三峰山(みうね山)の霧氷 2020.02.12
(青空の霧氷は美しい)


八丁平から山頂方面


2020年2月12日(火:祝) 晴れ  森の旅人M

コース:
・奈良県御杖村:みつえ青少年旅行~三峰山登山口~登尾コース取付~トイレ小屋~避難小屋~三畝峠~三峰山~八丁平~三畝峠~避難小屋~不動滝コース~不動滝~三峰山登山口





 今年も霧氷を見に行こうと行き先を高見山に決めていたが,出発地のたかすみ温泉が施設破損で休止中であることが分かり昨年に引き続き三峰山にする。

 6時に出発,途中で大破した車の交通事故直後の渋滞はあったものの,奈良盆地を南下して桜井から山地に入って行く。今年は全く雪が見られない。いくつかのトンネルを抜けて山深くなると道路脇に雪を目にするが少ない。一部に道路の積雪と凍結箇所があったが無事みつえ青少年旅行に到着する。

 入場門前の駐車場は前を走っていた車が残っていた場所に停まり,空きが無くなり第5駐車場へ入れることになる。出発準備をしていると2台の車が入って来た。2台空けて止まった男性と話をすると彼も同じように,高見山に行くつもりが温泉施設の休止で三峰山に変更したと言う。

 登山口から林道に入ると雪が薄く積もっている。登尾コースに取付くと早速雪の坂道となるが積雪は3~4センチ程度,小さく折り返しながら高度を上げて行く。途中から朝日が差して明るくなった杉林を黙々と登る。トイレ小屋に到着すると,先行者の夫婦連れがアイゼンを装着中だった。トイレを済ませてアイゼンを装着する。

みつえ青少年旅行入場門 登尾コース取付き
尾根を登る トイレ小屋

 アイゼンを着けて急な階段を上がる。登りきった場所の展望小屋からは視界が利いて左脇に曽爾村の倶留尊山から県境の津市の山並みが見える。避難小屋までの尾根の急坂が始まる。先ほどの夫婦連れを追い抜くが,中年男性が追い抜いて行った。下山者に出会い始める。「霧氷はどうでしたか」と,つい聞いてしまい「いいですよ」の声に気持ちも軽くなる。

急坂の階段道を登り展望小屋へ 展望小屋からの展望

 山頂まで2300mの標識が立っている。坂を登るとようやく不動滝コース分岐に到着。この分岐には避難小屋があるので休憩を取る。小屋に入ると思ったほど人は少なく3~4人,目が慣れるまで真っ暗だ。座る場所を確保して落ち着く。早いが昼食を摂る。

 杉林を過ぎるといよいよ霧氷が目に入ってくる。見て思ったことは昨年より霧氷の成長が短いような気がする。細枝も重そうに垂れておらず,覆いかぶさってトンネルにはなっていない。しかし,空は青空,霧氷の白が映えて見える。登山者の渋滞も無いが尾根筋は寒風が吹いてのんびりと写真は撮っていられない。

坂道が続く山頂へ1200m 青空と霧氷林
三峰山と八丁平分岐 尾根筋を行く
霧氷の世界
霧氷並木

 山頂に着くと雪だるまが迎えてくれた。20人近い登山者が賑やかに記念写真を撮っている。一人の男性が声を掛けてくれて「写真を撮りましょうか」と言ってくれたので言葉に甘えて2枚撮ってもらう。北側の展望も良好だ。

霧氷の空を見上げる 三峰山山頂
山頂の霧氷 山頂からの展望

 八丁平へ下って行くと多くの人が霧氷の森で昼食中だ。山頂の南側では風は吹いていないと思ったが,広い鞍部へ下ると強風が吹いている。風で雪は吹き飛ばされ地肌が見える。霧氷の森を撮影するため小高い南側へ位置を変える。振り返った森の霧氷は弱冠薄い白色だが,青空の下で輝いている。今日は視界も良く遠くの南側の山並みもはっきり見える。天気もよくいつまでも居たいが後にする。

八丁平 八丁平からの山頂方面

 下山は避難小屋から不動滝コースを下る周回とする。時間的に多くの団体と人が登って来るため,細道と積雪でその度に譲り合いで時間が掛かる。不動滝コースは急坂道で大きく折り返して何度も繰り返して下る。階段道が多くアイゼンを引っかける度に転倒しないように踏ん張る。どこでアイゼンを外そうかと思いながら昨年装着した平地も通過し,結局不動滝前まで来てしまった。

不動滝 青少年旅行村から三峰山方面

 アイゼンを外し足も軽やかになり,林道を下り駐車場まで戻りました。駐車場は30台近い車に増えている。例のごとくワイパーに温泉「姫石の湯」の割引券が挟んである。

 霧氷まつりが開催されているので第5駐車場から会場近くの第1,第2,第3駐車場へ行くものの,どこも満車で駐車できず今日は見送ることにした,シカ肉かイノシシ肉が食べたかったのに残念。

 この後,道の駅御杖の「姫石の湯」に向かい体を温めてから帰宅しました。天気に恵まれて今回はとても良い山行ができ感謝,感謝です。


                         【 記: 森の旅人M 】