小塩山カタクリ鑑賞
(善峯寺~大原野森林公園~御陵道)//京都西山
2016.04.09


 
丁度見ごろのカタクリ / 小塩山カタクリ保護区


2016.04.09 (土) 晴れ   哲、道

行き:JR向日町8:35 - 善峯寺 (阪急バス)
帰り:灰方13:36 - JR向日町 (阪急バス)


コース:
善峯寺バス停~杉谷~大原野森林公園案内所~南の谷~御陵道からの巻道出合~鉄塔~外畑分岐~山頂淳和天皇御陵~御陵道~灰方バス停





 JR向日町から善峯寺行きのバスに乗る。終着の善峯寺で降り、バス停でユックリ準備していると、満員だった乗客は目的地へ向かったのだろう、もう姿は見えない。バス停から杉谷集落まで標高差200m以上ありきつい登りが続くが、道端にはたくさんのスミレ、シャガやキケマン等が咲き目を楽しませてくれる。

バス停から杉谷へ登って行く ユリワサビ
シャガ 標高差200m登った杉谷集落

 杉谷の集落を抜けると緩やかな里山風景が広がり、ここが山の上だとはとても思えない。前方の林にはヤマザクラの木があり、ほんのりピンク色を帯びているので「丁度カタクリは見頃だろう!」と予想する哲郎。すこし下って行くと小さな谷が現れてきて、谷沿いにはミヤマカタバミ、ニリンソウ、ヤマエンゴサクが春を告げる。

 金蔵寺に向かう東海自然歩道と別れて大原野森林公園森の案内所へ向かう。昨日はよく降ったのだろう、路面に水が流れていて「スパッツを付けとけばよかった!」と言うことになる。

ヤマザクラも色付き始め
カタクリは丁度見ごろだろうと
ムラサキケマン
ニリンソウ ヤマエンゴサク

 10時30分、大原野森林公園森の案内所に着く。最近ここの駐車場は解放されているのか、数台の車が止まっている。まだ昼食には早いがここで昼食とする。40~50人収容できる休憩所だが、まだ休憩するには早い時間、座っているのは二人だけである。

森の案内所で早い昼食とする アリアケスミレ

 昼食も終わり南の谷へ向かう。森の案内所入口まで戻り、車道の反対側が南の谷口である。この谷は近郊の山の谷としては緩やかで歩きよく野草もチラホラ咲いているので、最近小塩山へはこの谷から登ることが多い。

 谷沿いの踏み跡は薄くなっているが、危ないところはなく難なく歩くことができる。この谷を詰めて行くと小塩山直下まで行くことができる。足元のニリンソウの花は、今年は入口からず~と続いているが、エンレイソウやヤマルリソウが見当たらず、ここの野草も年々減ってきているようである。谷を何度も渡渉することになるが、小さな細い谷なので全く気にならない。

車道の反対側が南の谷口である 南の谷は緩やかで歩きよく

 「咲いている!」と道子、谷沿いにカタクリの花を見るが、その数は昨年より少ない。保護区のカタクリは増えてきているが、南の谷が保護されなくなってから年々減ってきている。周囲にはカタクリの葉がたくさんあるので、保護すれば花の数は増えていくのだろうが。

谷間に咲くヤブツバキ フタバアオイ(徳川家の家紋)

 谷を詰めて行くと明るくなりチョット開けた分岐に着く。登山道は右に取り整備された道を進んで行くと最後は御陵道に出合う。二人はこれをとらずに分岐を直進する。谷間を少し登って行くと御陵道からの巻道に出合い左にとる。ここに車が転んでいて、すぐ上の舗装道から落ちたのか落とされたのか分からないが、随分と昔からある。

 巻道を左にとり外畑方面へ向かう。この巻道は標高差560m前後で続いているので、雑木の中を心地よく歩くことができる。小塩山から大原野森林公園へ下る尾根コースに出合うと、登ってくるカップルに出合う。

 分岐を右に取り登って行くとすぐに鉄塔に出合い、その下を抜けていく。またすぐ先に鉄塔があり、こちらは広々としていて見晴も良いので、たくさんのグループが昼食を取っている。

車を見て巻道に出合う 鉄塔の抜け小塩山山頂へ向かう

 鉄塔の下を抜けると緩やかな雑木の尾根に変わり、外畑へ下る分岐を過ぎ山頂へと向かう。カタクリの保護区に着くと丁度満開の花を見るが見物客は少ない。

 保護区内に入り写真を撮っていると目の前にギフチョウがやって来る。残念ながらこちらを向いているので尻尾の方の色鮮やかなところが良く見えない。保護区を出て山頂へ向かうと、丁度御昼どき、たくさんのグループが食事中である。

ツルシキミ ハグロシハイスミレ

 山頂、12時30分である。13時24分の善峯発のバスには間に合いそうもないので、御陵道を灰方へ下ることにする。13時24分の善峯発のバスに灰方で乗るためである。二人は御陵道を駆けるように下って行く。まだお昼過ぎなのでたくさんの登山者に出合う。竹藪が見えてきてゲートを抜けると、下りも後わずかだと元気が出る。

 舗装道に出合うと京都縦貫道が見えてくる。13時05分南春日町への分岐に着くが、南春日町発のバスは出たところなので灰方へ向かう。灰方へは縦貫道の高架に沿って下っていきバス道(地道)に出合うと左に折れる。13時20分に灰方バス停に着く。

山頂にあるカタクリMAP 灰方へは縦貫道の高架に沿って

 バスまで時間があるので着替える哲郎、善峯からやって来たバスは満員で、ほとんどが善峯寺の観光客である。立っていると車窓からの風景を眺めることもなく、眠ることもできない道子、「早着いてくれ!」と願う二人である。








その道は楽しい道であり
その通り道はみな平安である。


箴言 【 3:17 】
ギフチョウがやって来る