ポンポン山 //京都西山
(出灰バナ谷~釈迦岳~奥海印寺道) 2016.02.11


 
コース選定する道子
出灰バナ谷の滑滝


2016.02.11 (木・祝) 晴れ   哲、道

行き:高槻駅北バス停8:15 - 出灰 (日曜ダイヤ)
帰り:(徒歩)- 阪急西山天王山


コース:
出灰バス停~バナ谷口~せせらぎの里へ下る支尾根~出灰バス停南東尾根~東海自然歩道~△ポンポン山~△釈迦岳~善峯道分岐~京青の森分岐~京青の森~奥海印寺道~林道終点出合~立て石橋~京都縦貫道下~~阪急西山天王山


注意:
◆バナ谷は以前より荒れてきていて歩きにくくなっています。20mほどの滑滝を登りますが滝横は以前より滑る部分が広がり登れませんので、右岸の谷横の崖を登ることになります(ここも危険)。バナ谷は【初心者危険コース】で以前より危険になっていますので、初心者だけで行かないようにお願いします。
◆釈迦岳から下った京青の森から奥海印寺へは、左(東)へとります。すぐの善峯分岐は右に取ますが、標識は西山古道の標識で奥海印寺への表示がありませんので注意して下さい。









 今日は祝日なので出灰へのバスは8:15発と遅い。JR高槻駅北バス停よりたくさんのハイカーを乗せ出発する。登山者と思っていた多数の子供たちは空谷橋で降り、ここでサバイバルゲームを楽しむようである。数名の登山者と共に出灰バス停で降りる。まだまだ冷え込んでいるようで-2℃と表示されている。

 早速出灰川沿いを歩き集落のはずれにあるバナ谷口へ向かう。細い道を降りて行き出灰川を渡るのだが、橋の手前にケモノ避け用のつい立のゲートがある。これが以前より橋よりに立っていて渡り難いが、強引に横から橋へ回り込み橋を渡ってバナ谷口へ向かう。川沿いに歩いて行くと、小さな谷が流れ込んでいるバナ谷口に着く。

出灰バス停付近 バナ谷口へ向かう
出灰川を渡った橋 バナ谷口に着く

 最初は右岸の谷沿い歩くことになる。ここには古道があったのだろうが、その跡は見られない。少し進むと谷沿いが歩けなくなり、左岸の植林地を歩くことになるが、急斜面で歩きにくい。右岸、左岸が歩けない時は谷の中を進んで行く。

最初は右岸の谷沿い歩くことになる 右岸、左岸が歩けない時は谷の中を

 標高差50mも登ると左手に少し崩れた谷間のような開けたところに出る。この谷間の少し左上に不動谷右俣西尾根の古道が残っているが、今日はまっすぐバナ谷を詰めて行く。

 谷と言っても細い谷、水量は少なく何処でも歩けそうだが、V字の谷が続きほとんど谷の中の岩の上を歩くことになる。

左手に少し崩れた谷間を見る ほとんど谷の中の岩の上を歩く

 小さな滝が続くが難なく歩いて行くことができる。そのうち目の前に数mの滝を見る。ここは右岸を登って行く。やれやれと一登りし小休止、まだ標高400m付近である。少し進むと前方に2段の滑滝が見えてくる。

 小さな谷にある滝だが、V字の谷で注意を要する所である。前回訪れた時は道子は右岸の滝横の流れの傍を登って行ったので、今回も右岸の滝横を登り始める道子。1段目は難なく登れるが、2段目が難しい。

 岩をへつって登って行くが岩に落葉や土砂が重なり、岩の凸部や凹部がハッキリしない。それに以前より滝の流れが広がったのかツルツル滑る幅が広がって、歩くスペースが狭くなって進めない。掴む木もないので途中で滝横は諦め、滝下へ降りて右岸の少し離れた崖を登ることにする。やれやれと登って二人は滝上で小休止する。二人の体力が落ちてきたのだろうか、「滝横は危なくなってきたな~!」と。

