛇行するポイントに着く。ここに斜面を巻いて行く行衛谷中尾根へ向かう古道がある。

 早速進入すると、台風の影響か取付き部分が以前より崩れて道が消えている。でも斜面を慎重に10mも進むと細い古道が現れてきて斜面を巻いて行く。100mも進むと支尾根に出合いそこに林道から下ってくる立派な古道に出合う。今日は広い古道も大風で散った小枝で埋まっている。

北へ150mも蛇行するポイントに着く 行衛谷中尾根へ向かう古道がある
出合った古道に古い標識が
「←松尾峠」からやって来た
林道から下ってくる立派な古道に出合う

 この支尾根は行衛谷中尾根ではなく、林道からの古道を少し下って左へ折れ行衛谷中尾根まで植林地を巻いて行く。道は直ぐ倒木で埋まっているので迂回し古道に降り立つ。ハッキリした古道を巻いて行くと行衛谷中尾根の手前でたくさんの倒木を見る。これを乗り越え支尾根に出合い尾根を下って行く。

植林地を巻いて行く 行衛谷中尾根の手前で倒木を見る

 少し下って尾根に乗ると古道もハッキリしてきて倒木も消え歩きよい尾根に変わる。でも今日は台風で折れた木や小枝が散乱していて少々歩きにくいので植林の中を歩く。

 すぐに周囲は雑木に変わり倒木はなくなるが、足元に青いケーブルが尾根道に続いているので、引っかけて転ばないように下ることになる。

台風で折れた木や小枝が散乱していて
少々歩きにくい
足元に青いケーブルが尾根道に続いて

 中ほどまで下ると左へ折り返して下って行く道に出合う。中尾根の古道は尾根の先端まで続いているが、今日は左への道を下ることにする(こちらの方が楽なので)。

 道はすぐに植林地へ入り林道終点まで植林地の作業道を歩く。細い作業道に変わる。左上に作業小屋を見ると谷筋に降りる。ここから道なりに登って行くとすぐに広い作業道に出合い、それを下って行き行衛谷右俣に出合う。

 折り返すように谷沿いを下って行くと作業小屋のある林道終点に着く。この付近の植林は台風で倒れていて、小屋も倒木で潰れそうだ。北山杉は綺麗だが風に弱いので、大きな台風が来れば曲がって折れてしまう。無理やり綺麗にしているので、これは仕方ないのであろう。

左へ折り返して下って行く道をとる 倒木で小屋も倒木で潰れそうだ

 林道を500mも下ると行衛谷中尾根の先端に来て左俣の林道に出合い、広くなった谷に沿って下って行く。林道も緩やかになり400m下って谷山林道に出合う。谷山林道の橋に「5号橋」「起点(林道入り口)まで2.1Km」とある。

 高雄バス停まで40分とみて、バスに間に合うよう歩いていると小てつさんからメールが来る。こちらから電話すると「お迎えに行きましょうか?」と言うことになり「Lucky!」と。

左俣の林道に出合い 谷山林道に出合う

 5号橋から25分歩いて清滝川に出合い橋を渡って谷山林道口に着く。右にとり神護寺へ向かい長い階段を登って高雄バス停に着く。やって来たバスはたくさんの観光客を乗せ通り過ぎていく。

 2人は小てつさんがやって来るまでに着替えようとトイレへ向かうが・・・、「あれっ、トイレがない!」と。トイレがあったスペースは綺麗に片付けられトイレの跡形もない。

 道子は着替えを持ってウロウロ、見つからないのでバス停横にある食堂に飛び込む。トイレは階段を下った橋のところにあるそうだが、店の方が「トイレ使って下さい」と道子を安心さす。

谷山林道5号橋(行衛谷分岐点) トイレは駐車場に変わり

 大きな観光地のバス停にトイレがないなんて、「京都市さん、何とかして下さい!」。お迎えの小てつさんがやって来て、今日はユッタリとした気分で高雄を後にする。








地が芽を出し、
園が蒔かれた種を芽生えさせるように、


【イザヤ 61-11】
ウバユリの枯れた実