雲取山 //北山
(ハタカリ峠~雲取峠~一ノ谷) 2016.01.23


 
クマで壊れた扉も修復された京産大「凌雪荘」


2016.01.23 (土) 晴れ   哲、道

行き:出町柳駅前7:50 - 花背高原前(京都バス)
帰り:花背高原前14:58 - 北大路駅前


コース:
花背高原前バス停~林道終点~寺山峠~ハタカリ峠~雲取峠~一ノ谷を下る~寺山峠~花背高原前バス停

注意:
雲取山周辺は低山ですが積雪時は1m前後積もります。積雪状態により、アイゼン、ワカン、スノーシュー等の装備が必要です。









 水曜日にやっと雪が降ったようだが、チョットだけで残念!。でもそろそろスノーシュー、アイゼンと靴の足慣らしをしておこうと哲郎。花背山の家では木曜日の積雪が40cm、金曜日は30cmとあり、「山では解けていないだろう」と、近場の雲取山に出かけることにする。

 電車の中で「カメラ忘れた!!」と哲郎、こんなことは初めてで、山紀行には必須のカメラ「どうしよう!」と。「【iPad】があるよ!」と道子、朝から「やれやれ」の哲郎である。

 7時30分頃出町柳のバス停に着くと、数人の登山者が並んでいて、次々にやってきてバスは満席で出発する。団体さんは年齢層がバラバラなので会社の登山クラブかも知れない。バスはチェーンを装着することもなく花背峠を登って行く。峠の北側で-4℃、外は寒いようである。

 団体さんと共に花背高原前で降り、彼らは民家の軒先で準備を始める。二人はバス停前の建物にトイレのマークを見つけトイレを借りることにする(観光トイレ)。

花背高原前バス停付近 団体さんは民家の軒先で準備を始める

 林道入り口は積雪2~30cm程度、「寺山峠まではアイゼンの足慣らし!」と二人はアイゼンを付け歩き始める。グループは10数人いるが、シューが2~3人、様々なアイゼンの人、(何もつけていない人はいないと思うが)と、足元がバラバラである。「こんなんでいいのかいな~」と思ってしまう哲郎、例年の様に雪がもう少し深かったらOUTである。

 林道から植林地に入っても積雪は30~40cmとあまり変わらない。木の上の雪が落ちた後で、今日は落雪がなく安心して歩くことができる。二人はグループと共に寺山峠へ向かう。

二人はグループの後を追う 植林地の谷を詰めて行く

 先行者が分岐を行き過ぎているので、哲郎が呼び返す。斜面の巻道は雪が少なく今日はスイスイと歩くことができるので、すぐに寺山峠に着いてしまう。

 ここで皆さんは小休止、彼らは一ノ谷から雲取峠へ向かい、山頂を目指し二ノ谷へ下る周回コースで14時58分のバスで帰ると言っているが、積雪時にはハードな計画である。でも雪が例年の半分と少ないので、大丈夫のようである。二人はここでシューに履き替え、彼らと分かれて北の尾根へと歩き始める。

谷筋から巻道へ 今日は賑わう寺山峠

 尾根に乗ると積雪も増えてきて快適に歩くことができ、先を行く道子はスイスイと進んで行く。シューは20cm沈むので、新雪でシューを楽しむには積雪は40cm以上必要だろう。重いシューだが足取りも軽く進めるのが不思議である。

 写真を撮ろうと「iPad」を準備するが、ケースから取り出して電源を入れ、パスワード入力、大きくて持ちにくい、撮ったあとケースに入れて収納・・・、いつもより1枚撮るのに2~30秒余分にかかってしまい、取っている間に道子は50m以上先へ進んでいる。哲郎はいつも100~200枚撮るので、カメラワークだけで30~60分遅れてしまうことになる。

寺山峠から北の尾根へ歩き始める 先を行く道子はスイスイと進んで行く

 この尾根は穏やかな尾根だが、所々で小さなアップダウンがあり、単純でなくてよい。ストックでリフターを立てて登って行くが、リフターを立てるほどの長い登りではない。京産大の山小屋に近づいてくると下りに変わるが、植林地の端にロープが張ってある。そんなに急勾配ではないので、植林地への進入防止の為だろうか?

 下った鞍部から尾根を外れ山小屋へ向かう。山小屋は入口がクマ?で壊されていたが、今は綺麗に修復してある。山小屋の裏に回りP899直下の斜面を横切って行く。

尾根を外れ山小屋へ向かう P899直下の斜面を横切って行く

 この付近は山の北側なので雪が深い。木に着いた雪を避けながら進んで行くが、避けきれずに二人とも雪まみれになる。下った鞍部を一登りするとハタカリ峠手前の国体コース分岐に出る。

 そこに新しい標識を見る。「ハタカリ峠展望地」と書いてあるが、これが国体コースと平行に立っているので、何も考えずにそのまま進んでしまう二人、二人は国体コースに入ってしまう。

山の北側なので雪が深い 木に着いた雪を避けながら進んで行く

 5分歩くと「チョット雑木の感じがいつもと違う!」と哲郎、それに下り始めている。磁石で確認しようと思うが、それは忘れたカメラに付けてあり・・・・。「磁石あるよ!」と道子、今日は道子さまさまである。

 二人は北へ進んでいて分岐で間違ったことに気付き引き返すことになる。ハタカリ峠へ戻り西への尾根に進入する、15分のロスである。「あの標識の向きが悪いのだ!」と他人のせいにする哲郎である。

 (家に帰って国体コースの写真を見ると、影が伸びている方へ進んでいるので、冷静な人は磁石が無くても北へ向かっていることが分かるだろう)。

国体コースと平行に立っている標識 影を見れば方位が分かったはずや!

 ハタカリ峠から心地よい雑木の尾根に乗り快適に歩く二人、尾根は南へと曲がり最後は雲取峠へと下って行く。12時30分、予定より30分以上遅れている。足元には雲取山へのトレースがあるので、あのグループは無事山頂へ向かったようである。

ハタカリ峠から心地よい雑木の尾根に乗り 最後は雲取峠へと下って行く

 「遅くなった!」と、十分シューハイクを楽しんだ二人は山頂を諦め、一ノ谷を下ってバス停へ向かうことにする。峠で小休止しながらシューからアイゼンへ履き替える。峠でユックリしていたので13時前になり、バスを心配する道子は「お昼は、後にしよう!」と。

 一ノ谷、雪が深ければスノーシューでも下ることができるが、40cmと中途半端な積雪なのでアイゼンで良かったようだ。例年一ノ谷は雪深くいつもは腰まではまってしまうが、積雪少なく流れが見えている。今日は団体さんのトレースを利用して下って行く。

雲取峠から一ノ谷へ下る 積雪少なく流れが見えている

 峠から30分で寺山峠への分岐に着く。積雪少なく早く進めたようで、分岐を左に寺山峠へ向かう。ここも簡単に登ることができ、雲取峠から40分で寺山峠に着き遅い昼食とする。今日の積雪だと寺山峠からバス停まで30分で着くだろうと14時に峠を発つ。

 14時30分にバス停に着き着替えや後始末をするが、団体さんはなかなかやってこないので心配する。二人が後始末を終えバスを待っていると団体さんが下りてきて、慣れた手つきで急いで後始末を開始する。

一ノ谷は雪深い バス停へ向かう

 彼らの後始末が終わる頃バスがやって来る。座席の多いバスで全員座ることができ、皆さん笑顔で雲取山を後にする。







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
ハタカリ峠から雲取峠へ