荒川峠~南比良峠~金糞峠//比良
2017.05.17




 
南比良峠のお地蔵さん/後方は堂満岳
最近掃除され綺麗になっている


2017.05.17 (水)  晴れ  哲

行き:JR京都駅7:00 = JR志賀駅
帰り:JR比良駅14:22 = JR京都駅


コース:
・JR志賀駅~萬福寺~湖西道路高架下~荒川道林道~中谷荒川道登山口~葛川越分岐~湧水~(植林地)~荒川峠~(比良縦走路)~南比良峠~縦走路堂満分岐~東レ新道分岐~金糞峠~青ガレ~大山口~イン谷口~JR比良駅






 シロヤシオ鑑賞に比良へ出かける。JR京都駅湖西線ホームで電車を待っていると、娘から緊急連絡「今日、子守して欲しい!」だと。仕方ないと子守は道子が対応し、比良へは哲郎一人で出かけることになる。

 JR志賀駅で降り高架下を北東に歩き始める。JR高架柱No64で左に折れると目の前に比良山系が見えるが、一歩一歩と歩くたびに山容が大きく迫ってくるように感じる。

 バス道を渡ると、今日は平日、集団登校の子供たちに出会うが、先頭の年長組のリーダーから「おはようございます!」と声がかかる。萬福寺に突き当たると右に左にと寺を巻くように進んで行く。目の前に雑木林が見えてくるので、日陰で準備していると、バイクのおばあさんがやって来て、「今日は晴れて良かったですね!」と声を掛けてくれる。

JR高架柱No64で左に折れると 雑木道手前の日陰で準備

 雑木道を抜けると湖西道路に突き当たり、その高架下を通ると目の前に左に登って行く道を見る。これが荒川道の林道である。入口付近にはニセアカシアの花が咲き、大きなハチがたくさんホバリングしている。この花はいつも連休には終わり駆けていたので、今年は10日遅れているようである。

 植林地の中の林道を北西に歩いて行く。テニスコートを過ぎると長い林道歩きが続くが、緩やかに登って行き、周囲の野草を見ながら歩いて行くとあまり苦にならない。用水路に出合ったところで小休止、タオルを濡らして首に巻く。この付近には、色々と野草が咲いていたのだが、近年その花を見ることはない。

湖西道路に突き当たり、その高架下を 入口付近にはニセアカシアの花が咲き

 林道は植林で日陰になっているが、今日は暑いのだろう汗が流れてくる。大谷川の橋を渡るとS字カーブを2回繰り返し登って行く。まだ残っている桐の花を見ながら一登りすると荒川峠道の登山口に着く。今日は1台滋賀Noの車が止まっているので、先客がいるようである。

 早速登山道へ進入する。雑木の心地よい道で、最初は東へ標高差50mも登って行くと左に折れ、斜面の巻道に変わる。足元のイワカガミも大きく減ってきて淋しいところである。大岩谷(葛川越)分岐を過ぎ一登りすると湧水ポイントに着き、ここで手や顔を洗い飲水休憩とする。

荒川峠道の登山口に着く 湧水ポイントに着き

 雑木道もここで終わり、この先は当分植林地の中を歩くことになる。長い植林地の歩きは嫌なので、この道を登ることは少ないが、今日はたくさんのイワカガミが目を楽しませてくれ余り苦にならない。

 10時になり、さすがにシンドイと腰をおろし、オニギリを1個食べることにする。標高800mを過ぎると植林に緑の雑木が混じるようになりホットする。植林を抜けると新緑の雑木が続き心地よく登って行く。

 イワカガミもまだまだ咲いていて、斜面にはシャクナゲの花を見る。尾根道に変わるとすぐにシロヤシオの木に出合うが、花も蕾も全くなく「今年は、だめか~!」と思ってしまう。

