寺山峠~旧花背峠~峠下 //北山
2016.11.22


 
寺山峠から旧花背峠へは穏やかな尾根が続く
冬枯れだが雑木が続き心地よい


2016.11.22 (火)  曇り時々晴れ   哲、道

行き:出町柳駅前7:50- 花背高原前(京都バス)
帰り:古道橋15:18 - 北大路駅前


コース:
・花背高原前バス停~スキー場跡~寺山峠~南の尾根筋へ~P862~旧花背峠~アソガ谷分岐通過~鞍馬尾根への林道分岐で左~林道から谷横の踏み跡~バス道出合~峠下バス停~古道橋バス停

注意:
・花背寺山峠から旧花背峠までの尾根に道はありませんが、作業道や踏み跡があり難なく歩くことができ、雑木の尾根を楽しむことができます。旧花背峠からは時間に合わせ「旧道別れ」「花背峠」「峠下」バス停を利用できます。時間があればアソガ谷から貴船へ下るのがお勧めです。









 花背へ出かけてみる。花背と言えば雲取山、雲取山はシューハイクで楽しむとして、今日は寺山峠から旧花背峠への南の尾根を散策する。今日は登山というよりはハイキングである。

 出町柳駅前から広河原行きのバスに乗る。このバス平日なので通勤に利用されていて、途中のバス停での乗降客が多い。車窓から貴船のモミジを見るが、チリチリで余り美しいとは言えないが、それでもTVの中継車が止まっていて、「美しい京都の紅葉・・・」と言って放映しているのだろうが、「TVで見ると、みな綺麗に見える!」と哲郎。

 花背高原前で降り。すぐの民家前で準備する。今日は風もなく日射しもあり暖かくて心地よくスタートする。

花背高原前でバスを降りる 今日は暖かくて心地よくスタートする

 周囲の雑木は黄葉していて、秋を感じながらゆっくりと歩き始める。林道終点から植林地へと入って行く。すぐの小さな流を渡り、谷沿いの道を登って行くので、汗をかくだろうと服を調節する。何時だと時計を見るとバンドの横で小さなヒルが踊っている。

 湿地帯をウロウロしていたのでついたのか、この植林地でついたのかは分からない。弾き飛ばすと吸血前で小さな傷で済み「やれやれ」。一応ヒル避けを噴霧することになり、靴やスパッツに噴霧していると、靴にも1匹踊っていてこれを退治する。

 「まだ、いるんや!」と道子のズボンや靴にもヒル避けを噴霧して出発する。

周囲の雑木は黄葉していて 林道終点から谷沿いの植林地を歩く

 谷筋を詰めて行き、標高750m手前で右の斜面の巻道に取りつく。急な木根道を登り植林地を右に見ながら斜面の横道を進んで行くと寺山峠に着く。峠から北のハタカリ峠への道を散策しても良いが、今日は南の旧花背峠への尾根を楽しむことにする。

 この尾根は標高800mから860mの穏やかな雑木の尾根が続き歩きよいので、散策にはもってこいである。速く歩いてアソガ谷から貴船へ向かう予定だったが、今日の歩きはユックリ、道子は「花背峠から15時のバスで帰ろう」という。結局どうするかは旧花背峠で決めることにする。

谷筋を詰めて行き右の木根道へ 寺山峠から南の尾根へ

 所々で植林が現れるが、すぐに雑木に変わる。何度も小ピークを登り返すが高低差は小さく苦にならない。雑木の紅葉は終わっていて落葉が進み尾根は冬枯れ状態、それでも歩いていて心地よい尾根である。

小ピークも苦にならない 心地よい雑木の尾根を楽しむ

 右へのP861への尾根分岐を過ぎ右の植林に沿って進んで行くと、P862の広いピークに着く。今日は風もなく日も射しているので、ここで昼食とする。このコースには支尾根分岐がたくさんあるが、分岐はすべて南にとるとよい。踏み跡もあり地形図があれば迷うこともなく簡単に進むことができる。

