初山はナッチョ


ナッチョのピーク


令和3年1月3日   晴れ              小てつ単独

コース:
・にのせ橋近くの路肩空き地にデポ~北滝橋~砂防堰堤上流中央尾根~トンボユリ尾根コース~倉庫群尾根分岐~百井からの林道分岐~ナッチョ~小出石登山道



 昨年はいろいろとあり、結局9月末から3ヶ月間山には行けませんでした。年が明け、ようやく自由な時間もとれるようになったので、久しぶりの山歩きに、いつもは懇親会の日に歩いていた(今年は夏も冬もコロナで中止、残念)ナッチョはトンボユリ尾根のショートコースを、リハビリ登山に選びました。



 朝は少しゆっくり目に自宅を出発。乗用車の方は今年初めてのスタッドレスタイヤでの走行となるので、いきなりテカテカの大原の道はツライと思い、陽が十分昇ってから出ることにしました。

 8時30分に「北滝橋」のところに到着したのだが、例年なら路肩まで広く除雪してあるのに、今年は道路部分しかされておらず、おまけに除雪された雪が大きなデブリとなって路肩に残っているので、タイヤで踏み固めて場所をつくるなんて芸当も出来ず、いったんやり過ごしてUターンし、デポできる場所を探す。

●小出石-1℃ ●にのせ橋の近く路肩にデポ

 だいぶん戻った「にのせ橋」の向こうに路肩の広い場所を見つけ、スコップでいくつかのデブリを避け、場所を作って駐車し、準備をして「北滝橋」へ向う。

 10分ほど歩いて「北滝橋」のたもとから、本日最大の難所である崖の高巻きをして砂防堰堤の上流へ出る。ここの砂防堰堤は「顔」に見えるのでおもしろい。昨年の「とうげみち」さんのレポにある写真とは、対岸からなので角度が変わり、表情が違うのがわかるだろうか??。

●いつもの北滝橋の路肩には置けない ●北滝川の砂防堰堤

 鹿の足跡を追って流れを渡り、中央の尾根にのる。少し登ると左手にはっきりとした太い道が現れ、かたわらにokaokaさんのテープがある。もう古くなってはいるが、「トンボユリ ユリコース」と読み取れる。ただ、ユリコースは、小てつも15年以上行ってないし、どうなっているだろう? 今日も尾根コースを登っていく。

 この尾根にもいくらかあるシャクナゲに、今年の花芽は少なくてガッカリ。植林地の下層では、毎年花をつけることも出来ないのだろう。

●okaokaさんのテープは健在 ●シャクナゲの花芽は少ない

 「とうげみち」さんが迷走したと思われる尾根分岐で、降りで勢いついていて、より直線的な右の細い方の尾根に突っ込んだんだと納得。小てつみたいに降りでも勢いつかん程度のスピードなら間違いようのないコースなんやけど。。

 倉庫群との尾根分岐で直角に転進。ここのシャクナゲは陽当たりが良いので、花芽が目立つ。タムシバの花芽も今年は多いように見えて、春が楽しみだ。

●タムシバの花芽は多い

 アセビの鞍部が通り抜けやすくなっていて、どなたか刈ってくださったのか?登り返すと百井からの林道分岐になる。

 わかりやすい掘れた登山道にショッキングピンクのテープが目立つ。最近つけられたようだが、誰のためにつけられているんだろう。色が林業用なのと、冬用ザックなのでゴミ袋を入れておらず、外すのをやめておいたが、趣味悪いことこのうえ無し。

●林道分岐 ●山道にテープが多い

 トラバース道を進んでいると、これまた登山道から外れたところの木が、チェーンソーによるものと思われる切り口で切り倒されている。見ると琵琶湖は大津方面の見渡しがあるので、もしや琵琶湖の花火大会を見物するために切ったのかと思ってしまう。

 トラバース道が終わった谷の源頭部で、そこだけ雪の吹き溜まったことになっており、膝まで雪に埋もれるので、あわよくばと担いできたスノーシューの試し履きをすることにする。雪が深いのはここだけで、ほんの数百メートルほどだったが、久しぶりの感触を楽しむ。

●今期初めてのシュー踏み

 シューを外してツボ足に戻り、小出石分岐を過ぎてピークを目指す。小出石からの登山道にも登山者の足跡は無し。

 朝が遅かったのと、いろいろやっていたおかげで、ピークに到着はお昼前になってしまった。ピーク写真をとって、北風がしのげるアセビの南側に陣取って場所をつくっていると、サイレンが聞こえ12時を告げていた。

 今朝のコンビニの棚には、めぼしいものは無くなっていて、助六寿司をお茶漬け用に入れてきた「お湯」で食す。それでも琵琶湖を眺めながら20分ほどゆっくりと過ごす。

 十分のんびりしたので立つ。降りは雪に隠れている根っこや落葉で滑って転ぶのが嫌なので、雪は凍っていないけどアイゼンを履くことにする。これも試し履き。

●稜線にはウサギの足跡

 京都駅のヨドバシにあった「好日山荘」が撤退して、かわりに「石井スポーツ」が3階に入り、オープンセールをやっていたので、京都駅に行ったついでによってみると、ワンタッチで無い12本爪アイゼンが格安で売っていたので、セミワンタッチアイゼンがつけられないタホー用にと仕入れてきた。

 小てつが持っているセミワンタッチアイゼンはブラックダイヤモンドのでステンレス製の太刃、今度のは鉄製の細刃なので、踏み心地が違う。

 さてと、たっぷり雪がある時なら迷わずピストンとなるのだが、シューを履いた箇所以外はずっと足首程度の積雪だったので、久しぶりに小出石ルートで降りようと考えた。小出石ルートで降りるのは、何年ぶりになるだろう。鹿の頭蓋骨がネットにからんでいたときだから、10年以上前になるか・・。

 久しぶりに歩く登山道は逆に新鮮に感じる。おまけにこのルートには倒木被害が少なく、北山の登山道では希なコースだ。登りでこんなに北進したっけと思うほど南進し、降りて行く。途中1箇所だけ倒木をくぐっていくややこしい場所があるが、それ以外はまったく問題無い。

 ピークから1時間15分で、小出石登山口に着地。デポ地も見えている。後片付けをして帰路につく。さて帰って、次女の嫁ぎ先からいただいた「奥播磨おりがらみ」で一杯やろう!。


                           【 記: 小てつ 】