皆子山西尾根(花背峠~大見三叉路~東尾根)//北山
2016.10.29


 
紅葉もまだまだ、雨も降るが皆子山西尾根を楽しむ


2016.10.29 (金) 曇り   哲、道

行き:出町柳駅前バス停 7:50 - 花背峠バス停(京都バス)
帰り:平バス停 15:59 - JR堅田 15:38 = JR京都
コース:
花背峠バス停~大見尾根~滝谷山登山口~大見三叉路~電柱【オゴシ84】~支尾根取付き~皆子山西尾根出合~ヒノコ分岐出合~P926~△皆子山~寺谷道分岐~P941~P837~お墓~平バス停

注意:
・皆子山西尾根に道はありませんが障害物がなく歩けます。左右の分岐に迷わないよう地形図やコンパスを利用して下さい。迷いやすいので初心者だけで行かないようお願いします。
・逆コースで大見町やヒノコに降りた場合は、バス停まで2時間かかるので注意して下さい。







 今日は奥ノ深谷(比良)へ行く予定であったが、生憎の雨模様、「雨の奥ノ深谷はいやや!」と道子、ということで谷の無い皆子山西尾根に出かけ紅葉でも楽しむことにする。

 出町柳バス停に着くと、比良方面に並んでいる人はいず、広河原行きに長い列ができる。「比良方面は反対側ですよ!」と声を掛けると、数人が移動していく。それでも広河原方面の列だけが、ドンドン長くなる。

 朽木行きのバスは10数名(道子が「13人や!」と)、広河原行きはなぜか満員で発車する。花背峠で降りると、後からたくさんの子供たち等がどんどん降りてくる。あいにく小雨が降っているので、鯖街道の道へ入り大杉の下で雨具を付けることにする。

 もたもたしていると、峠から子供たちがやってきて、引率の先生と思われる方に声を掛けると、百井キャンプ場から寂光院道で大原へ向かうそうである。峠のは久多へ行く人や台湾の人がまだいるそうで、「この道で久多へ行けるでしょうか?」と心配されている。

 子供たちが通り過ぎると、二人の男性がやって来たので「久多へ行かれるのですか?」と尋ねると、街道を歩くガイドブックを取り出し見せてくれ、2泊して鯖街道を歩きますと言うことである。針畑休憩所に泊ると言っているので根来坂を超えるのであろうか?。危険な所はないがガイドブックの簡易MAPだけではなく、登山地図や地形図くらい持参して欲しいものである。彼らの後ろにまだ人が見えているが、なかなかやって来ないので、「とても待てない!」と先へ進むことにする。

花背峠付近の紅葉はまだまだ 雨の大見尾根を歩き始める

 小雨が降り続き、折角の紅葉見物もできず、ただ黙々と歩いて行く。花背峠から大見三叉路までは下りが続くので、楽に歩くことができるが、「この雨ではね~!」。

 和佐谷峠に着くと先行していた子供たちはいず、先生と思われる男性が立っていて「峠にいた台湾の人たちが、峰定寺へ行くと言っていたが、大丈夫やろか?」と、彼らに、この道からでは無理なので、引き返すかコース変更をするように伝える為、彼らを待っているそうである。じゃあ~我々も説明に加わろうと3人で待っているが、なかなかやって来ない。

 我々はこれから皆子山へ行くと話していると、「あそこはバス便が少ない」と心配されるので、二人は台湾の方を待つことを止め、先に進むことにする。とにかく彼は親切で責任感のある先生であることに感心する二人である。

 少々遅れたが、大見尾根を歩き始める。小雨は降ったりやんだりで「予報と違うな~」と哲郎。木々が赤みを帯びてくると、やっと秋を感じるようになる。

紅葉が始まり秋を感じるようになる 大見尾根の紅葉はこれからのよである

 滝谷山の登山口を過ぎ、小野谷峠への分岐を過ぎると尾根から外れ下り始める。少々遅れているので帰りのバスを心配する道子は急ぎ足で歩くが、今日は足元が濡れていて速く歩けない。「この下りは長かった!」と思い出す哲郎、植林地に入っても、中々大見町着かない。谷沿いを歩き始め、勾配が緩やかになり、左手に湿地帯を見るようになると大見三叉路は近い。小野谷峠からの道に出合い民家が見えてきて、大見三叉路に着くが周囲にいつもの紅葉は見られない。

