赤坂山 (黒河林道~黒河峠~明王ノ禿)//高島トレイル
2016.07.02


 
前方に赤坂山を見ながら明王ノ禿を下って行くが
暑い日射しを受ける山頂への登りはきつそう


2016.07.02  (土)  晴れ   小てつ、哲、道

交通:
・黒河林道まで往復車利用

コース:
・黒河林道~黒河峠~林道の登山口~三国山分岐~明王ノ禿~△赤坂山~往路を下山





 「初夏の赤坂山へ」と小てつさん、3人で出かけることになる。梅雨の合間、予報は曇りだが「降らないだろう!」と出かけるが、朝から蒸し暑い。梅雨時分はこうなのか湖西道路は渋滞もなくマキノに着く。

 メタセコイア並木は綺麗な所だが、車やバイクを止め沢山の人が記念写真を撮っているが、車道に停めている車は邪魔となってしまう。白谷温泉を抜け黒河林道へ入る。木が茂り、細い林道はさらに狭くなり、凸凹道を進み途中の駐車スペースに止める。

 緑一杯の林道を歩き始めると、「こんなに緑一杯なんて!」と不思議そうな小てつさん。2年前は毛虫の大発生で木の葉は食い尽くされ、冬枯れのようだったと。

メタセコイア並木は綺麗な所だが 緑一杯の林道を歩き始めると

 最近低山徘徊が続いた哲郎と道子、今日は湿度が高く足が重く感じ、久し振りの重いザックは体に感じてしまう。でも緑が濃い林道は心地よく、林道わきの植物を観察しながらユックリと登って行けるのが良い。

 「この先にヤマアジサイがあったはずや!」と小てつさん、そこでブルーとピンクの花を楽しむ。最近北山で見ることが少なくなってきた哲郎は、嬉しそうにヤマアジサイを楽しむ。

 ヤマボウシは白いガクが落ち始め実が立って来ている。どの木も実がいっぱいで、今年は豊作のようである。花の少ない時期だが、トリアシショウマやヤマブキショウマが点々と目を楽しませてくれる。

哲郎の好きなヤマアジサイ 嬉しそうにこれを楽しむ

 林道は谷に沿って数回蛇行しながら登って行くが、緩やかなので苦にならない。峠に近づく頃、「峠まで車で来なくて良かった!」と小てつさん。道半分に分厚い鉄板が敷かれ、その下は大きくえぐられていて「これでは車は通れないだろう!」と。

 林道が谷から離れると、すぐに建物が見えてくる。トイレのようで、ここに高島トレイルの登山口の標識と中央分水嶺の案内版がある。高島トレイル道は、この登山口から入り、林道支線に出て、すぐ先の登山口から再び登山道へ入るようになっている。小てつさんの利用するルートは黒河林道を黒河峠まで詰めて行き、分岐から林道支線をユックリ登って行き林道支線の登山口から登山道へ入るそうで、今日はそのルートで進むことにする。

峠下にトイレがある トイレの前に高島トレイルの登山口

 峠に着くと工事用の車が3台止まっている。峠の反対側はもう福井県、林道分岐から林道支線へ入り、ゆっくりと登って行く。所々道が崩壊していて、とても車は通れない。しばらく歩いて、峠下の登山口からの登山道に出合う。ここから南西に100m進むと、林道支線から高島トレイルに乗る登山口がある。ここには道の両脇にたくさんの標識があり、だれも間違うことはないだろう。

黒河峠から林道支線へ 林道支線の登山口から登山道へ

 小休止後登山道を登り始める。少しジグザグに登ると斜面の横道に変わる。緩やかに登って行く道は楽そうだが、蒸し暑くてシンドイ。でも今日はなぜか虫が1匹も飛んでいなくて助かる。

