荒島岳 勝原(カドハラ)コース

初心者オヤジ100名山独り占めだあ!(何ゆうてんねん)
キツかった!今シーズン一番のへろへろ歩きでした~
(フン毎回やろが老いぼれ進行や!)
(洛西オヤジ No.206)


 
記念写真は雪の上から
荒島岳 山頂


2019年2月13日  洛西オヤジ

アクセス:
・湖西道路ー敦賀インター福井北インター中部縦貫道大野インターR158(通称美濃街道)ー勝原(カドハラ)スキー場跡駐車場

コース:
・カドハラスキ―場跡ー登山口ーシャクナゲ平ーもちが壁ー中荒島ー荒島岳山頂 完全往復





 こんにちは洛西オヤジです。前回は大山でした、となるとお神酒徳利みたいなもので(又ゆうとおる)荒島となります。(お前遠い山好きやねえ~)いえいえ近場の北山や比良はむつかしいです。北山は地図見てもわからへんし迷うやろなあ~、比良は雪多すぎでしんどいやろなあ~と思うのです。

 そんなわけで天気と暮らす山指数を毎日確認していますが北陸方面はなかなか良い指数になりません。火曜日(12日)の朝の時点でCとBとが交互に表示されています。う~んまた真っ白けゆうのんいややあ~と炬燵で食っちゃ寝を決め込んで、夜もう一度確認したところこれがなんと6時以降Aにかわっています。なんやなんや、どないなったんやねん。

 ま~わからんけど「行け!」ゆうことやろと準備をして朝早起きタイマーかけておいて4時ごろ出発~京都~高島~福井の武生あたりも小雨、ホンマ大丈夫かいな。福井北インターから中部縦貫道にスイッチ(ただやし大好き)大野インターまで(今のところここまで)雨はなんとか止みましたが雪全然あらへん。

おはようございます
今日は北陸道南条のSAでお着替え
雨まだ降ってるなあ~
大野に着いてなんとか雨は止みました
よしよしこの調子で頼むで~

 大野ゆうたら豪雪で有名なところですが、勝原についても雪あらへん~。上部の山にはさすがに積雪が見られますが依然と全然雰囲気が違います。おまけにスキ―場のゲレンデがあったあたりに中部縦貫道の延長工事関係の建物が見えます。

 2年ほど来ていなかったのかな~えらい変わりようです。とりあえず準備してヨタヨタ出発ですがここで判断ミスが、あまりの雪の少なさにピッケル、ヘル、を持たずにオヤジはスタートまあ懸命な皆さんは(ははあ~あとで痛い目にあいよるな)と、まあ後ほど。

おなじみの
カドハラスキー場跡の駐車場に到着
ゲレンデ跡の一部に
中部縦貫道の延長工事の建物が建っています
えらい雰囲気が変わりました
こんな看板あったかなあ~
お~温泉の宣伝が載ってる
(山にきたんか
温泉入りに来たんかどっちやねん)
さ~ぼちぼちチンタラスタ~トです

 登山口まではノーアイゼンで行くつもりでしたが、早々にアイゼン装着、ちょっと嫌な感じ(こりゃ少し甘く見てたかな)(そう思ったときはもう遅い)土日の登山者のトレースでしょうか残っています。通常は4~50分で到着するスキー場最上部のリフト跡に到着、1時間以上かかりました。

斜面をチンタラ
いつも思いますがスキー場跡ゆうのは
なんでこんなにしんどいねん
(八雲のパノラマもそうやなあ~)
は~やっと着きました最上部リフト跡

 はいはいここからやっと登山口です。しばらくはトレースが見えていましたが10分もしないうちに全く見えなくなりノートレースの状態、ま~尾根筋一本なので大丈夫だとは思いますが、前後に登山者なく前回来た記憶も薄れ、広い尾根なのでドジなオヤジは不安です。テープに頼りながらチンタラ、ヨタヨタ、一応ひざ下ぐらいなのでノートレースでもそれほどの負担は感じません(今のうちだけ喜んどけ*)。

はいここからが本来の荒島岳登山口
(カドハラコース)
スタートは低い灌木の中を進みます
ガイドテープの代わりですか? 前回も載せたかなあ~トトロの木?
ようわからんのですが

 雨は完全に止んで風もまだそれほど感じません、良々これで山頂ではピーカンや~(甘いなあ~)そやけどしんどいなあ~。シャクナゲ平までこんなに距離あったかなあ~だんだん沈み込みも厳しくなってきました。こりゃきついで~。やっと事態の厳しさを認識、だれもいない、トレースはない、自力で行くしかない、(冬山はそれで当たり前)。

