鈴鹿山脈 御池岳 T字尾根 2020.06.06
(T字尾根の先にはテーブルランドが広がる)


牧草地のように広いテーブルランド


2020年6月6日(土) 曇り  森の旅人M

コース:
・滋賀県東近江市:君ヶ畑小又谷駐車場~T字尾根登山口~T字尾根P818~T字尾根P918~T字尾根P967~T字尾根下山口~ボタンブチ~御池岳~ボタンブチ~土倉岳下山口~土倉岳~P869~ノタノ坂分岐~小又谷駐車場





 久しぶりの山行は,御池岳へ行くことにしました,いつもの鞍掛トンネルへの道路規制が続いているようなので初めて君ヶ畑からの登山となります。洛西オヤジさんが1年前に出掛けた山行文を参考にさせてもらいました。内容が重複するので少しばかり味付けを変えたいところですが・・・・。そうそう駐車場にはトイレは無いのでトイレ情報を提供,天狗堂バイオトイレが君ヶ畑集落にありました。気をつけていないと通過するような一見トイレとは思わない小屋風です。常時水洗された清潔感のあるトイレでした。

天狗堂バイオトイレ 君ヶ畑小又谷駐車場

 小又谷駐車場は第1,第2駐車場が御池林道を挟んでありますが手前の第1駐車場に入れました。こちらは3台,第2駐車場は10台近く停まっています。7時半ですが皆さん早いようです。準備完了後,先ずはT字尾根登山口へ林道を上って行きます。丁度8時にT字尾根へ取付きました。コアジサイが咲き始めていましたが他に花は余り見かけません。ヒノキ林の急坂が続き,久しぶりの山行で体力持つのか不安思されます。アセビの群生地のある急坂になるものの傾斜は変わらず汗も噴き出てくる。

御池林道からT字尾根登山口 急坂道にアセビの群生地が現れる

 T字尾根のP878まで休憩なしで登るつもりでいたので辛抱強く登って行きます。ヒノキ林に雑木が混じりやがて雑木林に変わる,なお急坂は続きます。P878手前のピークに到達,進路を北東へ一旦下り上り返すとようやくT字尾根末端のP878に到着です。45分掛かりました。

T字尾根P878 P918へ向かう尾根

 休憩後,T字尾根交差点のP918へ向かいます。アップダウンはあるものの広く歩きやすい尾根道,ウグイスの鳴き声も聞こえてはやる気持ちを癒してくれる。途中でテーブルランドの縁が見える場所を通過,左にヒノキ林右に雑木林を行くとT字尾根交差のP918に着いた。

T字尾根P918 P918からテーブルランドへ向かう

 P918からは東の御池岳に向かう。広い尾根道で目印のテープを探す。ここまで良く踏まれていたので問題なく歩けたが一瞬道が消えたように思える。地図で方向を確認,北東へ下り歩き出すとテープと道がすぐに現れる。雑木は既に緑濃くなり空を隠す。テーブルランド手前の急斜面までの道は変化がある。尾根は一気に細尾根になり,ヤセ尾根へそして木の根っこ道からロープのある大きな岩,そんな険しい山中にギンリョウソウが咲いていた。中間点のP967から鞍部へ下ってテーブルランド直下の急斜面に取付く。ミズナラの森に変わり,イワウチワの群生地を通過するとボタンブチが近くに見えた。

細尾根が現れる ヤセ尾根を通過します
ロープの岩場でロープは不要だった 木の根っこ道がしばらく続く
ギンリョウソウ ボタンブチが見えた

 開けた場所から雑木林に入るとバケイソウ群生地の斜面に変わる。大きくトラバースして道を変えた先を進むとやがて道はバケイソウの中に消えた。あれ?慎重に進んでも道は無い。一旦戻りよく見るとテープと道を確認。ここは分かりにくい場所だ。上を見上げると岩稜が控えている。雑木とバケイソウの中を登って行くとテーブルランドにようやく上がることができた。

バケイソウの森 T字尾根下山口

 御池岳には何度か登っているが,テーブルランドの南東部まで来たことはなく初めての光景にドキドキ。山頂に向けて歩き出すと牧草地のように草原が広がる。曇り空の下で西には天狗堂が霞んで見える。途中で初めて単独男性に出会ったあとボタンブチに近づくと登山者は多くなる。4~5人パーティーが2組昼食だ。天狗の鼻から登って来たT字尾根を改めて望む。天狗の鼻からは山頂に向かう登山者が5,6人,山頂でも3組が昼食中だった。山頂から霊仙山方面は雲がかかり見えませんでした。その間にも山頂には登山者がやってきます。思いの外多くの登山者が入山しているようだ。

霞む天狗堂 ボタンブチ
天狗の鼻からT字尾根 御池岳山頂

 山頂での昼食は諦めて戻った岩場で昼食としました。今日はいなりと巻きずしです。食事中に歩いてきた方面を見ているとガスが流れ込んできているようで手前に近づいている。雨は予想外で昼食後,急いで土倉岳下山口へ出発。ガスの影響はなく一時的なものらしい。

 ボタンブチを過ぎた所で同じ方向に歩く男性がいたので声を掛けると,T字尾根コースで上り,下りも土倉岳,ノタノ坂と言う。一緒に土倉岳下山口まで歩くことになる。下山口で男性を先行させ私はしばらくテーブルランドを惜しんでから急坂を下った。鞍部から振り返るとその急斜面がよく分かる。

土倉岳下山口 土倉岳方面
下って来た方向を振り返る 土倉岳山頂

 土倉岳山頂で方向を南東へ変える。歩きやすい雑木の尾根道からノタノ坂分岐へ下って行く。スギ林の中折り返し道が続き高度を下げて行く途中で先行の男性を追い抜く。そこまでよかったのだが,スギ林の緩い下りで突然足が揃って前進方向へ転倒,両手両腕両膝で地面を受け止める,その後デイバックが上半身に落ちてきた。いままでスリップで後方へ転倒はあったが今回は初めてのケースであった。腰と左腕が痛むが,大したことなくよかった。その後も折り返し道は続いた。

 中部電力の一つ目の鉄塔で休憩,そこへ男性が抜いて再度先行して行った。二つ目の鉄塔からは藤原岳方面を望む。スギ林の折り返し道はいつまで続くのかと思うほどノタノ坂分岐まで続く。

中部電力一つ目の鉄塔 中部電力二つ目の鉄塔
二つ目の鉄塔から藤原岳 ノタノ坂分岐 左より下って来た

 ノタノ坂分岐から道は小又谷へ下る。快調だった足も転倒の影響か両膝が痛くなり足が進まない。先行男性の姿を見えるところまで来たが距離が縮まることは無く谷道を下り堰堤前の鉄橋を渡る。林道に出て膝の痛みも解放された。駐車場への林道を下ると川が林道を横切っています。ここを渡ればようやく駐車場に戻ることができました。

堰堤前の鉄橋 林道を横切る川を渡る

 第1駐車場は11台停まって増えていたが,第2駐車場は3台と減っていた。地元滋賀県ナンバーが多いが,京都,三重と名古屋ナンバーと近隣の人が来ているようだ。周回時間は14時に戻ってきたので6時間強です。奥の平も寄っておらずもう少しテーブルランドを探索しておけばよかったかなと思う次第です。

 汗を流すため帰宅道沿いにある「八風の湯」(土日1500円)に寄りました。自粛が終わりこの温泉も賑わって日常が戻りつつあるようです。何はともあれケガも無く良かった。感謝感謝です。


                         【 記: 森の旅人M 】