この先は当分植林地の中を歩く 植林を抜けると新緑の雑木が続き心地よく

 峠道が右に折れユリ道に変わる角にシャクナゲのきがあるが、丁度満開、毎年連休にここを通る時には終わっていたので、今年の比良のシャクナゲは10日は遅れていることになる。ユリ道を進んで行くと、すぐに荒川峠に着く。

峠道が右に折れユリ道に変わる角の
シャクナゲは満開で10日遅れている
ユリ道を進んで行くと、すぐに荒川峠に着く

 今日は右に取り南比良峠へ向かう。途中、たくさんのシロヤシオの木を目にするが、ここも全く咲いていず蕾もなく「イケマセン!」と。今年は白い花のトンネルは楽しめないようだ。堂満岳が見えてきて、大橋(奥ノ深谷)分岐に出合い、すぐ先の南比良峠に着くが、予定より早く着いたので昼食は後にして先へ進むことにする。

シロヤシオのトンネルは楽しめない すぐ先の南比良峠に着くが

 いつもはここから堂満への直登を楽しんでいるが、今日は金糞峠への登山道を歩いてみる。堂満の急な西斜面を巻いて行くので道は楽だが、それでも標高差50mほど少しずつ登って行く。堂満直下を通過すると少しずつ下り始める。

 前方からザワザワと声が聞こえてくる。縦走路の堂満岳分岐に来ると、堂満への道は大渋滞、長い列ができていて、最後尾の人から「37名です!」と声がかかる。「今日は堂満へ向かわなくて良かった!」と哲郎。

南比良峠から金糞峠へ向かう 賑わう縦走路の堂満分岐

 縦走路の堂満分岐を過ぎると、しばらく今満開のシャクナゲの花を楽しみながら下って行く。谷筋に出合うと大きく下り始める。東レ新道分岐を過ぎると金糞峠は近い。峠に近づいてくるとシロヤシオの木を目にする。たくさんではないが咲き始めた花を見て、やっとホットする。蕾もあるので金糞峠ではシロヤシオを楽しむことができるようである。その花を見ながら金糞峠に降り立つ。

満開のシャクナゲの花を楽しみながら 花を見ながら金糞峠に降り立つ

 11時50分、ここで昼食と思っていたが風が強く冷たく感じるので、「少し下ってから」と汗でぬれたシャツを着替えてから金糞峠を下って行く。少し下ったところで登ってくる夫婦に出合う。遅れてくる奥さんに「もうすぐですよ!」と声を掛けてから、ガレた道を下って行く。

 ガレた道が続くが、踏み跡ができていて、それを辿ると案外楽に下ることができる。青ガレ手前の小さな谷に降り「ここがいい!」とここで昼食とする。ここにはいろいろと野草が咲いていたが、大雨でガレてから、今は見当たらない。

 10分で食べ終え青ガレを下って行く。下から男性一人が登ってくるが「こんなに遅い時間に」と思ってしまうが、今は日が長い時期なので遅くはないのかも知れない。

金糞峠下のガレた道を下る 青ガレを下って行く

 青ガレ下の谷を渡り登山道を下り始める。「シライトソウが咲いています!」とJOEさんが言っていたが、登山道には見当たらないので、きっと堂満東稜道の方だろうと。正面谷には堰堤が続き、その落ちていく水音を聞くだけで何やら涼しくなったような気がする。道子なら「上に登らなくても、この堰堤下に1日中居たい!」と言うであろう。「暑い!」と言っているがまだ5月、この夏はどうなることやらと思ってしまう。

堰堤で涼を得る イン谷口から今日は歩いてJR比良駅へ

 イン谷口手前の駐車場、車が10台ほど並んでいて、「平日なのに」と思ってしまうが、元気な高齢化時代がやって来たのだろうと、他人事のようにいう哲郎である。







シロヤシオ シロヤシオ
モチツツジ シャクナゲ
タニウツギ イワカガミ
フイリシハイスミレ タニキキョウ
マルバコンロウソウ オククルマムグラ
キンラン チゴユリ







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
JR比良駅から振り返り堂満岳を見る