稲村ヶ岳(白倉林道からクロモジ尾)
2020.06.24

クロモジ尾から見上げると大日山が


2020年6月24日(水)  洛西オヤジ

アクセス:
・毎度の前夜出発
・京奈和自動車道(最近は御所まで行くことが多くなってきました)-下市―黒滝―天川川合―ミタライ渓谷 白倉林道―岩本谷出合(車中泊)
コース:
・白倉林道岩本谷出会いークロモジ尾―P1238-P1544-山上辻からの尾根出合いー大日山北面―大日山―稲村岳(岩本谷で下山予定もあきらめて往路で下山)





 初心者オヤジ久しぶりにお隣の村に出かけてバリ(でもないか)歩き、奈良 ミタライ渓谷白倉林道から稲村ヶ岳、ついでに壁登りなどもしてきました。(あんたのコメントはいつもなんのこっちゃわからへん~)。



 今日は洛西オヤジです。将棋の藤井壮太君の二冠目の挑戦が決りましたあ!ワクワク!でも相手が中年の星木村王位なんでちょっと複雑な(お前あつかましい中年のつもりかあ!) スンマセン。

 さてここしばらく自粛要請に従い我が洛西村の中をウロウロしておりました。久しぶりに(あんたの久しぶりは10日ほどか)(いえ2週間は空きました。)以前取りつきを確認しておいたミタライ渓谷の白倉谷林道から稲村ヶ岳に行ってきました。

 一応2005年版(古い!)山と高原地図では破線になっていますが最新版はわかりません。たくさん歩かれていることを期待して例によって前日の23日夜からチンタラ出かけます。下調べ出来ていたので難なく着きましたが夜に着くには難しい取りつきです。ちょうど22時お休みなさい。

 ■ 24日。

 夜中に(時間は不明)車窓の先にぼんやりオレンジ色のドームが見えます。なんや~UFOか~(あほか)、まさかの前夜泊りのテントみたいです。眠剤飲んで(ボーとしているので)へ~まさかこんなマニアックな取りつきにめずらしいな~と思いながらもすぐに寝入ってしまいました。

 朝いつもより寝過ごし6時前に目が覚めました。やはり前方の岩本谷への入り口に車が停まっていて男性が二人、テントはすでに撤収されて出発の準備中みたいです。オヤジも食事しながらモタモタ着替えます、20mぐらい離れているので直接話はしませんでしたが、気になるのはその装備です。ザイルをリュック入れて,ヘル、ハーネスト、足元だけですが沢用のいで立ち、やはりね~(なんやねん)おそらく岩本谷を遡上するみたいです。

本格的な沢装備です
やはりオヤジでは無理かなあ~
この橋の下が岩本谷です

 オヤジが今回迷ったルートです、今もまだ迷っています岩本谷を遡上するかクロモジ尾で行くか、岩本谷の遡上が本格的な入渓となるならオヤジでは無理なんです。やはり二人は岩本谷へ進んでいきました、本格的なスーツなどは着込んでいなかったのでオヤジでも状況によっては行けるかなあ~とゆう感じですが、やはりクロモジ尾で行くことにしました。(そうそう、そのほうがええ。

 (参考になる先発者がいてよかったやんか)、オヤジも7時まえにヨタヨタと(ところがそんな悠長な事をいってられないとりつきで、{え~どこからや~}もちろん案内があるわけではなく小さなテープがチョコッと、これ信用してええんかなあ~。

尾根取付き(地形図 ・871ポイント)
ここに標柱と奥に梯子があります
標柱
梯子

 少し上部にボロボロになった木の階段が見えます、どうやらこれやなあ~。踏み跡らしき(ホンマに、らしきものを)進むと斜面にようやくはっきりとした踏み跡が現れますが、メチャ急登になります。一応ジグにはなっていますが適当に登ってんか!とゆう感じです、ただテープがところどころあり(なければオヤジでは無理、分からへ~ん)何とか這いつくばる様に登ります。

 ネットが現れますがこれに沿ってなどと思うと(なんや、)実は下山時に痛い目に遭いました、(知らんがなー)。

植林地の急斜面を登る ネットが現れます

 小1時間喘いで何とか上部が明るくなり尾根筋に出ました、クロモジ尾かどうかはわからないですが傾斜が緩んでホッとします。なんの役にも立っていないと思われるネットが現れます。いろいろな方向から現れるので歩く目安にはできないです。