 P862の昼食も終わり旧花背峠へと歩き始める。旧花背峠まで小ピークに2度突き当たるが、いずれもピークに登らずに左を巻いて行けば良い。

P862で昼食とする P862は寺山とある

 標高800mになると尾根は南東に向きを変える。この付近から足元にアセビが増えてきて、溝状の道が下り始めると、旧花背峠は近い。前方に植林が見えてきて、その中を下り切ったところが旧花背峠だが、ここで右に寄り芹生への林道に降り立つ。

 この林道を少し進むとお地蔵さんがある旧花背峠に着く。14時前、いつもより1時間以上遅く着いたので、今日ははアソガ谷から貴船へ下るのを止め、15時のバスで帰ることにする。

 峠から北の「旧道別れ」バス停へ下ると、バスを1時間待つことになるので、東の天狗杉へ登って「花背峠」バス停へ、否今日は久し振りだと、「峠下」バス停へ下ってみることにする。

足元にアセビが増えてくる お地蔵さんがある旧花背峠に着く

 この峠下への道は15~20年振りで、林道が消えた谷筋の中を歩いて時間がかかったことを思い出すが、「さて現在は、どうなっていることやら?」と南へ歩き始める。すぐの右手にあるアソガ谷下山口を過ぎると、その先で林道分岐に出合う。

 三俣になっているが、中央の「通行止め」の表示がある道は鞍馬尾根に通じる林道で、峠下へはその左の一番地味な林道をとる。その林道を下って行くが、過去の記憶がほとんどなく、すべて新鮮に見える。ただ旧花背峠から峠下まで、電柱に沿って下ったことだけは覚えている。

峠下へは左をとる 林道は電柱に沿って下って行く

 2分も歩くと林道は終わり小さな谷に出合う。昔はこの谷の中を歩いて時間がかかっていたようだが、よく見ると谷の右手(右岸)の小高いところに踏み跡を見る。「ここを歩くのだろう!」と、この踏み跡を下って行く。

 この道は良く歩かれているようで、急斜面にはロープが設けられている。この道のお蔭でスイスイと下ることができる。この谷沿いにも電柱が続き、この電柱から大きく離れなければ峠下へ出ることができる。

林道は終わり小さな谷に出合う この踏み跡を下って行く

 踏み跡は急斜面を谷へと下って行き谷を渡る。谷の左岸にネットが続き、それに沿って歩くことになる。この道は次第にはっきりしてきて、所々にレスキューポイントの表示があり、これが古道なのだろうと。

踏み跡は谷へと下って行き 谷沿いの道はハッキリしてきて
これが古道なのだろうと

 谷沿いの道が終わったところで滝に出合う。滝上の崖を渡って行くように赤いマークが続いているが「こんなところを歩かなくても?」と、周囲を伺うと、左手の植林地に作業道を見つける。「これがルートなのかも知れない」と、滝横のルートを止めこの道を下って行くことにする。

 植林地の中の道、最初は下ってくれないので心配するが、途中で折り返して谷沿いの道へ合流する。合流地点に、登りの場合はこの作業道を歩くように表示してあるので、こお作業道が正解だったようだ。

谷沿いの道が終わったところで滝に出合う
対岸に赤いマークが続いているが
植林地の作業道は谷沿いの道へ合流する

 もう道はシッカリしていて谷沿いに続く。橋を渡って進んで行くと左手に谷の堤防だろうか石垣が続く。道は広いが石がゴロゴロしていて、湿ったところが多く歩きにくい。数分も歩くと前方の植林地の間にバス道が見えてくる。

 もう峠下バス停は近いようだ。ここから谷は大きく左へ逃げていくので、ここでユックリの休憩とし用具や靴を洗い後始末をする。

橋を渡ると 谷が逃げていく手前で後始末

 バス道に出合い少し下ると峠下バス停に着く。以外に早く降りて来たので、バスまで30分、ここは下の古道橋バス停まで歩くことにする。古道橋までは意外に近く10分で着いてしまう。この先の扶桑橋バス停までは少し距離があり、この付近の地図もないのでここでバスを待つことにする。

峠下道にあるレスキューポイントの案内 バス道に出合い少し下り峠下バス停へ

 定刻にやって来たバスに乗り、鞍馬街道を下って行く。平日なので観光客は少なく渋滞もなく観光地を抜けていき貴船の名残の紅葉を見ながら帰路に着く。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
出町柳駅前の高野川沿いの紅葉は見頃