愛宕山(芦見谷川源流〜砥石谷)//北山


 
緩やかな芦見谷川源流は心地よい


2011.09.07 (水) 晴れ 哲、道

行き:阪急嵐山バス停」 8:55 − 清滝バス停
帰り:清滝バス停 16:11 − 阪急嵐山
コース:
清滝バス停〜梨木林道〜梨木大神〜林道終点〜首無地蔵〜芦見谷支流出合〜谷分岐を右俣へ〜地蔵辻/首無地蔵の稜線出合〜電柱「ミズオ312」手前の作業道を下る〜支尾根取付〜雑木出合にある作業道を右に折れる〜砥石谷支流の源流に出合、谷を渡る〜斜面の巻き道〜月輪寺からの砥石谷道に出合う〜次の分岐を右〜枯れ谷に出合い砥石谷に降りる〜砥石谷右岸〜渡渉〜梨木大神〜清滝バス停

注意:
◆芦見谷川源流を歩く時はクリンソウの株を踏まないよう注意してください。
◆地蔵辻からの砥石谷の取付は分かりにくい。ジグザグに降りて行った最後の作業道から植林地の中、注意深く支尾根を見つけ植林地を下ると支尾根に踏跡を見ます。作業道が崩壊して突き当たる砥石谷の源流はガレているので近づかないで下さい。







 台風12号も過ぎ去り、「もう山も落ち着いているだろう」と愛宕山へ出かける。阪急嵐山駅から清滝行きのバスに乗ると、丁度満席となり平日なのに登山客の多さにビックリする。清滝で降り梨木林道へ向かう。左手に堂承川が見えて来ると、いつもより水量が多くゴーゴーと流れる音を聞く。

 月輪寺道登山道を過ぎ左手に梨木谷を見ながら歩いて行くが、今日は秋の風がヒンヤリと心地良いので、このまま谷筋を首無地蔵まで歩くことにする。林道には咲き始めのマツカゼソウが続き、梨木大神で一休みする。

今日の梨木谷はゴーゴーと流れる 林道には咲き始めのマツカゼソウが続き

 梨木大神からは勾配もきつくなり、右手の斜面を登って行く迂回路の分岐を過ぎると、右手の斜面が伐採され、心地よい風は終わり暖かい風が顔に当たってくるので「しんどい!」と言うことになる。林道終点の大岩を過ぎ植林地の急坂を登って行くと、左右両面が伐採地になり、さらに暑くなる。

 伐採地前方に稜線も見えてくるが、首無地蔵はほど遠く、快晴の空を見ながら一歩ずつ登って行く。何度も谷で顔を洗い小休止しながら登って行き、最後は谷水から離れ首無地蔵への急斜面を登って行く。

植林地の急坂を登って行く 快晴の空を見ながら一歩ずつ登って行く

 ちょっと早いが首無地蔵の木陰で昼食とする。ここは登山者で賑わうところなのだが、残暑が厳しいのだろう、登山者には出会わない。ここからは京都市内が良く見え、それを見ながらオニギリを食べる。昼食後は芦見谷川の支流の散策へと出発する。北の竜の小屋への道を少し下るとすぐに小さな谷に出合うので、この谷傍を南へと進んで行く。

首無地蔵の木陰で昼食とする すぐに小さな谷に出合い南へ

 最初はクリンソウ保護の為のロープが続きロープに沿って歩くことになる。歩いていると注意書き等を書いた木札がたくさん目にとまるが、これが針金で雑木に固定してあり木に食い込んでいて痛々そう。「クリンソウの保護も良いが、樹木がこれでは・・・」、ペンチが無いと取れそうもないので、ここは関係者で外してくれることを希望する。ここから谷の源頭までは標高差70mくらいなので、緩やかな谷が続く。綺麗な木立の中をゆるりと流れる谷に沿って歩き「予想通り心地よい!」と哲郎。

木に食い込んでいて痛々そう 「予想通り心地よい!」と哲郎

 源頭までの中ほどまで来ると谷分岐に出合う。左俣は登山道から梨木大神へ下る支尾根の取付に達し、右俣はP796を挟んで地蔵辻よりの登山道に出合う。「今日は右俣を進んでみよう!」と右に取る。谷間は急に狭くなるが、しばらく谷横を歩いて行く。