 テープもネットを越えたり、戻ったり、そのうちに左に広範囲な伐採地が現れます、P1238(はっきりはわからない)通過ほどなく伐採時の材木を運搬するのに使用していたと思われる木のヤグラが現れます、どうやら反対側の尾根筋からみたいですが歩いていくのは上部を迂回していくしかないです。

 チンタラ、チンタラ、材木になってシューッと行きたい(阿保かあ!)次の目標のP1544が見えてきました。何とか伐採地の上部に回り込んで一本立てます。展望が開けてそれほど気温も高くありません、水分一応2.5Lの持参ですが大丈夫みたいです。

こんな目印を見落とすとここは何處?に 正面にP1544らしきピークが??
伐採時の名残ですね~(P1238付近) 伐採地から一転尾根歩きです

 次はP1544を目指します、シャクナゲの生い茂る尾根を進みます。それほどのアップダウンがあるわけでもなく意識しないうちにP1544を通過したみたいです。右手にとんがり帽子の大日山が見えだすと、まもなく見覚えのある笹原の道に出てすぐに山上小屋からの登山道と合流しました。10時前、林道取りつきから3時間ほどでしょうか。

石楠花をかき分けかき分け
お~見覚えのある笹原やあ~ 稲村小屋からの道と合流ヤレヤレ

 通常のルートと出合うと早速4名のグループさんに出会います、母子堂からみたいです、もちろん先に行ってもらいます。やがて頭上に大日山がかぶさり左の一般道、ロープの張ってある北側斜面(斜面やないなあ~)(なんや!)壁とゆうかコーンソフト逆さまにしたような、壁みたいな(そんなとこ行ったらアカン言われたとこやろ)いや前から行きたかったんや(怒られるわ、知らんで~あ~あ)。

ロープの張ってある北側斜面へ 最初は踏み跡?もあるのですが

 とにかく踏み跡あるやんか~(最初だけ)後はもうオヤジなどが登るところではありません。(いわんこっちゃない)久しぶりに補助ロープを取り出して?取り出して?(なんや)初心者の悲しさリュック下すのに体を支える足場がない~(最初からロープは準備しておかないと)。

 どうにか木の根っこにつかまりバランスをとりながらサイドポケットからカラビナに通した補助ロープを取り出し(お前ハーネストなどとゆう粋なものは履いてへんやろ)ズボンベルトとリュックの前留めの通して(あ~あみっともないカッコやなあ~)とにかく体を確保しながらよじ登ります。

下は見たらあかん、アカン ちょっと一息付、ロープ付け直してと

 何とか木があるので根につかまり、又ロープを上部の木に架け替え、そうそうバリゴヤの頭で折れたピッケル修理したんです~、今回大活躍~(ややこしい時にどうでもええねんそんな事は)手が届かない上部の根っこに引っ掛けよじ登ります。頭の上に山頂のお社の背中が見えたときにはヤッタ!着いたあ~、取りつき9時57分山頂10時41分小1時間の悪戦苦闘怖かったあ~(阿保やー一度滑落(落ちんと)治らんなあ~)。ここには厳重にロープが張られています(行ったらあかんのや、何回か来て分かってるのやろが)

うわ~お社やあ~着いたあ~
厳重にロープが張られています
一応記念写真、大日山

 さて目の前の稲村ヶ岳に向かいましょう、通常のルートのボロボロのハシゴでも有難さが身に染みてわかりました。鞍部に降りて登り返しますが、実はオヤジは今まで気が付かなかったのですが(後で知りました)この鞍部右の斜面が岩本谷ルートの取りつきです。これも又強烈な登りですね~。

正面稲村ヶ岳です 通常ルートの階段
大日山と稲村ヶ岳の鞍部にある
右の崖下からが岩本谷からの取り付き

 鞍部からすぐに稲村ヶ岳の山上展望台です。途中例の4人組さんが降りてきました「大日に登ってこられたんですか」「はい、まーなんとゆうか北側からですが」「はー北側?」よくわからないみたいです。「我々はこれから登るつもりです」「お気をつけて」まあそれが普通ですね~リュック鞍部にデポッて、早々森の旅人さんも山上ヶ岳からロング歩きで来られています、その前はおばさん山歩き隊のTさんも稲村は来られていますね~。

