天ヶ岳 //北山
(静原西俣川~寂光院道) 2016.02.27


 
西俣コースの最後は中尾根の急斜面を登る
地形図に記載されている古道は見当たらない


2016.02.27 (土) 曇り   哲、道

行き:北大路駅前バス停 7:55 - 静原学校前
帰り:大原バス停 13:25 - JR京都駅


コース:
静原学校前バス停~東俣・西俣分岐~(西俣)~ログハウス~ショウブ谷分岐~林道終点~左の作業道~古道は消え谷沿いを歩く~標高510m谷分岐から中尾根~標高690m登山道出合~▲天ヶ岳~寂光院道出合~シャクナゲ尾根分岐~翠黛山分岐~寂光院~大原バス停

注意:
・天ヶ岳西俣コースの古道(地形図の破線)は、上流で谷は荒れ古道は消えていて間伐材が多く歩きにくい。標高510mから天ヶ岳登山道までの中尾根は急斜面で道もなく登り難い。【初心者危険コース】です。
・静原川西俣から天ヶ岳へは標高375m付近で分岐するショウブ谷の林道をとり、一登りした鞍部から尾根をとると安全に行くことができます。初心者はショウブ谷コースを利用してください。(途中道無し)。







 今夕は娘夫婦がやって来るということで、近郊の山に出かけることになる。「天ヶ岳西俣コースへ出かけよう!」と、このコースは10年ぶりとなる。北大路駅前から静原行きのバスに乗る。終点手前の静原学校前で降りるのだが、ここまで乗っているのはいつもきまって二人だけである。

 バス停から北へ伸びる林道が西俣川への道である。今日も朝は寒いと、二人はすぐに歩き始める。右手に金毘羅山を見ながら畑の横を進んで行くと、建設・建材会社が右手に続くようになり、「七彩の風」施設を過ぎると分岐(・250)に出合う。

 右にとれば天ヶ岳東俣コース、左は天ヶ岳西俣コースである。ここは左にとり西俣川に沿って歩く。橋を渡ると植林地の中穏やかな道が続く。

バス停から北へ伸びる林道へ入る 右にとれば天ヶ岳東俣コース
左は天ヶ岳西俣コース

 道は西俣川に沿ってゆっくりと登って行く。林道が続くが谷間が広く明るいので苦にならないのがよい。植林地に飽きたころ前方にログハウスが見えてきたが、林道終点まではもう少し歩くことになる。昔からあるログハウスだが裏に林道がありフェンスも見えて、余り快適のようには見えなくなってきたようだ。

 そのすぐ先で分岐に出合う、標高375m付近で橋を渡って右手に細い林道がある。この橋を渡って行くのがショウブ谷コースで林道奥の斜面を登って尾根の鞍部に出れば、後は天ヶ岳まで安全に行くことができる。今日は西俣に沿って歩くのでこのまま直進する。

ログハウス裏の林道とフェンス 右はショウブ谷コース、今日は直進する

 ショウブ谷分岐から10分で林道終点に着く。バス停から70分林道を歩いたことになる。目の前に細い谷が流れ、左手に薄い踏み跡の作業道を見る。それにここから折り返すように細い林道ができている。

 林道終点のすぐ先で谷は分岐していて、過去の記憶ではここで谷を渡りその右俣に沿って作業道を進んだようである。早速谷を渡って薄い踏み跡を歩き始める。すぐに谷沿いの道に出合うが、そこは水が流れ石がゴロゴロした谷に変わっている。このまま詰めて行っても良いが、歩きにくいので、林道終点まで戻り、気になっていた左俣に沿った作業道を歩き地形図の古道を探索することにする。

林道終点、目の前に細い谷が流れ
左手に薄い踏み跡の作業道を見る
いつものルートへ
谷を渡って薄い踏み跡を歩き始める
昔歩いた道は水が流れ
石がゴロゴロした谷に変わっている
林道終点に戻り
左俣に沿った作業道を歩くことにする

