愛宕山 (愛宕山岩ヶ谷~三角点~大杉谷道)//北山
2016.02.06


 
所々で古道は消えるが、二人は岩ケ谷を楽しむ


2016.02.06 (土) 曇り   哲、道

行き:JR保津峡駅 8:05 - 水尾
帰り:清滝 13:00 - 阪急嵐山駅
コース:
水尾~岩ケ谷取付~(岩ヶ谷遡行)~お墓取付き道~ジープ道~愛宕山三角点~月輪寺道下山口~大杉谷道分岐~(大杉谷道)~大杉谷道登山口~金鈴橋~清滝バス停

注意:
◆岩ケ谷の谷沿いの古道は、半分谷水で洗われなくなっていますが十分歩けます。谷の中も歩きますので足元はシッカリしてください。最後は植林地に突き当たり左にとるとお墓への広い道に出合います。







 夕方用事がある二人は近郊の山、愛宕山へ出かけることにする。前回は愛宕山の猪ヶ谷を楽しんだが、今日はその東にある岩ヶ谷に出かける。この谷は小てつさんが三角点へ行く時によく利用しているが、二人が訪れるのは5年振りとなる。

 JR保津峡8:05発水尾行きのバスに乗る。1本早い電車でやって来たがトイレを済ますともうバスがやって来たので、二人はバスに乗り次の電車がやって来るまで待つことにする。水尾に着きUターン場所まで乗せてもらい時間を稼ぐ。

保津川の上にある保津峡駅 水尾自治会バスに乗る

 2週間前に1輪咲いていたツルニチソウは暖かいのだろう5輪咲いてきている。ユズ畑を過ぎ左下に谷が見えてくると岩ヶ谷取付きは近い。水場では朝早くからおじさんが大きなペットボトルに次々に水を汲んでいる。

 水場の先、50mも歩けば岩ヶ谷取付きである。ここにはカーブミラーがあり右手に岩ケ谷が流れて込んでいる。早速谷沿いの作業道へ進入する。

暖かいので開花も早いツルニチソウ 岩ケ谷が流れ込みカーブミラーがある
岩ケ谷取付き

 30mも登ると作業道は左の猪ヶ谷道へ続いているように見えるが、岩ヶ谷道は真っすぐ進む。でも道は荒れ打ち枝や大きな石が散らばっていて道があったようには見えないが、谷沿いに進んで行く。入口から10分、丸木橋に出合ったところで右岸から左岸に渡るが、丸木橋は危ないと谷を渡って行く。

 少し進むと右手にネットを見て谷沿いを歩いて行く。邪魔な倒木を抜けると少し開けたところに出る。足元に斜面から落ちてきたゴロゴロ石が転がっているので、ここは植林できないのであろう。

古道があったと思われるところを歩く 右手にネットを見て谷沿いを歩いて行く

 谷は細く危ないという感じはしないが、岩伝いに歩くので気をつけて歩く。勾配があるので、谷の前方を見れば小さな滝が段々に続いているようにも見える。そのうちハッキリしない道跡は右岸の植林地を歩くようになる、標高430m付近である。

岩伝いに歩くので気をつけて歩く 道跡は右岸の植林地を歩くようになる

 左岸へ渡りなおして進んで行くと標高460m付近で右手にも谷間を見て、そこで小休止する。流れはないがこの右手の谷を詰めて行くと愛宕神社裏にあるアンテナの所に行けそうだが、今日は真っすぐ岩ヶ谷を詰めて行くことにする。この左岸で勾配も徐々にでてきたのか登りを感じるようになり、その足元に古道の石組みを見る。

左岸へ渡りなおして 足元に古道の石組みを見る

 標高500m付近になると、谷間はだんだん狭くなり左右に大岩と言うより岩壁がせり出してくる。こんな岩場にある植林を見て「こんなとこまでしなくても!」と思ってしまう。岩場の古道は石組みで作ってあるのでその多くが残っているが、流されてしまったところはとても歩きにくい。

 この付近は岩が多いので「岩ヶ谷」と呼ばれているのだろう。前方右岸の岩壁の下に石組みが見えてきたので、対岸へ渡ることにする。

岩壁がせり出してくる 対岸の岩壁の下に石組みを見て

 昔橋が架かっていたと思われる地点で左岸から右岸へ移り、右岸の岩壁の下を歩いて行くと、突然道が崩れ谷の中を歩くことになる。この岩場を抜けた標高550m付近から、また穏やかな谷に変わる。

右岸の岩壁の下を歩いて行くと 突然道が崩れ谷の中を歩くことになる

 岩場を抜けると、まだ少々荒れてはいるが勾配もゆるくなり歩きやすくなる。少し登って標高580mを過ぎると周囲は細い雑木に変わり、ここで右岸の斜面の道が消え、迂回する所もないので急斜面を歩くことになる。

 やっと急斜面を通り過ぎると、斜面の上に古道が現れてくるのでこれに乗り歩いて行く。石組みも現れてきてしばらく右岸の植林地を歩いて行き、標高700m付近になると右下の流れが段々細くなり消えていく。この上流は伏流しているのだろう、夏場はここで「最後の水場だ!」とよく顔を洗ったものだ。

迂回する所もないので急斜面を歩く 古道の石組みも現れてきて

 古道が崖に突き当たると、左岸に渡って続いている。周囲の立派な植林を見て、谷沿いに続く広い作業道を見る。真っすぐに登って行く道は急坂でシンドイ!。標高差50mも登って緩やかになってくると岩ヶ谷も終わりに近づいてくる。標高760mを過ぎると足元にきらきら残雪を見て、幼木の植林地に突き当たり、ここは左にとり枯谷に沿って登って行く。

真っすぐの急坂の道はシンドイ 最後は枯谷に沿って登って行く

 10分登って広い道に出合う。これはすぐ奥のお墓への取付き道である。右に取るとすぐにジープ道に出合う。「折角だから三角点に寄ってみよう!」と左にとり三角点へ向かうが、残雪が車や登山者で固まってツルツル、歩きにくいと途中から植林の中へ入りこれを登って行く。

 誰もいない三角点、まだ10時過ぎだが「ここで昼食にしよう!」と鉄塔横のベンチへ向かうと上空を低空でヘリコプターが近づいてくる。救助用のヘリのようだが、目の前の北の谷で長い事ホバリングしている。「こんなところで遭難かいな~!」と思いながらオニギリを食べる。

 数分立ってヘリは飛び立って行き、あちこちの谷の上でホバリングしているので、もし遭難だったら位置情報が悪いということになる。

ツルツルのジープ道に出合う ホバリングして捜索中のへり

 ヘリも去り、早い昼食も終わった二人は三角点を後にして下山することにする。「今日は久し振りに大杉谷道を下ろう!」と月輪寺道の下山口へ向かう。地蔵辻まで来ると、地蔵山へ向かうのだろう団体さんが道の真ん中でアイゼンを付けている。そのアイゼンも各人バラバラで「え~、雪の無い地蔵山に12本は要らないだろう!」と哲郎。

 月輪寺道下山口まで来ると雪はなくなり、その道を降りて行くとたくさんの登山者に出合い「こんにちは!」と挨拶が忙しい。久し振りの大杉谷道を楽しみながら二人は清滝バス停へ向かう。







主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
愛宕三角点から京都市街地を望む