 さてお馴染みの山上展望台に着くと、なんとあの岩本谷に向かった男性二人組さんが食事休憩中です。やはりいろいろな装具を広げて沢靴も脱いで、向こうから「あ~白倉で車を停めていた方ですね~」「そうです、岩本谷遡上ですか」「そうですクロモジ尾ですか、下山はクロモジで降りるつもりですが取りつきはわかりますかね~」「はい案内やテープはないですが小屋に向かう分岐でロープが張ってあるのでわかります。

稲村ヶ岳の山上展望台 テラスの上で(なんで顔ださへんねん)

 私は逆に岩本谷へ降りたいなあ~と思っているのですがやはり沢を歩かないとダメですかね~、装備は何も持ってきてないのですが」「う~行けると思いますが一応膝上までは入らないとだめですかね~」「それよりもルートがGPSがないと難しいかも、特に下りは」は~やはりオヤジのような初心者ではきついみたいです。

 そんな話の中で岩本谷からの取りつきは大日山と稲村への登り返しの鞍部にとりつくのがルートだと教えてもらいました。なるほどそりゃ厳しいな~とんがり帽子の大日へ西から登るみたいなものやしなあ~。時間はちょうど正午前ゆっくりと食事をします。二人組は普通の登山靴に履き替えあれほどの装具を手際よくリュック納めて出発していかれました。「この時期は沢にどうしても行きますね~」との事で相当なベテランさん達だと思われます。

天気よく、金剛、葛城が一番奥に見えています

 一応、稲村ヶ岳からバリゴヤの頭へのとりつきを確認しましたが、往復6時間か無理やなあ~。オヤジは岩本谷に降りるのはあきらめて又往路を戻ることにしました。小屋経由、山上辻から観音峰、ミタライ渓谷を下り白倉谷林道をデポ地まで戻ることも考えましたが、ちょっと長過ぎますね~。まあ今日は大日北面で疲れ果てたので納得して下山です。

 ゆっくり二人組から30分以上遅れて下山します。しかし花の少ないルートですね~。あるのでしょうがオヤジが見つけられないのか、あまり奈良の山では花は(あんたが見つけられへんだけ、気がないのんや)そうなんやろな~。伐採地の上部に戻り一本立てます。正面鉄山から弥山の稜線が見えています。そうか~ぼちぼちレンゲやなあ~

 てな事考えながらチンタラ、チンタラ緊張感無く歩いていたら例のネットところでわけわからん斜面に入り込んで(あ~あボケーと歩いているさかいや)どうにかこうにか林道とボロボロの木の階段に戻れてヤレヤレでした。

バリゴヤの頭へのとりつきを確認 さ~又往路を戻ります
白倉林道を戻ります 白倉出会いです
デポ地から3.5Kほどでしょうか

 さて今回も何とか無事に(ホンマやで~あほな事したらアカン、何回ゆうたらわかるんやあ!)スンマセン、まあ一回大日山は反対北から登りたかったのです。非常事態も解除されたので久しぶりに洞川温泉に向かいましたが、またしても(はあ~)水曜日は休館、あ~あ仕方ないなあ~天川温泉に再度向かいます。

 (どうしても温泉入るのやな)そうですね久しぶりですね~(そんな事無いやろ平湯で入ったやろが!)いやいや奈良では(言い訳するなあ!どうでもええのんや)はいはい、久しぶりの補助ロープ使っての登攀に疲れましたが気分は満足。  感謝  感謝。

 ■ 追記。

 今回活躍してくれたアイテム、特に杖代わりのピッケル(のようなものですが)は、バリゴヤの頭に行ったときに折れたのを修理しました。少し重くなりましたが今回は活躍してくれました。(自分で直したのを言いたいのやろ)苦労したんです~(わかった、分かった、大変やったね~)。

ピッケル、修理しました
【きしめんみたいなロープで、え~んかい!】


【 記:洛西オヤジ 】