愛宕山 // 北山
(大杉谷右俣左岸コース〜愛宕スカイライン)
2013.10.22


 
「久し振りだから!」とヒグラシノ滝へ降りてみる


2013.10.22 (火)  曇り   哲、道

行き:阪急嵐山前8:15 − 清滝
帰り:JR保津峡駅14:22 − JR京都駅


コース:
清滝バス停〜大杉谷登山口〜第@ベンチ分岐で右〜大杉谷渡渉〜ヒグラシノ滝〜谷分岐から右手の尾根へ〜大杉谷右俣の支流を渡る〜作業道出合い左へ下る〜大杉谷右俣に降り左岸の斜面を進む〜大杉谷道出合〜20m下って第CDベンチ〜愛宕スカイライン〜水尾の別れ〜ツツジ尾根分岐〜コメカイ道出合〜JR保津峡駅

注意:
・大杉谷右俣の左岸コースは登山道ほどのシッカリした道ではありませんが、踏み跡が続いています。ハッキリした方の道を進んで行けば大杉谷道の第CDベンチ上20mの登山道に出ます。









 今日は久し振りだと愛宕山に出かけ、ヒグラシの滝から大杉谷右俣の左岸コースを登ることにする。阪急嵐山から清滝行のバスに乗るが、バスから見る限り台風18号で大堰川が氾濫したような跡はもう見受けられない。きっと秋の観光シーズンに向け、急ピッチで復旧したのであろう。

 数名の登山客と終点で降り、バス停で準備する。今日は晴れという予報であったが、雲が多くどうなることやら。金鈴橋を渡り大杉谷登山口へと向かう。崖横の道も大きく崩れることもなく、「いつもの道だ!」と進んで行く。

バス停を下って登山口へ向かう 大杉谷道登山口から大杉谷道へ

 登山口に着き、早速大杉谷道を登り始めるが急な坂道が続く。足元は綺麗に整備されているものの、「こんなに急坂やった!」と哲郎。「御殿山の登りよりもましよ」と道子。標高差5〜60m登ってなだらかな道に変わる。

 月綸寺方面が開けた後、橋を渡って再び登り始める。標高差80mほど登って、やっとジープ道分岐に着く。まだ登山口から標高差150m程しか登っていないのに、二人は大量の汗をかいているので、今日は湿度が高いようだ。

 分岐から細い大杉谷道へ進入する。しばらく崖の上の横道が続く。シダも残っていて昔のまんまだ。最初の大杉谷への下降点を通り過ぎ、第一ベンチに着き小休止する。

分岐から細い大杉谷道へ進入する 第一ベンチに着き小休止する

 昔はクリンソウがたくさん栽培されていたので、「クリンソウ栽培地」と言っていたが、今はもう見当たらない。ここから大杉谷道を外れ大杉谷への巻道へ進入する。分岐付近は少々荒れているが数m進むと、シッカリした古道が続く。何やら昔よりシッカリしてきているように感じる道だが、足元は落ち葉で埋まり野草はない。「以前、ここにキンランが咲いていた」と哲郎。

大杉谷道を外れ大杉谷への巻道へ すぐにシッカリした古道が続く

 植林地の中の快適な道を進んで行くと、小さな谷に出合い道が寸断される。谷の向こうに道が続いているので、一旦谷に降り再び古道へ上がって行く。道は次第に荒れてきて、大杉谷に沿うようになると谷は突き当たる。標高340m付近で大杉谷を渡ると対岸に道が続く。ここから大杉谷左岸コースが始まる。所々、崩れているが古道は残っていて、途中でモミノキ尾根からの道に出合う。

小さな谷に出合い道が寸断される 大杉谷を渡ると対岸に道が続く

 しばらく谷沿いの植林地を登って行くと、左手にヒグラシの滝が見えてきて、滝へ下る道に出合う。「久し振りだから!」と滝へ降りて小休止する。再び左岸コースに戻り登って行く。滝上まで登ると、緩やかになり谷に沿うようになる。