谷沿いを歩き始め大見三叉路は近い 大見三叉路に着く

 11時00分、ほぼ予定通りだと皆子山西尾根の取付きへ向かう。今日は電柱【オゴシ84】から取付くことにする。分岐を北にとり500m先の古びた橋を渡り、目の前の支尾根を登って行く。急斜面、植林地なので手を伸ばすような雑木はなく、滑り落ちないようにユックリ登って行く。

 支尾根に乗ると急勾配だが難なく歩けるようになる。勾配は緩やかになり再び急になりと、これを繰り返していくと、右から登ってくる支尾根に合流するので北にとり皆子山西尾根へと登って行く。

支尾根の最初は急斜面 皆子山西尾根へと登って行く

 しばらく登って行くと皆子山西尾根に出合う。尾根は風が強く「9℃や!」と道子、風が当たらないところを探し昼食とする。尾根にも見下ろす谷にも立派な紅葉が見られず、残念ということになる。15分で食べ終えて、西尾根を歩き始める。

皆子山西尾根に出合う 西尾根を歩き始める

 所々に紅葉が始まっていて、時々これを楽しむ。しかし赤、白、黄色のテープが5mおきに続き、「なんで5m何や!」と静かな尾根を楽しむことができない。また「最悪や!」と梱包用のヒモがリボン状に枝に括ってあるのを見る。この紐は時と共に先端がほどけてきて、他の枝に絡まって蜘蛛の巣状態になるのだ。「紅葉もないし!」「仕方ない!」と今日は掃除しながら歩くことにする。

 ヒノコへの分岐に来るが、ここにもたくさんテープがあり、西尾根にも、南尾根にも・・・、これでは初めて訪れた登山者は迷ってしまうだろう。テープ登山は雑木を痛めるだけではなく、何時まで経ってもその人の登山能力は向上しないので、やめてほしいものである。P926の標識を見ると山頂まで半分来たことになる。

所々に紅葉が始まっていて
時々これを楽しむ
P926の標識を見ると

 小ピークを何度も登り返しながら△皆子山の山頂に着く。今日は雨だったので比良山系もボンヤリしている。山頂も寒いのですぐに下山することにする。寺谷道分岐から左にとり、今度は東尾根を下って行く。少し下った見晴台から南方にボンヤリ見える琵琶湖を望む。

 道子は見ることもなく先へと進んで行く。この尾根コースは歩く人も多くなり踏み跡が濃くなってハッキリした道ができている。さすがに植林にはテープやリボンは少なく、スイスイと下って行くことができる。

△皆子山の山頂に着く 南方にボンヤリ見える琵琶湖を望む

 一登りしたP941で向きを変え南東へと下って行く。少し下った支尾根分岐には標識があり左にとり平へと下って行く。P837を過ぎ植林地を抜けると、目の前に雑木が広がり眼下に平の集落を見る。残念だがここの紅葉もまだまだである。

 ここで右に取り支尾根を下って行くと、しばらく雑木が続き心地よい。再び植林が現れてくると、平まで最後の急斜面が続く。

P941で向きを変え南東へ しばらく雑木が続き心地よい

 標高差300mの下り、登りではしんどいところではあるが下りでは余り苦にならない。植林地の中踏み跡もシッカリしていて迷うことはない。お墓の横を下って行くと東尾根コースは終わる。お寺の横を通り抜け、橋を渡ったところで安曇川に降り用具を洗う。15時10分なので、いつもより遅れているが、清掃登山したからだろうか。バス停へ向かうが、まだ40分あるので「今日は寒かった!」と杣道へ寄り「ぬる感」を頂くことにする。

まだまだ赤い実を付けている
マムシグサ
お墓の横を下って行くと

 今日は登山者も少なく、車で出かける人も少なく杣道はひっそりしている。15時50分には店を出てバス停へ向かう。やって来たバスはお客も少なく、渋滞もなくJR堅田駅に着いたので新快速に乗って京都へ向かう。紅葉には早かった二人だが、「皆子山、次はスノーハイクだ、今冬は雪が積もってくれるかな?」と哲郎。








山は上がり、谷は沈みました。
あなたが定めたその場所へと。


【詩篇 104-8】
民家の前には
まだシュウカイドウが咲いている