赤坂山(黒河林道~明王ノ禿)//高島トレイル
2017.07.08


 
満開のキンコウカを楽しむ


2017.07.08  (土)  晴れ   小てつ、哲、道

アクセス:
・黒河林道まで往復車利用

コース:
・黒河林道~黒河峠~林道分岐~林道登山口~三国山分岐~明王ノ禿 =往復





 大御影でもと小てつさん、梅雨の蒸し暑い時期に長い林道歩きは辛いと、結局赤坂山となる。最寄りの駅で「あっ!」と、人身事故で予定の電車から運行停止となる。「朝からついていない!」と思っていたら目の前にタクシーがやって来て、大きく遅れることなく小てつさんと合流する。

 湖西から見る山々はどんよりしているが、北へ進むにつれ雲が切れてきて一安心する。土曜日にも関わらず、湖西道路に渋滞はなく、メタセコイア並木を抜け黒河林道口に着く。

 林道は少々荒れているのでユックリと走り、中ほどにある駐車スペースに止める。他に車はなく、この時期この林道から赤坂山へ向かう人は少ないようである。

緑が美しいメタセコイア並木 黒河林道を歩き始める

 準備も終わり林道をユックリと歩き始める。色鮮やかなヤマアジサイを楽しみながら歩いて行くが、昨年より1週間遅いのでヤマアジサイもたくさん咲いている。

 谷分岐を過ぎると道は大きく蛇行しながら登って行くが、急な所がなく助かる。途中に一定の間隔で携帯の通信状況案内が表示されていて「ドコモ×、AU〇」とか表示されているが、森林管理局とあるので、登山者向けの案内ではないようである。

色鮮やかなヤマアジサイを楽しみなが 携帯の通信状況案内が

 林道崩壊個所は鉄板で補修されてはいるが、その先の道に段差を見るので普通車での通行はまだ無理のようである。黒河峠手前にあるトイレの建物が見えてきて、高島トレイル道に出合う。左に入って行く登山道は、標識では「赤坂山歩道」と書いてあるが、この道は草木が茂っているので峠から林道で迂回することになる。そうそう、今年の小てつさんはダニボーイだそうで、こんな道は避けた方がよさそうである。

黒河林道は緑一杯 トイレの建物が見えてきて
高島トレイル道に出合う

 峠を越えたところの分岐から左の林道を取る。林道はほぼ平坦で歩きよい。途中谷水で浸食されているが、「待ってました」と哲郎は谷水で顔を洗いタオルを濡らす。途中で出合う分岐は左を取り、南へと進んで行くと、トイレからの登山道に出合う。

 そこから100mも進むと、林道から登って行く登山口に出合う。林道からの道は雑木の中、斜面を巻きながら少しずつ登って行く。

峠から左の林道を進む 林道から登って行く登山口

 支尾根の先端まで来ると、今度はジグザグに登り始める。シンドイところではあるが、時々立ち止まっては振り返り遠くの琵琶湖を望むが、今日は霞んでいて良い展望とは言えない。

 標高800mまで来ると巻道に変わり「やれやれ!」と。木道が現れてきて、満開のキンコウカの花の中を歩いて行く。今日は丁度見ごろで「きれい!」と。道は再び雑木の中に変わり、名残のコアジサイやササユリを見て谷を渡ると三国山分岐に着く。三国山から北への尾根は野坂岳へと続いているが、こちらはロングコースとなる。

木道からの展望を楽しむ 三国山分岐

 赤坂山への道は南へと、緩やかな雑木の道が続き、小さな谷を何度も渡って行く。緩やかな道も終わり左手に明王ノ禿を見ながら数10m登って行くと尾根に出て明王ノ禿に着く。この付近だけ木立が切れ巨岩と砂地の、まさしくハゲである。

 ここに来ると、何故か昔見た「猿の惑星1」のラストシーンを思い出す哲郎である。少し下った次のハゲに出て、赤坂山が目の前に見えるポイントで山頂に立つ人々を見ながら昼食とする。

左手に明王ノ禿を見ながら登って行く 目の前の赤坂山を見ながら昼食とする

 今日はユックリと野草を楽しみながら登ってきてが、朝食パン1枚の哲郎はもうバテバテ、「山頂はもういいだろう」と、ここで引き返すことにする。昼食後は明王ノ禿を下って黒河林道へ向かう。

 登山道は尾根に近いところに続いているが、何度も小さなたにを渡ることになり、この谷間が多いので野草も多いのであろう。帰りも足元を見ながら雑木に隠れている野草を探しながら歩いて行く。登りと下りでは視野が変わるので、新しい発見もあるのだ。

 前方から登ってくる10数人の団体さんに出合い道を譲る。「彼らは何処からやって着て何処へ向かうのだろう?交通手段は?」と、しばらく考えながら下って行くのは、もう周囲の景色に飽きたからであろうか。

明王ノ禿から琵琶湖方面 穏やかな巻道が続く登山道

 降り立った林道から黒河峠へ向かう。帰りも谷水のお世話になる哲郎は顔を洗ってサッパリする。峠下のトイレで小休止、周囲のナツツバキやヤマボウシの花は終わりかけている。今日は夕方から天候が崩れる予報だが、まだまだ日は高く日差しがきついので木陰を選んで下ることになる。

 林道の下りでも法面の野草を観察しながらゆっくりと下って行く。「えっ、こんなに!」と、朝より賑やかになった花もあるが、ノギランはまだまだのようである。

 デポポイントに着き後始末、着替えていると車がやって来る。登山にしては遅いと思っていたら、大きなカメラを首にぶら下げて出て来る。これから「チョウ」を追うそうだが、「山中にチョウは見なかったな~!」と小てつさん。

登山道から林道に降り立つ 野草を観察しながらゆっくりと林道を下る

 車のクーラーも効いてきて、小てつさんが用意してくれたビールを頂くが「今日は特においしい!」と哲郎。小てつさんはいつものノンアルでスミマセン!。白石温泉に人影はなく、「メタセコイア並木とセットで町おこしでもしたら」と思ってしまうが、その元気はなさそう。マキノ高原のさらさ温泉で供給は足りているのかも知れないが。

 朝に比べると観光客が増えたメタセコイア並木を抜け京都へと帰路に着く。今日はたくさんの花を見て、小てつさんありがとうございます。





ニガナ ハナニガナ
トリアシショウマ ヤマブキショウマ
カキラン キンコウカ
ツルアリドオシ ヤマボウシ
オオバギボウシ モウセンゴケ
オトギリソウ ササユリ
オオコメツツジ ナツツバキ






山は上がり、谷は沈みました。
あなたが定めたその場所へと。


詩篇 【104-8】
ノギラン