毘沙門谷(毘沙門橋〜沢池〜桃山)//北山
2013.02.16


 
大きな滝横を過ぎたと思ったら今度は小さな滝
雪道は滑るのでまだまだ気が抜けない
毘沙門谷


2013.02.16 (土) 雪   哲、道

行き:京都駅7:50 − 毘沙門橋バス停(JRバス)
帰り:金閣寺道15:10 − JR京都駅(京都市営バス)


コース:
毘沙門橋バス停〜毘沙門谷取付〜毘沙門谷出合〜林道出合〜林道分岐を左〜谷遡行〜林道終点出合〜林道カーブ地点から南の雑木林へ〜赤松漆峠〜P515直下〜京都トレイル【84】〜沢池〜【82】分岐を沢山へ〜標高480m分岐を右〜吉兆山分岐〜桃山〜原谷弁財天〜原谷口バス停〜金閣寺前バス停

注意:
◆毘沙門谷は小さな谷で昔からのハイキングコースですが、最初に滝横の崖上を歩きますので、雨や雪の時滑らないよう注意してください。
◆林道カーブ地点から赤松漆峠への道は雑木の中の薄い踏み跡を辿ります。踏み跡が消えても、谷間(枯れ谷)を真南へ登って行けば赤松漆峠に出ます。









 「今週は雪のない近郊の山にしよう!」と、毘沙門谷から沢池へと出かけることにする。ついでに先日小てつさんが登った桃山へ向かって原谷へ下ることにする。

 京都駅7:50発周山行きのバスに乗り「毘沙門橋」で降りる。バス停付近は薄らと雪化粧していて「そういえば、京都地方に大雪注意報が出ていたな」。

 国道は車が行きかい危ないと、バス停から少し北に空地があるので、その中に入り準備する。空地の北端へ進み国道へ出て少し進むと、右手に崖を登って行く白い柵が見えてくる。

バス停付近は薄らと雪化粧していて 右手に崖を登って行く白い柵

 ここが毘沙門谷ハイキングコースの入口である。国道を渡り柵の道を登って行くと、すぐに雑木の中の斜面の横道に変わる。ほぼ水平な道を進んでいくと、右下から登ってくる踏み跡を見るので、バス停からこの急斜面を登ってきているようだ。道は植林地に入り左へ巻いた後右に進み毘沙門谷上に出る。

 ここから谷に沿った崖上の狭い道が続き、今日は雪の上を歩くので枯葉に埋まった枯れ枝を踏まないよう注意しながら歩く。大きな滝を右下に見ながら進み、次は小さな滝上、谷へ滑らないよう注意して歩く。

道は植林地に入り 大きな滝を右下に見ながら進み

 谷に出合ったところで目の前にロープを見て、小さな岩を登る。これを登りきると、もうこの先に危険なところはない。谷沿いに歩いていくとすぐに行き止まり、谷を渡り右上にある林道へ上がる。

ロープを見て、小さな岩を登る 谷を渡り右上にある林道へ

 林道はすぐに登って行き、左下に10数mの2段の滝を見るが、先を行く道子は滝を見ることもなくどんどん進んでいく。林道が緩やかになると分岐に出合う。

 林道の本道は右の山の中へ向かっていくが、毘沙門谷コースは左の作業道をとる。橋を渡り谷沿いの道を進んでいく。

右下に立派な滝を見る 分岐に出合い左の作業道へ

 2分も歩くと道は谷に出合ってから細くなって右上へ登って行く。ハイキングコースはここで谷に降りていく。ここからしばらく道はハッキリせず、何度も渡渉しながら谷沿いを歩くことになる。

 本来そこには踏み跡があるのだが、今日は積雪でハッキリしない。毘沙門谷は大岩が多く行き手を遮ることがあるが、危険なく進行できるので、ユックリ進路を探すとよい。谷分岐で大岩に突き当たるが、ここも難なく進めるので心配はいらない。

ここで谷に降りていく 谷沿いを歩くことになる
大岩に突き当たるが 進路を探す道子

 大岩を過ぎると数分で林道終点が見えてくる。小さな谷を渡り林道終点に出る。ミズゴケで覆われた水気の多い林道なのだが、今日は積雪によりさらにゆるくなっているんで端の方を歩いていく。

 しばらく東へゆっくりと登って行くと、林道は大きく左へカーブする。この曲がり角が赤松漆峠への取りつきで、その入り口からチョット入ったところに「山火事注意」の赤い幕が垂れている。進入するとすぐに雑木の中を歩くことになる。

林道終点に出る 林道カーブ地点から進入
「山火事注意」の赤い幕 すぐに雑木の中を歩く

 今日は積雪で踏み跡は見えないので、この谷間の枯れ谷に沿って、磁石で「南」を確認しながら進んでいく。そのうち雪が積もった雑木をかき分けるようになり、全身に雪を受けることになる さらに雪はここにきて強く降りだしてきたので、「カバーしよう!」と道子、降り続く雪を避け木の下でザックカバーをする。

 雪はだんだんきつくなり「あの大雪注意報は久々に当たったようだ!」と哲郎。倒木も増えてきて、雪の雑木を漕ぎながら「あ〜だ、こ〜だ!」と進路を選択しながら進むので、いつもより時間がかかってしまう。

