木曽御岳山

(洛西オヤジ NO.229)
初心者オヤジ 登ろうと思い立ち
もう5年が経過しました
曰く因縁の山です

 
この疲れ切った表情、老いぼれ感、名ショットです
いつもの作り笑顔がいかに空々しいか
(自虐コメントやなあ~そやけどほんまやわ) 剣ヶ峰山頂


2019年9月6日 (金)       洛西オヤジ

*時間がなくロープウエイを使ってハイキングのつもりでしたが、とんでもないそんな甘いもんやおまへんでした。

アクセス:
・名神―中央高速―中津川―R19-県道20―ホテル木曽温泉―御岳ブルーラインー御岳ロープウエイ駐車場

コース:
御岳ロープウエイー飯森高原駅―8合目女人堂―9合目石室山荘―剣ヶ峰(やっと今年から時間気にせず行けるようになりました、昨年は時間規制がありました)完全往復





 今日は洛西オヤジです。2014年9月27日木曽御岳山は大噴火をしました。死者行方不明者63名うち、5名が現在も行方不明(2019年9月現在)となっております。登山道は約4年間立ち入り禁止となっておりました。山岳信仰の聖地としての御岳山山頂、剣ヶ峰は休眠の状態が続いていたわけです。

 昨年一部の限定ルートで時間規制立ち入りが許されたわけですが、今年は夏山開山から山頂までの登山が許可されましたが、現在も王滝口は山頂まで行けませんし、三ノ池ルートは通行禁止となっています。

 冒頭オヤジにとって曰く因縁の山と書きましたが、2014年9月26日27日、オヤジは御岳山登頂をするべく頂上山頂小屋に宿泊予約をしておりました。一週前のNHKの番組かなんかで、御岳山の紅葉が進んできました~とゆう放映されたニュースがきっかけのような気がするのですが、記憶が定かではありません。

 たまたま諸般の事情でカーチャンからストップがかかり、26日前日に小屋の宿泊をキャンセルしました。行く山をを変えて27日正午過ぎに名神に乗り、ラジオのスイッチを入れて、御岳噴火の臨時放送を聞いた時の衝撃は今も覚えています。

 その時に行った山が、早月尾根から劔でした、山頂から噴煙の上がる御岳を見た記憶は、今も鮮明に記憶にのこっております。前振りが長くなりましたが、そんなわけで今回長年の思いを込めて御岳山に行くことにしました。

 今回は一日だけしか時間が取れません、本来はケーブル使わずにとゆう思いはあるのですが(無理せんとき、いつもゆうてるやろ)はいはい老いぼれやからでしょう。5年前は王滝口で登るつもりでしたが、現在はまだ山頂に行けません(よかったねえ、言い訳がたつやんか)その分時間と体力に余力があれば少しお池巡りなどして(ふん、甘いわ!)おっしゃるとおりでした。グスン*

 前日に野暮用を済ませて午後15時ごろに出発、今回は小牧まで行って中央道に入ります。木曽ICと迷うところですが、中津川ICで下りて、R19号をチンタラ塩見方面に向かいます。県道20号の三岳道の駅で車中泊。

■6日

ゆっくり身支度整えロープウエイ駅に向かいます、一応平日は8時半から運行となっています(実際は少し早い15分ぐらいから動いていました)県道20号木曽温泉が御岳ブル―ラインの入り口です。木曽町発行の御岳ロープウエイへのカーナビセットは、ホテル木曽温泉でセットしてください、となっております。

 なるほど、なるほど、ブルーラインの入り口そのものです。日帰り入浴可能なので帰りはここに寄ることになるかなあ~と、思いながらブルーラインに入ります。約8Kロープウエイ駅に到着です。正確には御岳ロープウエイ鹿ノ瀬駅です。1500台の無料駐車場があります。

三岳道の駅
(車中泊は道の駅に限りますね~)
結構何台も車中泊の車が停まっていますが
極めつけはこの車でしょう
すべて手作り改造だそうです
ブルーライン入り口 御岳ロープウエイ駅駐車場とうちゃく~

 予定より早くケーブルが運航しています、片道15分往復¥2600です。センターハウス後のお花畑を見下ろしながら8時30分飯森高原駅に到着。

うわ~北海道富良野か~
(おまえそらなんぼなんでもいいすぎ!)
さ~乗って乗って
せっかく早くからうごいているのですよ!
飯森高原駅に着きましたあ~ よっしゃ~行きまっせ!
(えらい元気やなあ~)最初だけでした
お恥ずかしい*
行場山荘、いよいよここからです、本番は! 同じ山岳信仰奈良の洞川から
山上ヶ岳への参道の茶屋小屋と
雰囲気は似ています

 ここにも高山植物園がありますが、先ずは先に進みます。ウッドチップの敷かれた、お~ハイキングコースや~ルンルン(なにいちびってんねん)すぐに油木美林遊歩道分岐で行場山荘、ルンルンはここまで~、そこからもうただひたすら登るだけ~、御岳信仰の参道を登るだけ~、しんどい~、(あたりまえや!山岳信仰の聖地やぞ!)ゆるむことはありません、ひたすらよたよた、登ります。

