廃村八丁(佐々里峠〜品谷山〜トラゴシ峠) 2013.04.20 |
廃村八丁から刑部滝への谷は静かで心地よい |
2013.04.20 (土) 晴れ後雨 小てつ、JOE、哲、道
往復:京都から佐々里峠まで車利用 コース: 佐々里峠8:45〜ダンノ分岐〜P866〜△品谷山〜品谷峠〜トラゴシ峠〜八丁小屋〜11:25廃村八丁土蔵跡12:15〜刑部滝〜同志社自然環境研究室〜ダンノ峠〜ダンノ分岐〜14:15佐々里峠 小てつさんは2週連続だが、廃村八丁へイワウチワ鑑賞に、それに「久し振りの八丁だ」というJOEさんも誘って4人で出かけることになる。今日は夕方から雨という予報、早く帰れるよう車で佐々里峠へ向かう。 まだまだ寒い4℃の花背峠を越え花背の集落に入ると、満開の桜が続く。それも八重あり枝垂れあり山桜・・・と、いろいろな花が続き・・・、これが広河原まで続き、4人は早くも春を満喫してしまう。「先週は、まだ咲いていなかったのに!」と小てつさん。道端の春の野草も見ながら佐々里峠へ向かう。
佐々里峠の駐車スペースに止め準備する。まだ9時前、バス利用より2時間早く来たことになる。さっそく西の尾根に乗り品谷山へ向かう。 尾根は細く南西へ向き、少しずつ登って行くが快適な尾根道が続く。でも登ると言っても峠から品谷山まで標高差150mなので、登山とは言えないようだ。頭上にはタムシバの白い花を見るようになり、足元にはイワウチワがチラホラと咲いてくる。
ダンノ分岐手前の斜面に来る。標高差50m登ることになるが、今日のコースできつい登りはここだけのようだ。斜面に咲くイワウチワの花を見ながら登って行き、ダンノ分岐のピークで小休止、「汗をかいた!」と服を調節する。南に愛宕山系、あの山はどうだこうだと・・・今日はクッキリと見えるようだ。 ここからの尾根、ブナの芽吹きはまだまだだが、左右にタムシバの花を見ながら品谷山へ向かう。小てつさんJOEさんは先頭に、少し遅れて道子、デジカメに忙しい哲郎は最後尾と、いつものパターンである。
最後は緩やかに登って行き△品谷山に着く。と言っても三角点があるだけで西方の山々を望み、すぐに品谷峠へと下って行く。冬枯れの雑木の根元にイワウチワの花を見るが、この尾根のイワウチワも数年前に比べると随分と減ったようだ。 それでも満開のイワウチワが続き、4人は花を楽しみながら歩いて行く。品谷山から15分、予定通り丁度10時に品谷峠に着く。
今日はスモモ谷へ下らず、このまま尾根を進みトラゴシ峠へ向かう。峠から少し登って、ここからは植林が混じり足元に「トラゴシ峠」への標識を見る。尾根が細くなり標高830mの小ピークの尾根分岐で南(左)にとる、品谷峠から15分である。ここからは細い尾根を緩やかに下って行く。
右にトチヤナギ谷の源頭を見ながら下って行く。この尾根は特に目を見張るようなものはなく素朴なものだが、踏み跡も薄く京都北山らしく落ち着いていて「なかなか良い!」と言うことになる。足元にはイワウチワ、見上げると白いタムシバの花が続く。
P776を過ぎ緩やかな尾根から最後は少し下って10時40分にトラゴシ峠に着く。ここには新しい標識が付けてあるが、植林の木を切ってその切り株に釘で打ちつけてある。それを見て「チョットやりすぎだ!」とJOEさんは叫ぶ!。 八丁へはトラゴシ峠から折り返すように左手の斜面の横道を下って行く。支尾根に突き当たると右にとり、その支尾根を下って行く。
支尾根を下って行くと道はハッキリしてきて、途中で左手の植林地へ入って行く。道は大きく左に折り返し谷に突き当たると消える。この谷を下って行くと前方が明るくなり八丁川が見えてくる。この川を渡り小屋まで来ると、その入り口はチェーンで閉ざされ、その壁にはたくさんの写真が貼られ、静寂な廃村八丁とはかけ離れたように見え「俗化したな〜」と哲郎。
川を渡り土蔵跡へ向かう。足元にはヤマエンゴサクやミヤマカタバミ、ニリンソウ、イワナシ、イワウチワが咲き目を楽しませてくれる。
再び川を渡り土蔵跡に着き昼食とする。今日もJOEさんの豚汁を頂いて満足の昼食を終える。周辺の広場にも野草が咲いているのでこれを観察した後、ダンノ峠へ向け出発する。川を渡ると数年前から倒れている木の間を抜け歩いて行く。
すぐに四郎五郎峠と刑部滝コースの分岐に来るが、今日は刑部滝へ進むことにする。大水で荒れた谷はそのままで昨年と何も変わっていない。それでも静かな谷沿いを心地よく歩いて行く。 小さな滝横にある崩れた梯子、道子の嫌いなところだが、登るときは怖くないようでスイスイと登って行く。刑部滝に着き滝上へあがる。
支尾根直登のコースは危ないので奈良谷への登山道を進む。周囲の岩にはイワウチワ、エンレイソウ、ショウジョバカマが咲いている。 滝上への登山道は最初植林地を登って行くのだが、崩れていて登り難い。それでも登って行くと最後は登山道の土砂がなくなって岩肌をロープ頼りに登ることになる。「こちらの道も危険だ!」と小てつさん、初心者は刑部滝コースを通らない方が無難なようだ。滝上から下って行くと同志社自然環境研究室がある広い谷間で四郎五郎峠道と合流する。
研究室という名ばかりの小屋には珍しく来客があり、先を行く3人は彼らと話を交わす。谷間を進んで行くと谷間に広がる雑木、「冬枯れだがこれが良い」と哲郎のお気に入りだ。ダンノ峠手前までにキンキマメザクラがあるが1本だけ咲いていてこれも楽しむ。でも他の木が終わっているので、これはキンキマメザクラなのだろうか?。
13時30分、ダンノ峠に着き小休止し斜面のイワウチワを楽しむ。峠からは北の斜面を登り佐々里峠へ向かう。ダンノ分岐の尾根までは標高差100m登ることになる。植林地を登って行くとすぐに雑木に変わり緩やかに登って行く。この尾根にもイワウチワが続き心地よく歩くことができる。 ダンノ分岐を右にとり急斜面を下りきると、後はだらだらと下って行く佐々里峠への道が続く。朝よりタムシバがよく目に留まりそれを見ながら歩いていると、「ドタッ!」と道子がこける。木の根につまずいたようだが、木の葉で顔に軽い擦り傷を作り・・・、女性にとっては重症のようだ!。
14時15分、佐々里峠に着くとポツポツと雨が落ちてくる。予報より「チョット早いな〜」と言いつつ着替えて広河原バス停へ向かう。庄兵衛さんに寄りコーヒーで一息いれる。バス停前の桜、「この寒さで遅れている!」とおかみさん。帰りも朝より開いた桜の花々を楽しみながら京都へ向かう。
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