 木の茂った登山道は心地よく、足元の野草を探しながら歩いて行く。コアジサイの花はもう終わっていて、オオコメツツジの小さな白い花が続く。横道から支尾根をジグザグに登り始めると、日射しを受け汗が止まらない。いつの間にか晴れてきていたのだ。

 植物観察でユックリの我々は、途中で後続の2グループに道を譲ることになる。木道の横にキンコウカやモウセンゴケの花を見るが、もうキンコウカは終わっているようである。案内板にここのキンコウカの群生は西限であると書いてあったが、先日訪れた湖南アルプスのキンコウカの方がもっと西に位置しているようなのだが?自生に問題があるのか?。

木の茂った登山道は心地よく 木道のキンコウカの群生は終わっている

 水場に出合うと一人降りて顔を洗う哲郎、稜線に近いところに流があるのが不思議である。しばらく斜面を巻いて行く道が続き目の前に突然のザレ場、明王ノ禿に着く。危険なので鉄柵が設けられているが、その横を下って行く。

 ここで南からの強い風を受け、3人は生き返る。ザレ場の横を下って行くと、目の前に赤坂山が見え、山頂に立つたくさんの人を見る。でもそこに登って行く山頂まで直登の登山道も見え、猛暑の中「これはきつそうだ!」と思ってしまう哲郎と道子。

目の前に突然のザレ場、明王ノ禿に着く ザレ場の横を下って行くと

 下った鞍部から山頂まで標高差80m登ることになる。山頂への道は思ったほどきつくはないが、日射しをまともに受けシンドイ。今朝、風邪気味だと言っていた道子は、途中の木陰で少し休憩するという。こんなことは初めてだが、この高温多湿+体調不良で参ってしまったようだ。

 仕方ないと道子を残して山頂へ向かう2人。山頂は10名程度の登山者でにぎわっている。直射日光を受けるが強い風が幸いして、丁度良い。周囲の山々を眺めた後、道子の待つところへ引き返そうとする時、道子も登ってくる。3人そろったところで山頂で昼食とする。

あと一登りで山頂 登山者で賑わう△赤坂山

 昼食を終えた登山者は皆、粟柄峠へと下って行きスッキリした山頂、我々も下山することにする。明王ノ禿までは一気に下って登り返し、後は三国山分岐までじわじわと登って行く。なだらかになったところで数人の登山者がやって来る。赤坂山へはこれからなのでユックリした出発だが「我々と同じコース取りだろう!」と小てつさん。

 広い尾根の端を歩いているのだが、こんなところにも流れがあり、下山時も流を見つけると沢に降り顔を洗う哲郎。三国山分岐を過ぎ支尾根をジグザグに下って行くと、後は登山口まで斜面の横道が続く。

山頂から一気に下って 明王ノ禿までは登り返し

 やっと林道支線の登山口に着き、小休止しスパッツやストックを収納する。道子は林道歩きが続くので、いつもながら傘を取り出す。黒河林道に出合い林道をユックリと下って行く。

 目の前の林道は日が陰っていて、南からの風を受け助かる。「快足のJOEさんと来ると、1時間早く降りてくるので、この林道は日が射していて暑い」と小てつさん。デポ地まで来ると車が2台止まっていて、山中で出会ったグループのものだろうと。

帰りも植物観察しながら やっと林道支線の登山口に着き

 車は、朝と同じく渋滞もなく京都へ向かう。今日はまだ7月になったところだが、京都で35℃あったようで、登山も、もう真夏の対応が必要のようである。蒸し暑い登山だったが、濃い緑といろいろな花を楽しむことができ、小てつさんありがとうございました!。







キンコウカ オオバキスミレ
モウセンゴケ ナツトウダイ
ギボウシ カキラン
ナツツバキ オオコメツツジ
オトギリソウ ヤマボウシ
トリアシショウマ ヤマブキショウマ








山は上がり、谷は沈みました。
あなたが定めたその場所へと。


詩篇 【104-8】
明王ノ禿から琵琶湖を望む