大文字山(疏水公園~滋賀県境尾根~雨ノ社)
2016.07.14




 
大文字山の火床から京都市街地を望む
後方は愛宕山


2016.07.14 (木)  曇り  哲



コース:
・ JR山科~疏水公園~P261~鉄塔3~鉄塔40~滋賀県境尾根~P381~雨ノ社~△大文字山~火床~銀閣寺~銀閣寺道バス停






 用事でなかなか出かけられない哲郎と道子、山行きも疎かになる。今日は降らないだろうと哲郎一人で出かけることにするが、今週は哲郎のライブがあり遠出を止め、先週読者から問い合わせのあった大文字山へ出かけることにする。

 大文字山と如意ヶ嶽の間にある「雨ノ社」へは山科の毘沙門堂裏から取付いているが、今日は問い合わせのあった疏水散策路からP261へ登ることにする。

 近郊の山なのでユックリの出発、サラリーマンに混じって山科駅で降りる。日が陰ってはいるが蒸し暑く、スターバックスに寄りたいところだが、その前を通り過ぎJRのガードをくぐって北側の住宅地へでる。JR沿いに東へ進み2つ目のガードに出合うと左にとり、すぐの分岐を右にとりすぐの階段を登ると疏水散策路に出合う。

2つ目のガードに出合うと左にとり 階段を登ると疏水散策路に出合う

 疏水散策路に出合うと、ウォーキング中のたくさんの人に出会う。ここで地形図で登山口を確認する。階段の上がった所付近に登山口がありそうなので、これを探す。目の前に小広い公園(疏水公園)があるので、その山裾を覗いてみると公園の東端に古道を見る。早速「ここだろう!」と進入していく。

目の前に小広い公園(疏水公園)が 公園の東端に古道を見る(フェンスの裏)

 「何の古道だろう?」と思うほどハッキリした道が続く。登山口近くは地形図通り分岐の多い道である。どの道を歩いても行けそうだが、分岐から一番ハッキリした道を進む。この道は良く歩かれてハッキリしているのではなく雨水で道が洗われハッキリしているようである。まだ濡れている急な道を滑らないように登って行く。

「何の古道だろう?」と
思うほどハッキリした道が続く
雨水で道が洗われハッキリしている

 そのうち道にシダが現れ、ハッキリした道が続き迷うことはないが、赤や白や黄色のテープが続き「チュウーリップじゃなかろうに!」と、5mおきに続くテープにウンザリの哲郎である。

 支尾根に乗ると緩やかになり、疎林の中を登って行く。最初のピーク、標高210mに着き小休止するが、とにかく高湿度が堪える。でも大雨後なのかうるさい虫がいないので助かる。

そのうち道にシダが現れ 最初のピーク、標高210mに着き

 次のピークP261へ下り始めると西方が開け、山科の住宅地と遠くに花山天文台が見える。ここに大岩があり「白岩」との標識を見る。P261へ登り始めると、周囲は疎林が続き、相変わらず3色のテープが続き、変わり映えしない風景に飽きてくる。

西方が開け、遠くに花山天文台が 「白岩」との標識を見る

 周囲は疎林と植林を繰り返しP261に着く。次のチェックポイントは標高310mの小ピークで、尾根は段々東へ向いてくる。鞍部から緩やかに登って行くと平坦なピークに着く。ここに標識があり東へとれば一桃園、大文字山へは北へ進むとあり、このピークは陰山とある。

標高310mの小ピークに着く このピークは陰山とある

 北へ下って行くとテープが増え、折り返していく細い道を見るので、四ノ宮か一桃園方面に下る道のようである。鞍部からユックリと登り始めると関電巡視路の標識を2カ所見るので、今日歩いている道は関電巡視路かも知れない。標識からすぐに鉄塔に出合い「蹴上線3」とある。

関電巡視路の標識を2カ所見るので 鉄塔に出合い「蹴上線3」とある

 北へどんどん登って行くと、再び鉄塔「荒神口支線40」に出合う。その横を通り尾根を登って行く。鉄塔から標高差50mも登ると前方が明るくなり滋賀県境の尾根に出合う。ここの三叉路にも標識があり左は大文字山、右は藤尾奥町とあるのでここで間違うことはないだろう。小休止後左にとりP381へ向かう。

再び鉄塔「40」の横を通り 滋賀県境の尾根に出合う

 ここからP381までは初めての道だが、滋賀県境尾根は無駄な雑木が手入れされ、テープも一掃され、道もハッキリしていて歩きよい。P381までの途中に北の支尾根への分岐があるが、ここは真っすぐ西にチョット下って行く。すぐに足元にシダを見て一登りすると毘沙門堂からの道に出合P381に着く。

滋賀県境尾根は無駄な雑木が手入れされ 足元にシダを見て一登りすると

 P381からは毘沙門堂からいつも歩いている雨ノ社への道、緩やかに続く尾根を楽しみながら雨ノ社へ向かう。穏やかな道を20分歩くと、藤尾から谷筋を登ってくる道に出合う。ここは四辻になっていたが、左の雨ノ社への道は崩壊しているので、真っすぐ進み直ぐの分岐を左をとり新しくできた道をとる。

 如意ヶ嶽から大文字山へ向かう道に出合ったところが雨ノ社の分岐である。北に下って行くと雨ノ社から池ノ谷地蔵へ、大文字山へは左にとる。

藤尾から谷筋を登ってくる道に出合う 下って行くと雨ノ社から池ノ谷地蔵へ

 雨ノ社を覗いてから大文字山へ向かう。尾根の登山道を進むが、右下に平行して林道が走っている。どちらを歩いても良いが、初めて歩く人は林道が登山道を横断するところを見落としそうなので、尾根の細い登山道を歩いたほうが良い。

 登山道が林道を横切ると登山道は2分する。どちらも大文字山へ向かっているが、山頂へは右の尾根道の方が近い。

右下に平行して林道が走っている 林道が登山道を横断するところ

 尾根道を進んで行くと、すぐに東山トレイル道に出合い、レスキューポイント「A-14」を見る。直進するとすぐに△大文字山に着く。数名の方が食事中、哲郎も着替えベンチに座って昼食とする。11時50分、山科駅から2時間40分かかっている。今日は高湿度だから遠く感じてしまったのか、雨ノ社経由で大文字山へはいつも歩く毘沙門堂裏道からの方が早くて楽なような気がする。

 もっと早く下山できると思っていた哲郎、昼食と言ってもオニギリも何も買っていないので、保存食のバーを2本かじることになる。

すぐに東山トレイル道に出合い △大文字山に着く

 山頂に人も増えてきたところで、腰を上げる哲郎、「下山はどうしよう」と考えることもなく火床へと歩き始める。平日だがたくさんの人に出会い、そして火床に着く。火床から京都市内や後方の愛宕山を一望しすぐに銀閣寺へと下って行く。

 登山口まで来て堰堤下の流れでストックや靴を洗い後始末をする。銀閣寺へ下る道は数人の作業者が排水用の溝を整備していて、暑い中ご苦労さまです。

銀閣寺へ下る道は排水用の溝を整備していて 銀閣寺は相変わらず観光客で賑わい

 銀閣寺は相変わらず観光客で賑わい、外国語が飛び交う。そんな中真っすぐバス停へ向かったので、汗でぬれた服を着たまま、すぐにやって来たバスに乗ることになる・・・。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
北の住宅地へは山科駅東の
ガードを潜る