大文字山 (毘沙門堂~雨社~中尾城址)//東山
2016.12.24


 
火床の尾根の東の谷筋で古道を楽しむ
この古道は尾根に乗り中尾城址から銀閣寺横の行者の森に続く


2016.12.24 (土)  晴れ   哲、道

行き:JR京都8:15 - JR山科
帰り:(昼食後)浄土寺14:06 - JR京都(京都市営バス)


コース:
◆JR山科駅~毘沙門堂~毘沙門堂駐車場~鉄塔No42~P381~滋賀県境尾根~雨神社~トレイル出合~△大文字山~火床~(火床東にある谷筋にある古道)~中尾の滝分岐~中尾城址~行者の森~銀閣寺










 今年も、やはり大文字山ハイキングで締めくくるとする。JR山科駅から毘沙門堂へ向かい、毘沙門堂裏道から雨社へでて、山頂から火床へのコースとする。折角だからと今回は山頂から中尾城址への尾根道で下山しようということになる。「でも中尾城址へ向かえば火床へはいけないし・・・」。

 地形図によると火床の「大」の1画目の始点の所(階段の最上部)から中尾城址への尾根道へ合流できる古道が記されていることに気付く哲郎、「今日はこの古道から中尾城址への古道を楽しもう!」と。

 JR山科駅からスタバ横のガードを抜け北の住宅地へ出る。右(東)にとり最初の分岐で北にとり、裏道から毘沙門堂へ向かう、昨年見られなかったモミジバフウを見るためだ。疏水に出合い洛東高校グランド横を歩いていると、毎度の様に生徒から大声で「おはようございます!」と声がかかる。もう半分散っているが、いつみても「立派や!」と木の下を通り毘沙門堂へ向かう。

スタバ横のガードを抜け北の住宅地へ 半分散っているが「立派や!」と

 毘沙門堂の門前から左に進み、すぐの分岐で北へ登って行く道を見る。「駐車場→」と書いてあるので分かる。この道を登って行くが、後ろから次々に車がやって来る。毘沙門堂の中に入り準備していると、車は外の駐車場へとまり中から子供とお母さんが降りてくる。野球少年たちで、以前もこの光景を目にしたことがある。

 丁度9時、少年たちの練習が始まる頃、我々も山へと歩き始める。お母さんたちも並んで我が息子の動きを見ているが、「寒い中、大変なことだ!」と哲郎。薄暗い林を抜けグランドの上まで来ると右手に水道施設とその手前に広場を見る。真っすぐ道を進むとお墓に突き当たる。毘沙門堂裏山のコース取付きは右の広場の奥にある。

「駐車場→」へ進む 取付きは右の広場の奥にある

 空地には数台の車が止まっていて、その横を抜け広場の奥から林道へ進入する。広いシッカリした道が続く。最初は南へ巻いて行くが、支尾根先端まで来ると北へとジグザグに登り始める。ここからP381まで標高差200m登ることになる。

 尾根道は意外に勾配が緩く、歩いていても余り苦にならない。シダが増えてきて右手にハシゴを見るが、これは最初の鉄塔へ登る為のものである。

支尾根先端まで来ると登り始める 最初の鉄塔へのハシゴを見る

 シダの道を少し進むと、2番目の鉄塔に出合う。鉄塔広場へ登り小休止する。こ広場の奥に東へ下って行く古道を見るが、「ここは次にしよう!」と、いつもの言葉である。シダの道に戻り登り始める。シダの道は少しずつ狭くなってきて、標高300mを過ぎると道は緩やかになり尾根は大きく広がる。

2番目の鉄塔を過ぎると
シダの道は少しずつ狭くなってきて
道は緩やかになり尾根は大きく広がる

 広い尾根は迷いそうだが、前方の群生するシダの間に細い道がクッキリと見える。このシダを抜けると尾根は細くなり、踏み跡を辿って登って行く。支尾根の分岐に来るとマークや落書きがあり雨神社へはここを登ることになる。左へ行く道を一登りすればP381に着く。

シダの間に細い道がクッキリと 支尾根の分岐に来て左へ

 P381は何もない小ピーク、右手から登ってくる滋賀県境尾根と合流し、雨神社方面へ県境尾根が続く。二人はすぐに北への尾根を進んで行く。この尾根は無駄な雑木が間伐され綺麗に整備され歩きよい。道は北西に緩やかに登って行く。

 尾根道は標高400mで北に向き、登り始める。少し登って標高420mで右から登ってくる藤尾からの道に出合う。ここは四辻になっていて、左への雨神社への道は崩れているので、分岐を10m登ったところに新しい道ができている。これがまた歩きよいように立派に手入れされている。

県境尾根は綺麗に整備され歩きよい 分岐を10m登ったところに新しい道が

 如意ヶ嶽からの尾根道に出合うと、ここが雨神社の分岐である。北に雨神社を見て、大文字山へは左(西)にとる。植林地の中だが細い尾根道を心地よく歩いて行く。右下に林道を見ながら歩き、古道はその林道を横切って雑木林へ登って行く。

