魚谷山(小梅谷~柳谷峠~芹生峠)
2016.06.15


 
小梅谷の木製治山ダム
梅雨の合間、小梅谷から魚谷山へ向かってみる


2016.06.15 (水) 曇り    哲、道

行き:北大路駅前8:40 - 岩屋橋 (もくもく号)
帰り:貴船14:20 - 貴船口14:46 - 国際会館駅


コース:
◆岩屋橋バス停~(祖父谷林道)~(小梅谷林道)~惣谷林道出合~魚谷峠~△魚谷山~柳谷峠~(尾根筋)~芹生峠~奥貴船橋~貴船神社奥の宮~貴船バス停









 哲郎の風邪も治まり、体力も回復したところで、魚谷山へ出かけてみる。平日だが数人の登山客を乗せ、もくもく号は出発する。終点の岩屋橋で降り準備していると、バスは折り返して走り出す。

 準備も終わり林道を歩き始めると、「谷沿いの林道は緑一杯で心地よい!」と思いきや、小さな虫が顔の周りを動き回る。どうやらアブのようで背中に止まったりするので、タオルを振り振り歩くことになる。左右の背中、腕、頭と順番にたたきながら速足で歩くことになり、二人は疲れてしまう。

バス停から祖父谷林道へ向かう 林道は緑一杯だが、虫が!

 やっと小梅谷林道分岐に着き、橋を渡り林道を歩き始めると、なぜか虫は収まってくれる。虫もいなくなったので、「やれやれ!」と、やっと小休止する。今日は道が濡れていて湿度が高く、道子の湿度計はオーバーレンジ、だから虫が多かったのかも知れないが、昨年も虫が多かったことを思い出し、「梅雨時分、祖父谷林道は歩けないな!」と言うことになる。

 小梅谷林道は小さな谷沿いを東へと登り始める。谷沿いにコアジサイとウリノキやエゴノキの花を見るが、野草の花はミゾホウズキ位で余り見当たらない。

小梅谷林道分岐に着き、橋を渡り ウリノキの花は面白い

 狭い谷間は風が通らず、汗をかきながらただ黙々と登って行く。写真を撮る哲郎は道子に遅れてしまうが、この湿度ではなかなか追いつけない。林道が植林地に突き当たると、林道は左に折れ斜面の横道に変わり、やっと風を受けるようになる。ここに来てコアジサイの花が続き、それを見ながら登って行く。

小梅谷の狭い谷間は風が通らず コアジサイ

 惣谷林道に出合うと、さらに涼しい風を受け心地よく魚谷峠へ向かう。魚谷峠は林道の三叉路になっているので明るい。右手前方の登山口から尾根に取りつき魚谷山へ向かう。雑木の中を登って行くが、虫はもういないので心地よく登って行ける。道子によると24℃で湿度は65%ということなので、周囲の環境はだいぶよくなったようである。

心地よく魚谷峠へ向かう 魚谷峠は林道の三叉路になっていて

 魚谷山の山頂に着き、ここで昼食とする。いつもはここで1~2人出会うのだが、平日の今日は静かな山頂となる。

 昼食後は柳谷峠へ下って行く。左の尾根筋から緩やかな森を下って行くと、峠から声が聞こえてくる。「山頂は見晴が良いですか?」と、昼食をどこでするか思案中のようである。峠は涼しい風が通っているので「ここががBetterです」と哲郎。

△魚谷山の山頂広場 柳谷峠へ降り立つ

 二人は峠から北の尾根へと登って行く。谷筋は蒸し暑そうなので、梅雨時分は尾根の方が良いだろうと。最初は急な登りだが、緩やかになると尾根は東に向き、雑木の中快適な歩きが続く。

 時々支尾根の分岐に出合うが、右(東)へとれば良い。尾根が開けたところに来ると、白く染まった木をたくさん見るが、よく見るとヤマボウシが鈴なりである。

 標高770mの尾根で尾根は突然南へ向き下って行く。ここは間違わないようにと、たくさんのマークを見る。尾根の途中で白く染まった木を見る。今度はヤマボウシではなく、エゴノキとウツギの花である。北山に咲くのはエゴノキで、よく似たハクウンボクは葉が大きく、花が房をなし、花柄が短いので区別できる。分岐から芹生峠へ一気に下って行く。

緩やかになると尾根は東に向き 尾根は突然南へ向き下って行く

 芹生峠付近は伐採が進み明るくなっているが、林道が左右に伸びてきているので、さらに伐採は進であろう。芹生峠から舗装道を下って行くことになるが、柳谷峠へ向かうより早く降りることができる。別に急ぐことはないのだが、最近は柳谷峠や二ノ瀬ユリは遠ざかっているようだ。

 貴船神社奥宮まで来ると観光客や府外Noの車を沢山見る。貴船に近づいてくると、観光客はさらに増え、川床も一杯、とても今日が平日だとは思えないほど賑わいである。貴船観光は年々人気が増してきて、「今で、こんな状態だと、夏には川床の予約が取れなくなるかも!」と哲郎。

芹生峠に降り立つ マンサクの葉が白くなると花が咲く

 貴船バス停に着き、すぐのバス、満員だがこれに乗り「汗臭くて済みません!」と、貴船口へ向かう。貴船口で着替え後始末をして国際会館行きのバスに乗り、帰路に着く。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
ヤマゴボウ