キツイ信仰の登りです は~ようやく8合目女人堂です
現在はまだいけない三ノ池ルートの
分岐でもあります

 八合目女人堂とうちゃこ~、は~しんどい~、もうあかん~(はいはい、せーだいゆうとり、誰も背たろうてくれやらへんで~)灌木はなくなり荒涼とした火山台地が続く登りになります。陰はなく当然暑い!となります。改めてハイキング気分で行こうと思っていた自分が恥ずかしいです。

なんですかお墓? 山岳信仰の雰囲気が漂います

 女人堂から上部が山内となります。それこそ山岳信仰の雰囲気が色濃く随所に現れます。石像や塔頭、を見ながら上部に見える9合目のおそらく石室山荘その上部に山頂が見えます。もうあかんしんどい~(わかったわかったへたれ!小学生でも登ってくるのやぞ!)

厳しい状況を見てきたのでしょうね~ まだまだこれからでっせ~

 冗談はともかく(冗談かい!)いやあの噴火の当日に山に居た人たちの状況がいかに大変だったか、噴石が降り注ぐ中遮る樹々はなく、リュックを頭にこの急な斜面を必死に下山されたのですから、その恐怖感は計り知れないものがあります。

9合目から山頂部へまだ遠いなあ~ ようやく9合目石室山荘に着きました

 特に石室山荘からのキツイ傾斜の斜面は今も周りに噴石がゴロゴロ当日のすさまじい状況がうかがい知れます。しんどい、もうアカン、ヘロヘロなどと言ってはもうしわけないです。

小屋を通り抜けて反対側に出ました
(小屋を通らず先に進むこともできます)
ここからもうひと漕ぎキツイのぼりです
ドンドン追い抜かれるオヤジ

 極端にペースダウンのオヤジ、ドンドン追い抜かれて、もうあきません、しんどいです。は~ようやく工事中の頂上山荘前に着きました~、オヤジが当日予約していた小屋で、テレビなどでも紹介されている頑丈なシエルターが3台?3基とゆのでしょうか設置されています。しかし山頂へはまだ強烈な石段がまっています。

目の前の噴石群に耐えた石像
いや新しく建てたのか?
最後の正念場息が上がります
二ノ池三ノ池方面分岐
(下山時に回るつもりでしたがこのバテ方では)
(フンヘタレ!)
ようやく着きました
悲劇の頂上 山荘は工事中です
頑丈なシエルターが三基設置されています
今更の事ながらあの時これがあれば
この階段はいじめに等しいです

 よた、へろへろ、しかしオヤジだけでもないようで、皆さん同じようにヘロヘロで登っていますので、やはりきついのでしょうね~(なに納得してんねん)は~いとうちゃこ~、ドテ~12時回ってしまいました~。4時間の悪戦苦闘(大層なやっちゃな~)沢山の登山者が休憩中、オヤジもラーメン炊いてバテバテダウン休憩~。

剣ヶ峰山頂です
右の石像は噴火時に首が
飛んでしまったそうですが
修復されていました
たくさんの登山者が
この先紅葉シーズンはもっと多くなるでしょう

 オヤジはゆっくり食事をしてへたくそ写真など撮って、気が付くと他の登山者の数が少なく皆さんそそくさと下山されたようです(急ぐのは当然の訳が)もちろん、まだそれなりに残ってはおられますが、オヤジも下山にかかりますが、もう13時を回りました、そうか~16時半がロープウエイの最終やな~。

山頂から一の池を
火山灰が厚く覆っているのがみられます
同じく山頂から二ノ池と
今年オープンの二ノ池山荘
奥のほうは五ノ池小屋でしょうか

 3時間うん~のぼり4時間近くかかったなあ~、そうか~二ノ池や三ノ池見学は三ノ池から8合目女人堂に降りられないのやから余裕ないなあ~、またしても前回同様ヘタレ思考で仕方がありません完全往復で下山とします。(あ~ああ~あもう引退したらどうやー)俺は鳥谷かい引退勧告せんといて!(そんなええもんかい、鳥谷が気ィ悪しょおるわ)

 そんな時40~50名の団体が、なんと小学生とその関係者、中には中日新聞の腕章巻いた人たちも、なんや、なんや、しかしえらい元気やな~、みんな今までの登山者みたいにバテバテとちやうなあ~(そやろ~小学生でも元気に登ってくるのや、あんたがバテすぎなんや、へたれすぎなんや)わかりました。実感させられました己の老いぼれ具合を、シュン!は~ヨタヨタ戻ります。

火山灰の重量感が噴火の凄さを感じさせます さ~下山ですが
なんと小学生の団体さんと出会いました~
中日新聞のどおゆう企画なのか
ただ単なる取材なのか聞けませんでした
この岩石が降ってきたのです
怖いですね~本来コマクサなどが咲いている
砂礫地帯だったみたいですが
油断していると間に合いません
ひたすら降りるだけです
何度も書きますが、当日どのような思いで
この登山道を皆さん下山されたのでしょう