雪のヤブを漕ぐようになる ザックカバーをする

 雪の降る中、谷が消えると目標もなくなるので、ただ「南」を確認しながら登って行くと、稜線に出て目の前に「赤松漆峠」と書かれた小さな杭の標識を見る。ここにも赤い「山火事注意」の垂れ幕がある。「あ〜、やれやれ!」と、ザックの雪を落としながら小休止する。「先週の皆子山よりきつかった!」と道子。小休止後は標識の「←沢池」に従って尾根を東へ歩き始める。

峠にも赤い「山火事注意」 標識の「←沢池」に従って

 東へ少しずつ登って行く尾根を進んでいくとP515直下で右に巻いていく。雪の雑木の中を進んでいくと尾根を下り始める。峠から20分、下り切ったところで京都トレイル【84】の標識を見る。ここから雑木の中を進み沢池へ向かう。

峠から尾根を東へ沢池へ向かう トレイル【84】に出合う

 冷え冷えとした沢池で昼食とする。これからチョット遅くなったが予定通り桃山へ向かってみることにする。トレイル道まではいつも通る道を止め湖畔沿いを歩いてみることにする。あちこちに「立入禁止」の表示やロープを見て「沢池も随分と俗っぽくなってきたな〜!」と哲郎。

雪の沢池と沢山を見ながら昼食 湖畔沿いを歩いてみることにする

 トレイル道に出合い東へ進むと、トレイル【82】の分岐に出合う。「←沢山・桃山」に従い左へ進むとすぐに分岐に出合う。右は【82】からの道に出合ってから白砂山へ下って行くので左をとり沢山へ向かう。

 「桃山への分岐はまだか?まだか!」と沢山へ登って行き、やっと桃山の分岐に出合う。「分岐は随分と登ったところやった!」と昔を思い出す。雪も降るし、「雑木の雪を被るのもいやや」と道子、沢山はPASSして右の桃山への道を進む。

【82】付近から沢山を見る 沢山にある桃山(原谷)分岐

 分岐まで沢山を標高差80m登ってきたが、桃山へはここから80m下り吉兆山へ向かう。でも下りは楽チン、日も射してきて明るい雑木の雪景色を楽しみながら下って行く。右手が開けたところで嵯峨野から西山方面を望むが展望は良くない。

 P408の緩やかな丘を進むと吉兆山へ登って行く。以前この付近から左手にある吉兆谷へ下ったことがあるが、どこから下ったか確認できずに通り過ぎてしまう。

西山方面を望むが展望は良くない 雑木の雪景色を楽しみながら

 吉兆山へ登り始める。道は細くなり、小さな脇道を見るようになる。ウロウロしながら登って行き、「ここが桃山への分岐だろう!」と吉兆山もPASSし右の道を進む。桃山へも標高差50m下って50m登ることになる。でもこのコースは雑木が続きアップダウンは苦にならない。

 桃山へ登って行くと途中で小てつさんが言っていた見晴台に着く。でも先ほどより曇ってきて何も見えない。ここからシダの道を数分登ると桃山に着く。チョットした山頂の小広場にたくさんの山名札を見る。

桃山途中にある見晴台 桃山に着く

 山頂から登って来た道を引き返さずに南へ下って行く踏み跡を見たので、これを辿ってみる。雑木の中を少し下ると横道に出合い左にとる。でも道は東へ続き下ろうとはしない。「この道は鷹峯へ下ってしまう、それでもいいか!」と歩いていくと、「原谷」への小さな標識を見る。

 「ここから下ろう!」と分岐を右にとり急な尾根を下り始める。道は踏み跡程度で、無理やり尾根を下っているようだ。「この道は登山道ではないかも」と思っていたら、途中で右手から下ってくるシッカリした道に合流する。

「原谷」への小さな標識を見る 急な尾根を下り始める

 道は雑木の間を穏やかに下って行き、この道はハイキングコースとして良く歩かれているようだ。途中で「←お寺・弁財天→」の分岐にきて弁財天への道をとる。

 しばらく下って行くと脇道が増え複雑になる。その上立ち入り禁止の看板やロープが目に留まり、どちらに下ってよいのか分からなくなる。結局踏み跡が濃いほうを選び左の道を下って行くと弁財天の立札を見て、すぐに弁財天の裏に降り立つ。

道は雑木の間を穏やかに下って行き 「←お寺・弁財天→」の分岐
弁財天の立札を見て 弁財天の裏に降り立つ

 期待していたトイレがないので、着替えや後始末をしていると一人の男性が降りてくる。毎日のように桃山に登っているという彼から交差点にコンビニがありバス停があるという情報を得る。弁財天前の道を東へ進むと信号が見えてきてコンビニ「MiniStop」を見る。

 「MiniStop」はイートインできるのが良い。トイレを借りコーヒーを飲み小休止。先ほど覗いてたバスの時刻になったので腰を上げるが、そのバスの行先が「原谷」と気付く。結局「歩こう!」ということになり、金閣寺まで下り、たくさんの観光客と共にバスに乗り京都駅へ向かう。








地が芽を出し、
園が蒔かれた種を芽生えさせるように、


【イザヤ 61−11】
原谷弁財天(桃山登山口)