 林道終点に戻り左の作業道を歩き始める。過去にこの作業道に気が付かなかったのは、夏場で草で覆われていたからだろう。谷沿いに進んで行くと谷は細くなり滝状になる。その谷を渡って行くと左上に林道が見えてくる。「えっ!どこから?」、これは林道終点から折り返していった新しい道のようである。

 林道が橋を渡った所でチョット登って林道に出合う。この林道は右手に斜面を巻いて行くので、林道からも天ヶ岳へ取りつけそうだ。でも今日は西俣の古道の探索、谷沿いに真っすぐ進むことにする。

谷は細くなり滝状になる 林道が橋を渡った所に出合う

 林道を横切り谷の左岸の古道を進んで行くと、すぐに道は消える。谷が荒れ道が削られていて先へ進めない。谷の中を進むが、それも進めなくなるので右岸へ上がり山裾を歩いて行く。右岸が詰まったら左岸へと進んで行くと標高500m付近の谷分岐に出る。

 哲郎は地形図を取り出し古道跡を確認する。このすぐ先の標高510mにも谷分岐があり、分岐の中尾根を右俣側から取付いている。ここは地形図通りに進んでみることにして、谷は通れないので左岸の植林地を進んで行く。

林道を横切り谷の左岸の古道を進んで行く 谷が荒れ道が削られていて
右岸へ上がり山裾を歩いて行く 標高500m付近の谷分岐で
左岸の植林地を進む

 地形図通り右俣側から取付くように植林地を進んで行き、渡れるところを探し中尾根に進む。周囲は植林地と言えど荒れ放題、余り手入れされていないようである。中尾根を仰ぐが、急勾配「こんなところに古道があったのか?」と思ってしまう。早速二人は登り始めるが、やはり急勾配でなかなか進めない。

登る中尾根のある谷分岐 急勾配の植林地を登って行く

 登って行くと植林地はすぐに終わり、雑木に変わると勾配はさらにきつくなり登れるところを探して登ることになる。雑木に変わっても古道の跡は見つからず、「こんな斜面に道があったのか?」と再び思ってしまう。

 雑木に変わっても勾配はきつく、途中で小休止することになる。ふと足元に放置してある束になった錆びた鉄のロープを見る。標高620m付近から勾配もゆるくなり中尾根を標高差150mも登ると尾根に岩を見るようになる。前方の木立の間から空が見えだすと「後もう少し!」と頑張れる。

雑木に変わっても勾配はきつく 尾根に岩、木立の間から空が見えだすと
「後もう少し!」と

 もう少し登った標高690mで鞍馬からの天ヶ岳登山道に出合う。「やれやれ」と登山道を登り始めるが、山頂までは距離を残している。上から夫婦が降りてきて、「静原からきました」というと、「にくき静原、雪の時何度もテープにつられ静原へ下って市原まで歩いた!」と言っている。きっとショウブ谷コースへ迷い込んだのだろうが、磁石の一つでもあれば間違うことはなかったのに!と思ってしまう。

 登山道出合いから15分で山頂に着く。毎年のように近くは通っているが山頂に立つのは10年ぶりである。11時過ぎだがここで昼食とする。周囲に雪を見るが、風が無いので暖かい。

鞍馬からの天ヶ岳登山道に出合う 天ヶ岳山頂で昼食とする

 昼食も終わり寂光院道へ向かう。直ぐだと思っていた道も久しぶりなので遠く感じられる。雪が残っている植林地を抜けると寂光院道に出合う。道の雪はすぐに消え二人は快適に下って行く。道子はいつもより速いペースで歩いて行く。早く帰って夕食の準備をしたいのだろうが、「いつもはユックリなのに!」と哲郎。

雪が残っている植林地を抜けると 二人は快適に寂光院道を下って行く

 シャクナゲ尾根分岐で12時なので大原には13時過ぎには着くだろう!と。二人は春めいた陽気を楽しみながら大原へ下って行く。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
もう春だ!
オオイヌノフグリ