 ここ最近歩いた登山道では一番整備されています。チンタラチンタラなんとか8合目女人堂ちょうど半分くらいでしょうか、小学生が、付き添いの先生(?)と5~6人おられます。先に登った人たちの中で、ここまででリタイアした生徒さんたちみたいです。

長い時代と時間
遠くの山を見つずけてきた
石像たちに感動します
一緒に眺めていたいような共感もおぼえます
女人堂に戻ってきました、約半分です
ここから上部が山内、下が下界となります

 手を振って「オーイ、オーイ」と声をかけています。今となっては行きたかったやろなあ~と思いますが、まあ人生にはいろいろあります、ちょっとほろ苦い、でも良い思い出になるでしょう、そう願ってオヤジはやっと樹林帯が出てくる後半を下ります。

樹林帯の中、娑婆に向かいます
(大層なこっちゃ)
行場山荘を過ぎて中の湯
(6合目駐車場への分岐です
今回も考えたルートです)
駅が見えてきました~ヤレヤレ

 約1時間ぐらいでしょうか、行場山荘からウッドチップ散策路を通り15時半ロープウエイ駅に着きました。まあヤレヤレです。ゴンドラに乗り込みますが、どうもあの小学生たちが気になります、小屋に泊まるのかなあ~、女人堂で待っていた人たちにそんな雰囲気はなかったな~(いらぬお節介や)ゴンドラの係の人に「えらい沢山の小学生が、まだ上にいるけど間に合わんの違うかなあ」「そうなんですよ、今上から連絡があって16時半には間に合わない」とゆうことで「そやろな~どうすんの」関西弁丸出しのオヤジですが、「仕方ないので、降りてくるまで回しているしかないですね~」

現在の状況がよくわかる案内板です

 そうか~当然といえば当然ですが関係者の方々、ご苦労様です、小学生といへば今や日本の国の宝です、よろしくお願いいたします。(あんたは内閣官房長官か)(いえいえ総理大臣のつもりで)知らんで~知らんで~怒られるわ~とあほな事ゆうていたら、あ!あ!アカンがな~(なんや、なんか忘れたんか)

 高山植物園見に行くつもりが、ヘロヘロで忘れたあ~寄るつもりで急いだのに~小学生の心配してたら忘れてしもた~まあそれほど大きな案内もないけど、一応パンフには載ってるもんな~(あ~あ高山植物があんたには来てほしくなかったんや)憎たらしいことゆうなあ~グスン*(又泣くのんかい、今回はよー泣くな~)乗ってしまったものは仕方ありません、途中で降りるわけにもいかず、スタート地点の鹿ノ瀬駅に戻ってきました。

又ゴンドラのお世話になって
あ!あ!忘れたあ~高山植物園!
あ~あもう降りられへん~
ゴンドラから北の方面、正面の手前、木曽駒
空木、左手前、乗鞍ぐらいはわかりますが
かおりさ~ん(なんやねん)
いや奥の山々教えてもらいたいです

 さてさてもう一回¥2600払って高山植物園に戻るとゆうのもね~、今回は花の写真1枚もなし~(師匠の喜んでおられる顔が目に浮かびます)さー又チンタラチンタラ木曽路をもどりますか~、予定どうり温泉はホテル木曽温泉に立ち寄ります。

戻ってきました~
こんなお花畑はええねん(怒られるわ!)
上の高山植物園が見たかったなあ~
(パンフで見とき)
Nホテル木曽温泉大事なカーナビポイントです

 これがま~なんとゆうか、かんとゆうか、(なんやねん)いや~趣のあるちゅうか、とにかく温泉は茶色く濁った温泉、湯の花が湯船に一面湯面が見えんぐらい、(え~そりゃ又なんと)湯船の淵や中も温泉の石灰分がこびりついてボコボコ、これをかけ流しと言わずしてどうする、思い出しました奈良の入之波温泉やあ~、あの温泉もこんな感じです。まあ口コミはすべて温泉の質は褒めています。(そのほかは?)

 個人的には気に入りました~(なんやねん)御岳ロープウエイへのカーナビセットポイントとして、今後も残りますように願うばかりです。(どおゆうコメントや!)ゆっくり温泉に浸かってヨッシャ!カーチャンなるべく早く帰るよ~、明日はカーチャンと京セラドームでドリカムのコンサートや~!、30周年記念と4年に一回のワンダーランド、フアイナルやで~ヤッホウ~ペンラ追イト10本ぐらいもっていくねん!(信じられんわ~老いぼれ夫婦が~)  感謝 感謝。

■ 追記 イチびった締めになりましたが、改めて犠牲になられた方々へ山歩きを愛する老いぼれではございますが、心より哀悼の意をささげたいと思います。   合掌

【 記:洛西オヤジ 】