伊吹山 秋の野草観察
2016.08.27


 
サラシナショウマが咲き誇り
伊吹山秋の野草観察を楽しむ


2016.08.27  (土)  曇り   哲、道

行き:京都7:16- 米原8:46 - 関ヶ原9:25 = 伊吹山
帰り:登山口14:30 = 近江長岡15:06- 米原15:18 - 京都
コース:
・伊吹山山頂駐車場~西遊歩道~山頂広場~上野道下山口~上野道~三宮神社登山口~伊吹山登山口バス停





 伊吹山の秋の野草観察、「サラシナショウマを見るには最後の土曜日だろう」と出かけることにする。昼まで雨の予報なので、「雨がやまなければバスで下山しよう!」と出かける。

 JR関ヶ原駅から伊吹山行きのバスに乗る。やって来たバスに乗るがなかなか発車しない。前回も「発車遅いな~」思っていたが、何のことはない、この夏から発車時刻が変わり9:25←9:15となっていたからである。

 バスを待っている間降っていた小雨も上がり、伊吹山へ登って行くバスのワイパーは動かずじまい、「このまま雨よ上がってくれ!」と。山頂駐車場に着くとガスは漂っているが雨は降っていない。道子が電車の中で調べた気象庁の解析雨量予報では雨雲の真ん中にいるはずなのだが、雨雲は山頂より低いところにあるようだ。ガスが切れてくると上空に青空も見えてきて、眼下に雲海を見るようになる。

 いつものように食堂へ向かい「伊吹山菜そば」を注文する。今日は雨の予報で観光客は少なく、我々が最初の客のようである。デッキに行き持参したオニギリと共にそばを美味しく頂く。ガスが切れてくると、遊歩道にサラシナショウマの群生が見えてきて「来てよかった!」と思ってしまう。

山頂に雨はなく「ラッキー!」と 遊歩道にサラシナショウマの群生が

 食堂で30分もユックリし、ガスも切れてきたのでやっと動き出す二人、西遊歩道へ向かう。早速のトモエシオガマ、次々に目にするがもう写真も取れないものが多く終わり駆けている。ルリトラノオも終わり駆けているので、今年は、秋の野草観察はもう1週間早い方が良かったのかもしれない。それでもたくさんの花を観察しながらゆっくりと登って行く。

遊歩道から駐車場に雲海を見て シモツケソウ保護区では花が終わっても赤い

 遊歩道に出来たゲートを開け進入する。シモツケソウ保護区では花は終わっているが、終わっていても全体が赤く見えていて、「昔はこんなのだった!」と思い出す。山頂に近づいてくるとツリガネニンジンが増えてきて、秋を感じる。

 山頂広場に着くとガスがかかってきて涼しくなる。汗でぬれたシャツを着替えトイレ休憩とする。哲郎は急いで広場を駆け巡りタムラソウの花をカメラに収めるが、もう花期は過ぎているようである。道子の待つ広場へ戻り二人は下山を始める。

今日は観光客も少なくユックリ観察できる 山頂広場に着くとガスがかかってきて

 12時前、上野道下山口から9合目へ向かう。足元は今朝の雨でぬれていて、ツルツルの道は歩きにくい。昔はいつもツルツルの道で道子は嫌がっていたが、最近滑ることは珍しくなっていた。イブキトリカブトも丁度見ごろで後ろにサラシナショウマも咲き、こんなに咲きそろったのを見るのは久し振りの事である。

 滑らないよう注意して歩き9合目に着き上野道を下り始める。直ぐの岩場、夏の野草観察では登る人下る人で渋滞していたが、今日は登山者が少なく渋滞することなく下って行く。でも足元が滑るのでユックリ下ることになる。

9合目に続く岩場は滑らないように 登山者が少なく渋滞することなく

 8合目を過ぎると道も段々緩やかになる。7合目付近から道は広くジグザグに下って行くので速度を上げる。でもガスが漂ってきて前方が見ずらくなる。あれよあれよ!と下って行き目の前に突然休憩所が見えてきて5合目に着く。ここでベンチに座り飲水休憩とする。

6合目の避難小屋もガスの中 5合目でベンチに座り飲水休憩

 5分の休憩で下山を再開する。前回楽に降りられた迂回道から今日も下って行く。この道に群生していたセキワタも周囲の草が伸びてきて元気がない。4合目で登山道と合流し3合目へ向かう。3合目で道子はトイレへ、哲郎はツルボの花を確認しに行く。ツルボも周囲の草が伸びてきていて精彩がない。でも「こんなところに!」と、元気なタムラソウの花を見る。

 ネット越しに3合目のツリガネニンジンの群生を見ながら2合目に向かう。前後に登山者は少なく、今日は静かな歩きが続く。「14時30分のバスに乗ろう!」と2合目から久し振りに登山道を下って行く。道は途中からパラグライダー基地を外れ右の山の中へと進んで行く。

 久し振りだからわからなかったが、いつの間にか登山道のコースが変更されていた。斜面を掘って作った登山道はドロンコで歩きにくいが、迂回している分緩やかになり「新しい道の方が歩きよい!」と道子。

 1合目に近づくと、美味しそうな焼肉のにおいがしてくる。「焼肉にビールか」と思っていたら、1合目の宿泊施設でたくさんの子供たちがバーベキューを楽しんでいた。その横を通り登山口へと下って行く。ここも頑張って下り13時50分に三宮神社の登山口に着く。

2合目から久し振りに登山道を 三宮神社の登山口に着く

 ドロンコの靴やストックやスパッツを水路に常備してあるブラシで洗うが、靴を洗うには柔らかすぎるブラシで時間がかかってしまう。洗浄が終わるとトイレで下着まで着替えてサッパリする。なんだかんだと時間がかかってしまい、今日は伊吹牛乳を飲むこともなく「バスがやって来る!」とバス停へ向かう。

 「今日はジョイ伊吹の温泉でも寄って帰るか!」と思っていたが、やはり面倒だと止める。駅で次の電車を待つ間「なんでこの付近でビール売っていないんや!」と哲郎。まだ15時過ぎ、今日は早い電車で帰路に着く。





クサボタン トモエシオガマ
イブキトリカブト エゾフウロ
キセワタ ルリトラノオ
アケボノソウ サラシナショウマ
ミツバベンケイソウ アキノキリンソウ




アカソ コイブキアザミ
ヒメフウロ ツリガネニンジン
ミツモトソウ タムラソウ
ツルボ リンドウ
フジクサ ワレモコウ






山は上がり、谷は沈みました。
あなたが定めたその場所へと。


詩篇 【104-8】
最後にメハジキを見て
秋の野草観察は終わる