星峠〜碁石坂〜黒尾山〜周山城址 //北山


 
碁石坂を下り、桂川の栃本橋を渡り
「ここが暖かい!」と河川敷公園で昼食とする


2012.03.20 (祝) 晴れ  哲、道

行き:JR京都駅 7:34 = JR八木駅8:24 − どんどん橋
帰り:周山 15:40 − JR京都駅


コース:
どんどん橋バス停-(20)-星峠-(40)-星谷橋-(10)-長野バス停-(30)-長野峠-(20)-△碁石-(25)-碁石坂下山口-(碁石坂:40)-栃本橋-(25)-柏原バス停【京北75】-(下谷林道:30)-標高370m谷から北の支尾根【京北73】-(15)-黒尾山直下鞍部【京北72】-(10)-△黒尾山【京北S1】-(15)-黒尾林道から登山道への分岐【京北S3】-(25)-周山城址【京北S6】-(15)-林道出合【京北S9】-(10)-周山バス停
※コースタイム:休憩含む、昼食休憩含まず

注意:
◆ハイキングとしてはロングコースとなるため、長野や栃本でショートカットするなど体力にあわせコース選定してください。
◆「長野」「柏原」バス停を利用する場合はバス本数が少ないので事前に時刻表を調べてから利用してください。
◆碁石坂は所々倒木や小枝が積もって歩きにくいが、歩くことが出来ます。
◆碁石坂の下山口は△碁石から北西に進み、二つ目の小さなピークにあります。これらの二つのピークには送電線の鉄塔があるのでこれを目標にしてください。二つ目の小ピークにある鉄塔の裏へ回りこむ道が碁石坂です。








 「碁石坂はどうなっているやろ?」と、5年ぶりに碁石坂の再調査へ出かける。今日はお彼岸、「もう里山にはフキノトウがでているやろ!」「セリバオウレンもそろそろや!」と。

 八木駅から越畑方面へのバスは8時24分発だが、1本早めの電車で八木駅へ向かいユックリバスを待つことにする。定刻に発車するバスには8人も乗客がいて、「こんなのはじめてや!」と哲郎。神吉へのバイパスが出来て約25分で「どんどん橋」に着き、他の登山者1名と共に降りる。

 彼は三頭山へ向かうのだろうバス停で準備し星峠への道へ消えて行く。我々は川沿いでユックリ準備していると、目の前にフキノトウを見つける。

どんどん橋で降りバスを見送る 星峠へはバス停北50mを折り返す道へ

 星峠への取付はバス停北50mにあり、バス道から折り返して急坂を登って行く道である。ここには「阿祇園寺」の標識が出来たのでこれに従うと良い。9時00分、我々も彼を追うように星峠へと歩き始める。

 バイパスで「0℃」という表示を見たが、今日は風が無く日が当たれば暖かい。民家を過ぎるとだんだん登って来て、標高差100mも続く急坂、すぐに服を調節することになる。「やっと着いた!」と星峠で小休止する。やはり冷え込んでいるようで、足元の水溜りは凍っている。

民家を過ぎるとだんだん登って来て 「やっと着いた!」と星峠で小休止する

 峠から東への小さな小路が三頭山への道だが、我々はこのまま北東への林道を下って行く。植林地の中何も見るべきものはないので、哲郎は林道横の切り立った斜面にセリバオウレンが咲いていないか見て歩くが、それらしきものは見つからない。

 途中で塀の高い工場を巻くように進み、再び植林地の中の林道を下って行く。星峠への登りと違って緩やかな林道が続く。やがて谷間も広くなり細野川に架かる星谷橋を渡る。

星峠から緩やかな林道が続く 細野川に架かる星谷橋を渡る

 橋を渡り左にとり長野峠の取り付きへと向かう。長野大神宮社の横を通り民家が見えて来ると、目の前に碁石の山が見えてくる。途中自転車で遊ぶ子供達に出合うが、年長の女の子が「こんにちは!」と挨拶をくれる。「素直な良い子達だ!」と気分をよくした二人は「長野」バス停に着く。

 長野峠への取付は「長野」バス停横にある細い道である。その道は幅2mぐらいで急勾配で山へと登って行く。最初だけコンクリートが貼ってあるが、すぐに地道に変わる。前回はここにあった獣避けネットを潜って進入したが、現在は無い。

目の前に碁石の山が見えてくる 長野峠への取付は長野バス停横の細い道

 少し登った所で道は二分する。右はお墓への道なので左の斜面を巻いて行く道をとる。バス停から5分で小さな堰堤に出合い、ここから道は山の中へ入って行く。

登って行くと道は二分するので左へ バス停から5分で小さな堰堤に出合い

 堰堤から数分、小さな作業小屋を過ぎると道が狭くなり苔むした道に変わる。すぐその先で作業道は植林地の中で薄くなる。前回はこの作業道をどんどん進んで行き、もうだめだというところで左の支尾根に振ったとき峠道を見つけたので、今回は峠道に直接進むことにする。

 先ほどの小屋を過ぎた所に左の支尾根へ向かう小道があるのでこれをとる。この道は次第にはっきりして来て、幅1〜2mの峠道に変わる。少し登った所にも植林地からの峠道があるが、こちらは植林地の中で道が薄くなって分かりにくい。【長野峠へは長野バス停横の道へ進入し、すぐの分岐を左にとり作業小屋を過ぎた所で左の支尾根へ向かう小道(バス停から10分)をとると、峠道に続く】