数mの滝は右岸を登って行く 注意を要する滑滝が見えてくる

 標高450mを過ぎ「もう滝はないだろう!」と思っていたら、まだ小さな滝がある。でも斜面は緩やかになり谷も穏やかになり歩きよくなる。もう流れも細くなり標高490mで谷間が分かれる植林地に突き当たる。水が流れる本流は右俣だが、前方に倒木をたくさん見るので、今回もここから左にとり植林地の左端を登ることにする。

谷も穏やかになり歩きよくなる 谷分岐の植林地に突き当たる

 急斜面を標高差50m登って「せせらぎの里」に下って行く支尾根に出る。ここからは良く歩いている道で、尾根に作業道があり迷うことはない。道はピークに突き当たった所から左に折れ斜面を巻いて行く。

 北側の斜面なので昨日降ったのだろう雪を見る。「雪が降ったのなら比良へ出かければよかった!」と哲郎。巻道は谷間で少し消えているが、その先に道を見るので水平に歩いて行く。作業道を巻きながら登って行くと標高590mで出灰バス停南東尾根に出合う。ここを左にとり東海自然歩道へ向かう。

せせらぎの里に下る尾根に出る 巻道は谷間で少し消えているが

 分岐から数分歩くと東海自然歩道に出合う。さすがに東海自然歩道、前後にハイカーが続く。今日は雪がツルツルの所もあるが快適な道を20分歩いて△ポンポン山に着く。山頂は真冬なのに、暖かいのだろう多くの人で賑わっている。若い女性のグループも多くて、なんとなく嬉しい哲郎である。ベンチに座り昼食とするが、今日は日陰が欲しいほど暖かい。

東海自然歩道に出合う 山頂は多くの人で賑わっている

 15分の昼食休憩も終わり釈迦岳へ向かう。まだまだ12時前で、多くの登山者が登ってくる。尾根道には雪が残り、踏み固められたところは注意して歩くことになる。杉谷分岐を過ぎ鉄塔下を抜けると釈迦岳に着く。

 小休止でもと思ったが山頂のベンチにたくさんの人が陣取っているので給水後すぐに歩き始める。川久保尾根道から善峯道に入り、これまた多くの人が休憩中の善峯分岐の小ピークを直進し京青の森へ下る。こちらの道は歩く人も少なく静かな歩きとなる。ユックリ下って行き京青の森に降り立つ。

雪の東海自然歩道 京青の森の降り立つ

 降り立った広場には新しいベンチが備えてあり、色々案内板も立っている。天王山へ向かうという女性たちは道が分からないと尋ねている。この付近は最近西山古道という道が整備され、その案内板や標識が目立ち、昔の登山道の標識を打ち消しているようで登山者は逆に迷ってしまうのだろう。

 広場に「有害鳥獣捕獲実施」の案内板を見るが、こんなところに立てても余り役に立たないだろう。「ここでこの情報を知っても登山者は困ってしまうだろう」と哲郎。こんな案内板は登山口や最寄りのバス停や最寄りの駅に立てるべきであろう。いつもながら「こんな大事な情報はTVや新聞でPRしてほしい!」と思ってしまう。

 奥海印寺道へ向かい左にとるとすぐのところに善峯への分岐がある。ここに西山古道の標識を見る。一部のハイカーしか利用しない西山古道だけ表示してあり、多くの登山者が利用する登山道の表記が無いので登山者はここでも迷ってしまうだろう。「こんな標識は無い方がいい!」と哲郎。

重要なPRは登山口か最寄りの駅に 西山古道の標識は
登山者には無い方がいい

 分岐を右に取り奥海印寺へ下る。すぐに細い流れに沿うようになり下りが続く。谷に沿うようになると緩やかになり、林道終点に出合う。立石橋を渡ったところで川に入り、靴やストックを洗い後始末をする。京都縦貫道を潜り奥海印寺に入るが、今日はユックリと阪急西山天王山駅まで歩くことにする。








その道は楽しい道であり
その通り道はみな平安である。


箴言 【 3:17 】
奥海印寺道の最後は京都縦貫道を潜る