ポンポン山 不動谷右俣//西山
2016.07.30


 
今日は水量が少なく2条の滝となる
不動谷分岐手前の滝


2016.07.30  (土)  晴れ   哲、道

行き:JR高槻駅北7:51- 出灰
帰り:出灰14:32 - JR高槻駅北
コース:
・出灰バス停~せせらぎの里~出灰不動尊~不動谷遡行~谷分岐で右俣~大滝横を登る~不動谷右俣遡行~標高530m谷分岐を左~左手の斜面を50m登り支尾根へ~東海自然歩道~△ポンポン山~出灰バス停南東尾根分岐~P600~出灰集会所~出灰バス停

注意:
・不動谷右俣コース.左俣コースに道はありません。滝横を高巻いたり岩をへつったり、谷上の急斜面を歩いたりと危険を伴いますので、不動谷右俣・左俣は【初心者危険コース】となります。









 ポンポン山に出かける。夏はやはり谷筋、出灰から不動谷へ出かける。少し早くJR高槻駅北バス停に着くが、登山者は誰もいない。そのうち列は長くなるが、今日は暑くなるという予報、登山者は少ない。

 出灰で3人降りる。他の一人は女性で小型のザックを背負って出灰川沿いの道をスタスタと歩いて行く。我々も後を追うように、せせらぎの里へ向かう。この女性、我々より年上の様に思われるが足が結構速い。

 せせらぎの里に着くと、その女性も足を止める。話を伺うと、出灰不動尊の掃除に来たそうで、彼女は色々と不動尊について話始める。ここの滝修業はキツイそうで、覚悟して臨まないと、とても耐えられなく挫折するとのことである。

バス停付近に自動販売機と
スタンドがある
この看板から不動尊へ向かう

 スパッツやストックの準備し、橋を渡り出灰不動尊へ向かう。いつも薄暗い道、いつも灯りがついている。「咲いている!」と、そこに丁度見ごろのイワタバコの花を見る。谷筋にも咲いているが、簡単に撮れるところでとカメラに納める。

 最初の小滝へ向かう。最初の修行はここで行うようで足場が組んであるが、ツルツル滑るので滝へ行くのを諦める。周囲の岩にはたくさんのイワタバコが咲いているが、足場が悪いので近寄れない。今日は右岸の斜面を登って先へ進んで行く。

この付近の山は「浄域」とある 右岸の斜面を登って先へ進んで行く

 谷を渡って左岸を進んで行く。植林地を抜け再び右岸へ、このコースは渡渉を繰り返すので水量が多い時は進めない。渡渉も道がなく岩の間を適当に渡るので足元はシッカリしていないといけない。幸いにも今日は水量が少ないので、渡渉の苦労はない。

 谷分岐手前の滝も水量が少なく、ハッキリと2条に分かれている。滝上の分岐から右俣をとる。斜面を少し登って、谷に降り谷の中を進み岩の間を抜け、岩をヘつり、谷が歩けなければ谷横の急斜面を注意しながら進んで行く。これの繰り返しである。

滝上の分岐から右俣をとる 谷に降り谷の中を進み

 前方に右俣で一番大きな滝が見えてくる。この滝は10数mあるが、最後が滑滝状に水が流れているので、滝修行には向かない。修行は左俣にある大きな滝で行われているようである。滝下まで来ると、この滝も水量が少なく勢いを感じない。

 ここから滝上へと登って行くのだが、2013年の台風で斜面の土砂が流れ岩がむき出しになって来たので、そう簡単には登れなくなってきた。そこに古いトラロープを見るが、もはや危ないので、いつものように滝右手(左岸)の急斜面を登って行き、滝上まで高巻いて行く。ここの斜面は滑りやすいので靴のエッジを立てて登ることになる。

右俣で一番大きな滝が見えてくる 滝右手(左岸)の急斜面を登って行き

 滝上まで来ると水を飲んでいた鹿が、急斜面を登って逃げていく。そういえば、今日はクマ鈴を付けていないので、我々の接近に気が付かなかったようだ。尾根まで達したのだろう「キイ~!」と泣き叫ぶ。

 ここで小休止、再び遡行を始める。谷にもう大きな滝はなく小さな滝が続く。しばらく右岸の植林地の裾を谷沿いに歩いて行く。大岩で進めなくなったところで左岸に渡る。

右岸の植林地の裾を谷沿いに歩いて行く 大岩で進めなくなったところで

 谷沿いの斜面は年々削り取られ、年々歩きにくくなってくる。小さな滝に出合っても両岸はV字の谷、谷沿いを歩くことになるが、谷沿いが歩けなくなってくると、急斜面の高いところを谷に落ちないように歩くようになり危険度が増してくる。これらを繰り返し谷遡行を続けるが、全体に年々危険になってきているような気がする。

植林地は何とか歩けるのが良い 大岩を登って行くが
これまた楽し!

 やっと滝も終わり、前方に谷分岐を見て、その中央にいつも登っている支尾根を見る。標高500m手前だが、「今日は右俣の本流を進んでみよう!」と道子、小休止して出発する。谷に倒木があるものの難なく歩くことができる。

 標高530mの谷分岐に来て地形図で確認する。東海自然歩道に上がるには左俣の方が緩やかなので左の谷沿いを進んで行く。中ほどまで来て、「左上に尾根が見える!」と道子。斜面の数10m上に支尾根の明かりを見る。

いつも登っている支尾根のある
標高500m手前の谷分岐に着く
谷分岐の上流は
谷に倒木があるものの難なく歩ける

 斜面の登りが楽そうなので、「今日の谷遡行はこれまで!」と斜面から支尾根を目指す。登り切った支尾根は、いつも通る尾根道があり、「ここか~!」と、いいつつ、右に取り東海自然歩道へ向かう。7~8分歩いて東海自然歩道に出合い、山頂へ向かう。15分歩いて△ポンポン山に着く、11時50分である。

登り切った支尾根は
いつも通る尾根道があり
東海自然歩道に出合山頂へ

 山頂はキツイ日射しを受けているので、皆さん木陰に入って休息中、我々も空いている木陰に入りベンチに座り昼食とする。真夏だが20人程度の登山者がいて、やはりポンポン山は人気ある山である。

 昼食後は、いつも下山で利用している出灰バス停南東尾根を下ることにする。バスは14時32分なので、時間がありユックリ下ることにする。東海自然歩道を戻り、西北へ下って行く支尾根に入る。ここが目的の支尾根である。

山頂はキツイ日射しを受け 出灰バス停南東尾根への入口

 足元には「府民参加」のコンクリート柱が続いている。標高600mのピークまでは緩やかな道が続き、小ピークを過ぎると支尾根は北に向き下り始める。すぐに溝状の道を見るようになり、これを歩く。道が倒木で埋まってくると道横の斜面を下って行く。

 しばらく支尾根の斜面を下って行き、植林地が見えてくるともう終点が近くなり、溝状の道に戻る。最後は細い支尾根を下って行き、出灰自治会館の横に降り立つ。

出灰BS南東尾根を快適に下る 出灰自治会館の横に降り立つ

 バス停へ向かい、出灰川に降り着替えて用具を洗う。今日は川辺も暑いのでバス停に戻り涼しい木陰を探しバスを待つ。今日は出灰も31℃と暑く一日中汗をかいたようで、何かスッキリした気分になり、やって来たバスに乗り高槻へと向かう。





イワタバコ イケマ






山は上がり、谷は沈みました。
あなたが定めたその場所へと。


詩篇 【104-8】
実が立っているのでヤマゴボウ