作業道から左の支尾根へ向かう小道へ 小道ははっきりした峠道に変わる

 前方が明るくなってくるとお地蔵さんがある長野峠に着く、バス停から30分である。ここは北の眺めが良く、飲水休憩とする。峠からは左に折れネット沿いに進み、標高差70m登り△碁石を目指す。

長野峠のお地蔵さん ネット沿いに進み△碁石を目指す

 登り始めると植林に雑木が混じってきて心地よく登って行ける。思っていたより時間がかかり、峠から約20分で碁石の山頂に着く。碁石から北西の尾根を下って行き前方が明るくなると標高500mのピークに着く。ここは展望が開け右手に送電線の鉄塔を見る。ここで直角に左へ曲がり関電巡視路に従う。

碁石山頂から北西の尾根を下る 右手に鉄塔を見て左へ曲がる

 少し西へ進んだ所から再び北西の尾根を進んで行く。ここは少し分かりにくいが、そのまま西へ進めば支尾根を下ってしまう。右に雑木を見ながら送電線に平行に進んで行くと、鉄塔に出合う。鉄塔の左へ進んで行くと下からの道にであう。鉄塔が四辻になっているので、碁石坂へはこの鉄塔の左手から裏を巻くように進んで行く。

右に雑木を見て送電線に平行に進んで行く 碁石坂へはこの鉄塔の左手から裏を巻く

 碁石坂は北へ伸びる支尾根にあり、下り始めるとすぐに溝状の道に変わる。溝は所々で小枝が重なり歩き憎くなる。「前回よりひどくなっている」と言いながら小枝を避けながら下って行く。やっと民家が見えて来て林道に出合う。【栃本から碁石坂へ取り付くには、最後の民家から林道を30m進んだ所にリスの看板があるので、ここから左の植林地へ進入する】

溝状の碁石坂は小枝が邪魔をする 栃本から碁石坂へ取り付くポイント

 丁度12時、「40分もかかってしまった!」と言いつつ、昼食場所の河川敷公園へ向かう。桂川の栃本橋を渡り橋を下りて行くと、そこには広い河川敷の公園が広がる。暖かい日差しを受けながらオニギリを頂く。ユックリしたいところだが、まだまだ次の山があるので早々に発つことにする。

 栃本から黒尾山へは碁石坂の対面にある谷の林道を登って行くのがハイキングコースなのだが、前回見つけた柏原の下谷林道から黒尾山に取り付くコースを選定する。R477を桂川に沿ってブラブラと柏原へ向かって歩き始める。足元にはイヌノフグリが咲きもう春本番である。

桂川の栃本橋を渡り河川敷公園へ R477を桂川に沿ってブラブラと

 トンネルを抜けると柏原の集落が見えて来て、柏原バス停に着く。ここから左に折れ北へ伸びる下谷林道を進むのだが、その分岐点に京都トレイルの標識【京北75】を見る。下谷林道はトレイル道になっており下熊田へ抜けるようだ。

 山の中に入って行くと、すぐに左手に数軒の山小屋を見るが、それを過ぎると谷沿いの林道、何も見るべきものは無い。30分歩くと標高370m過ぎで林道は右上に大きく登って行く、この左手の谷が前回黒尾山へ取り付いたポイントなのだが、ここにもトレイルの標識があり我々が進む谷へと導いている。

R477から下谷林道へ入る【京北75】 標高370m過ぎの谷へ進入【京北73】

 黒尾山直下の鞍部はこの谷を詰めた所にあり、この谷の北の支尾根にある作業道を登って行くのだが、前回途中から作業道に取り付いたので今日は最初から支尾根の作業道を歩くことにする。でもこの作業道もトレイル道になっていて、丁寧に標識が案内してくれる。

 二人は何故かスッキリしないまま作業道を進んで行くと下熊田と栃本を結ぶ鞍部に出る。ここにもトレイルの標識があり丁寧に案内してくれる。

この作業道もトレイル道になっていて 下熊田と栃本を結ぶ鞍部に出る

 鞍部から今日は北の斜面を上って黒尾山へ行くことにする。10分で黒尾山の山頂に着くが、急斜面なのでハイカーはトレイル道に従った方が安全である。山頂にトレイルの標識を見て、こちらにもサブコースがあるようだ。

今日は北の斜面を上って黒尾山へ 黒尾山山頂でトレイルの標識を見る

 黒尾山から東へ進み、北側の急斜面を下り黒尾林道に降り立つ。林道を進み分岐から周山城址がある支尾根に乗る。あとは尾根を忠実に進み送電線のある鞍部から登り返すと周山城址の領域に入る。城址はほとんどが植林地で「なんで、城址に植林してあるのか?」と毎回思ってしまう。

送電線のある鞍部から登り返すと城址 本丸へと登って行く

 「15時台のバスに乗れるやろ」と城址を下って行く。丁度15時、バス通りに出て、ウッデイ京北へ向かい着替えて、途中のケーキやさんでお饅頭を買い周山バス停へ向かう。周山15時40発のバスに乗り京都駅へ向かう。

 今日の目的は碁石坂や黒尾山付近の再調査であったが、「トレイル道ができた黒尾山周辺のレポートはもういらないようだ!」と哲郎。もう春の観光シーズンなのか京都市街地は渋滞が続き、自然に目を閉じてしまう二人である。







地が芽を出し
園が蒔かれた種を芽生えさせるように

イザヤ 【 61:11 】
春を告げるフキノトウ