 少し進むと目の前に小さな古い堰堤が見えてきて谷分岐を見る。左の谷は大杉谷左俣で、水尾の別れまで伸びている。大杉谷左岸コースは右俣沿いに進むと言っても、この先どう歩いたかは覚えていない。右俣沿いに踏跡を見るが、右俣の左岸の尾根に登るハッキリした道も見る。

谷に沿うようになる 小さな古い堰堤が見えてきて

 「今日はこのハッキリした道にしよう!」と谷から離れ、右の支尾根を登る道をとる。しばらく登って谷上の高い所を右俣沿いに進んで行く。道は細くなるが、紛らわしい分岐に出合っても、シッカリとした道を進んで行く。

右の支尾根を登る道をとる 谷上の高い所を右俣沿いに進んで行く

 そのうちに小さな谷に降りることになるが、この谷は大杉谷右俣の支流で「あ!ここや!」とここを通ったことを思い出す。谷を渡り少し登って行くと、支尾根を巻く道に戻る。左手から話し声が聞こえてくるので、ここは右岸の大杉谷道に最接近しているようだ。

 しばらく見覚えのある植林地を進んで行くと、標高530m付近で右から左へ下って行く道に突き当たる。幅広い作業道で右に登って行くと、月綸寺方面に行くので、ここは大杉谷右俣へ下って行く左をとる。

大杉谷右俣の支流を渡る 右から左へ下る道に突き当たり左へ

 大杉谷へ降りたつと道は消え、目の前に荒れた谷を見る。かつてこの付近には谷沿いに山椒の木が数本あったので、我々は「山椒の森」と呼んでいたが、山椒の木は見当たらない。左岸の薄い踏み跡を辿って谷沿いを登って行く。この谷を上り詰めたところに大杉谷道の第4・5ベンチがある。

目の前に荒れた谷を見る 左岸の薄い踏み跡を辿って

 左に枯れ谷の石組みを見ると右に折れ、植林地を登り始める。しばらく植林地の中をジグザグに登って行くと、左に見えていた谷も消え、まさしく谷の源頭である。丁度この上に第CDベンチがあるのだ。

左に枯れ谷の石組みを見ると右に折れ 植林地の中をジグザグに登って行く

 「あっ!」と突然、大杉谷道に出合う。植林地の中、横切る登山道が見えなかったので突然と言う感じがする。ここで大杉谷左岸コースは終わる。ここは第CDベンチ上20mのところで、左に下りベンチで休憩する。「お昼にしよう!」とベンチに座り前方の景色を見ながらオニギリを食べる。

「あっ!」と突然、大杉谷道に出合う ベンチに座り前方の景色を見ながら

 昼食も終わり大杉谷道をジグザグに登って行く。「今日は愛宕スカイラインを歩こう!」とジグザグの登りの途中にある分岐から、左の愛宕スカイラインへ進入する。

 所々道が細くなったり崩れかけたところもあるが、ほぼ水平な道が水尾の別れまで続く。植林が伸びてきて展望はなくなってきたが、快適な歩きが続く。

ジグザグの登りから愛宕スカイラインへ 快適な歩きが続く

 左下に大杉谷左俣の源頭が見えてきて、大杉谷道から約25分歩くと水尾の別れすぐ上の表参道に出合う。ここからは大杉谷道へも下ることができ、目の前にお地蔵さん、入口に「31/40」の標識がある。水尾の別れの休憩所に寄り靴を調節し下りに備える。こんな短時間でも次々に登山者が通り過ぎ、さすがに表参道と思ってしまう。

表参道に出合う 愛宕スカイラインへの標識

 表参道を少し下った7合目からツツジ尾根へ入りJR保津峡駅へ下ることにする。急坂を下りコメカイ道を横切ると穏やかな尾根が続く。「チョット早いかな!」と少し色付き始めた雑木を楽しみながらJR保津峡駅へ下って行く。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
ツワブキ