 谷はどんどん狭くなり谷横が歩けなくなるが、滝のようなところは無く谷の中を歩く。谷はV字の谷になるが谷水が少なく問題なく歩ける。そのうち谷水が消えると前方に緑が見えて来て、最後は登山道のある稜線が見えてくる。

「今日は右俣を進んでみよう!」と右に 谷水が消えると前方に緑が見えて来て

 一登りすると、そこは首無地蔵から地蔵辻へ向かう登山道のP796を過ぎた鞍部であり、木に赤いペイントのマークがある。小休止後二人は砥石谷コースの調査の為地蔵辻へ向かう。少し登って広い道に出合、地蔵辻の手前100m付近に「地蔵辻からの砥石谷コース」の取付の作業道がある。

 登山道の少し先には電柱「ミズオ312」があるのでこれを目標とすれば良い。作業道は杉の葉や枝に埋まり、少々荒れているが難なく歩ける。すこし下って行くと小屋があるので、その手前で左へ折れ作業道を進む。

電柱「ミズオ312」が目印 すこし下って行くと小屋がある

 作業道は広くなったり細くなったりするが、分岐に出合うと下る方を取りジグザグに下って行く。最後の道は砥石谷支流のガレ場に出合い崩壊しているので、その手前の植林地を下ることになる。植林地の中、下方に支尾根を見つけ、その支尾根に向かって下り始める。足元には薄い踏跡があり下るにつれ支尾根がだんだんハッキリしてくる。

植林地の中、下方に支尾根を見つけ下る 支尾根がだんだんハッキリしてくる

 支尾根に出合うとハッキリした道が現われ、急な支尾根に沿って下って行く。周囲は植林や雑木に変わるが、最後は植林地の端まで来て、前方に雑木を見たところで右に下って行く作業道を見る。この作業道が梨木大神まで続いているのである。

支尾根に出合うとハッキリした道が 右に下って行く作業道を見る

 右に折れ下って行くと作業道は今降りて来た支尾根を巻くようにだんだん下りて行く。最初広かった作業道もだんだん細くなり、谷に出合った所だけ道が消える。ここからは谷を下らず、目の前の谷を渡り斜面を巻いて行く道に乗る。

谷に出合これを渡る 谷を渡り斜面を巻いて行く道に

 砥石谷の支流を跨ぎ、どんどん進んで行くと、以前雑木が密集していた道が今は周囲の雑木が刈られ明るくなってくる。「植林でもするのやろか」「ネットが張られると、この道通れなくなるかも」と心配する哲郎。そんな中、月輪寺道からの砥石谷道に出合う。この出合、我々が歩いて来た地蔵辻への道にはロープが張られ、木で作った標識に「行き止まり」と書いてある。

月輪寺道からの砥石谷道に出合う 地蔵辻へは「行き止まり」と書いてある

 「もう迷うところも無いだろう」と下って行くと、次の分岐も周囲の雑木が刈られ分かりにくくなっている。本来、梨木大神へはこの分岐を右に折り返すように下って行くのだが、自然に下って行くと左の砥石谷右俣へと行ってしまう。ここは要注意だ、間違えば作業道を下り砥石谷右俣に出合、ハッキリしない谷沿いの道を歩くことになる。分岐を右に取ると植林地に入り、左俣沿いに歩き、左下に右俣左俣の合流点を見て下って行く。

この分岐を右に折り返すように下る 左下に谷を見て下って行く

 植林地の中を下って行き砥石谷に近づいてきた所で溝状の枯れ谷に出合う。荒れた作業道が前方に続いているが、ここは溝に沿って砥石谷へ降りる。あとは砥石谷の右岸を下って行く。途中対岸に大岩を見て少し手前で渡渉し対岸の作業道へと進むのだが、右岸をこのまま進む道もある。この道は以前踏跡が薄かったが、最近良く踏まれているので、皆さんこちらを進んでいるようだ。渡渉後、岩を越えると広い作業道に出合、すぐに梨木大神の石碑の前に出る。

溝に沿って砥石谷へ降りる 対岸に大岩を見て少し手前で渡渉し

 「あ〜やれやれ」と小休止し、丁度15時、「以外に時間がかかった」と言いつつ梨木林道を清滝へと歩き出す。途中の水場でサッパリしてバス停へ向かう。途中で数年間見なかったミヤマウズラを見つけ、喜ぶ二人である。






主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ミヤマウズラ