 雑木の尾根を進むと、四辻から山頂への道に出合う(レスキューポイント A-14)。右に進むとすぐに△大文字山に着く。

古道はその林道を横切って雑木林へ 雑木の尾根を進むと
(レスキューポイント A-14に出合う)

 冬なのでハイカーは少なく、その間を抜け火床へ向かう。少ないとはいえ、ここは大文字山登山のメインルート、次々とハイカーに出合う。山頂と火床の中間まで来ると、右手に下って行く道を見る。これが地形図にある中尾城址への古道の一つと思われるが、予定通り、火床へ向かう。

△大文字山に着く 右の道が地形図にある
中尾城址への古道の一つと思われる

 火床の中心に着き京都市街地の展望を楽しむ。今日は大阪のビル群がハッキリ見えるが、哲郎のデジカメで撮るとクッキリ見えない。「設定を変えて撮る程でもない!」と哲郎。休憩も終わり、地形図にある古道の入口を探すことにする。

大阪のビル群も見えるが
(もっと解像度を上げなくては)
京都市街地の展望を楽しむ

 地形図通り階段の降り口まで来て様子を伺う。そこには小屋があり「進入禁止」と書いてある。リフトがあるので進入禁止なのだろうが、付近を探しても古道は見つからない。階段を下ってみてもリフトへの進入防止用の柵が続き、その間から古道を探しても見つからない。

 今度は階段を登った所から少し斜面を登って様子を伺うが、道らしきものは見当たらない。結局「火床からの古道は分からない!」と少し登ったところから斜面を谷筋へと適当に下って古道を探す。

火床の階段降り口にある小屋 斜面を谷筋へと適当に下って古道を探す

 下に谷筋が見えてきてそこに道を見る。上の方からハイカーの声が聞こえてくる。古道に降り立つが、ハイカーがやって来ず右上の尾根から声が聞こえてくるので、谷筋には降りずに尾根を進んでいるようである。

 谷筋の古道を下って行くと道は右上の尾根へと登って行く。ここで地形図にある火床からの道を探すが見つからない。このまま谷筋を下って登山口上にある堰堤までいっても良いが、今日は尾根道を辿って中尾城址へ向かうことにする。尾根に続く道に、何故か傘がぶら下げてある。

下に谷筋が見えてきてそこに道を見る 何故か傘がぶら下げてある

 少し登って尾根道に出合う。ここには広い立派な尾根道があり良く歩かれているようである。尾根を北に進んで行くと、道は尾根から少し下って行くので「地形図とちゃうな~!」と。直進する尾根の木に「×」が書いてあり、右へ下って行く木に大きく「○」と書いてある。

 右への道を進んで行くと分岐に出合う。中尾滝から大文字山へ行く道の分岐だろう。斜面の横道をそのまま進んで行くと、一人のハイカーに出合う。道子は彼にこの道の事を尋ねる。「この道は中尾城址へ向かっている。先ほどの分岐は中尾滝へ行ける。奥に幻の滝があってその先△大文字山へ行ける」等々丁寧に説明してくれる。

広い立派な尾根道があり 右へ下って行く木に大きく「○」と

 どうやら道は合っているようなので、そのまま北へ進んで行く。左へ下ると登山口上の堰堤へ行けるだろう分岐のある鞍部から一登りすれば標高280m付近で尾根は広がってくる。この付近に中尾城があったようで、女性たちが座って昼食をとっている。

 そこから100mも進まないうちに、多くのテープを見る。ここから西の支尾根へ下るポイントであるが、余りにも多いテープ、「標識が1つあれば足りるのに!」と哲郎。(尾根を真っすぐ進み途中越えの家が見えてくると行き過ぎ)

鞍部から一登りすれば 分岐から西の支尾根へ急斜面を下る

 尾根には階段があり急斜面だが難なく歩くことができる。標高差70mも下ると目の前に斜面崩壊の補修跡が見え、ロープが張ってあり立入禁止の表示を見る。この横を通り一登りすると標高220mの小ピークに着く。

 ここで方向を南西にとり西の支尾根を下って行く。地形図にある古道の分岐もあるが、そのまま西寄りの支尾根を下って行く。

階段があり急斜面だが難なく歩ける ロープが張ってあり立入禁止の表示

 標高差100m近く下って行くと前方に学校の建物がみえてくる。踏み跡に沿って下って行くと植林地の中から銀閣寺横の大文字山登山道の広い道に降り立つ。ここには登山者用の自転車が置いてあるところである。その横に流れる谷に降り用具を洗い収納する。

銀閣寺横の大文字山登山道に降り立つ 中尾城址登山口(大文字山登山道から)

 年末だが観光客で賑わう参道を下り「昼食だ!」と、今日もGOSPELへ向かう。店に入るとお客さんは誰もいず「・・・」。それでも我々の後から4組の客さんが続く。

 今日は静かなクリスマスのレコードが回っていて、お客さんも静かに楽しんでいるのが良い。今日はクリスマスプレゼントか、超美人女性が対応してくれ、ランチ+ビール(1パイント)で上機嫌の哲郎である。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
GOSPELでランチとする