完全にノートレースに
まだ沈み込みはましでしたが
天気は良くなってきました
何の足跡かなあ~跡をたどります
沈み込みがましなんですね~
彼らの能力に感心させられます

 喘ぎあえぎ、どれぐらいヨタヨタ漕いだでしょうか、は~やっと着いたあ~シャクナゲ平、とうちゃこ!~ドテ~とヘタレている場合ちゃうのんや!もう正午前、無雪期より1時間以上かかってるで~。

 おなか減った!おにぎり食べようかなあ~(何ゆうてんねん、食べてる場合か!これからが本来の荒島登山やろが)え~昼飯まだあかんの~(当たり前や、はよ鞍部に向かえ!)鬼!人でなし!誰も助けてくれへんの、(今日はこの山にいるのはあんただけ、ゴチャゴチャゆうてんと行かんかい!)。

は~ようやく着きましたあ~
シャクナゲ平、もう正午前です
鞍部にいったん向かいます
佐開コース分岐ですが
トレース全くありません

 鞍部に向かうとますます積雪が多くなります、膝上になり俗にゆう腿上げです。佐開コース分岐、案内版はもちろんトレースも見えません、冬季は入山しないのかなあ~。オヤジは佐開コースはまだ未踏です。もうオヤジより先に登山者はいません、先ほどのシャクナゲ平で中出コースからのトレースもありませんでした。

 さ~これから先の稜線がどうなるか、まずは目の前のもちが壁です。本来は右から回り込みますがおそらく岩と岩の間は腰まで埋まるでしょう。となると上部岩場の左側に直登ですが、問題はオヤジはピッケルを車において来てしまっています。本来はヘルもかぶらないといけない状況です。(あ~あ荒島をあんたは甘く見てたんや、いくら下で雪が少ないといっても)わかりました私が悪うーございました。

 仕方がないまた以前の劔の再現、ストックの冬季用リング外して行くかあ!正面突破です。斜面半分ぐらいはなんとか緊急ピッケル手漕ぎ、膝漕ぎで行けましたが最後の5mぐらいがきびしいとゆうより、どうしても体が支えられない状況に(昨晩降ったのでしょうか細かいサラサラの雪です)。

 2~3m先にしっかりした低い灌木がありますがなんとか手が届けば体を持ち上げられるのですが、一旦短くしたストックをまた伸ばして、緊急用の細いロープを(そんなもん持っているのかい!)先にひっかけ上部の灌木の足元に通してもう一本のストックでひっかけて3回目にうまくいきました、リュックをロープにくくり止め、体だけを持ち上げ枝をつかみようやく上部岩場の下にたどり着きました。

 は~まあピッケル持ってきていても同じ状況だったかも、もう意地みたいなもので何が何でもここで撤退してもこのもちが壁だけはのぼったるねんとゆう(年寄りの冷や水、年寄りがそんな思い詰めたらあかん)。まあええやないですか、意地もたまには必要です。さ~まだこの先の稜線がのこっています。あまり強烈なラッセルならここで撤退です。

なんとゆうことはない斜面に
みえるのですがね~
本来のコースは右のほうから
岩と岩の間を登ります
まっすぐ直登で挑みます
岩場を回り込み尾根に出て樹氷を見上げます
もちが壁の下部で12時15分
この写真が13時4分約1時間弱
あの30mほどの斜面で

 天候もガスが立ち込め上部稜線もはっきり見えない状況です。幸い稜線はそれほどの積雪ではなく(やはり風の影響でしょうかね~)。もちろんところどころ膝上までは沈みますが全く沈み込まないカチカチに凍てたところもあります。

 ワカンが有効だとは思うのですが急な斜面もありアイゼンをけりこまないといけない場面も多く、特に中荒島岳直下の急斜面は北側に伸びているので12本歯の先の二本で登ったようなものです。中荒島岳から先はもう前回の大山と同じ状況で感覚だけで進むしかありません。もしどうしても山頂がわからなければ自分のふみ跡を頼りに中荒島岳の標識には戻ってこられる着はずです。

中荒島岳になんとか到着
直下の斜面は厳しい状況でした

 よほどオヤジは日ごろの行いが悪いのでしょうね~、なんとかガスも薄れて青空らしきものも見えていたのですが、中荒島岳からもうひと漕ぎ斜面を登るとそこは白い世界、あ~あこれじゃ全く先週大山と同じ状況でんがな。

 やめてよ~ただ山頂に近ずくに連れて沈み込みはましになってきます。山頂の形にもよるのでしょうかね~風が吹き溜まりを作らないのでしょう。突然前方にお社らしき影が目に入って着いたあ~到着~ドテ~とはこの状況では行きませんがヤレヤレ。

よくぞ見えていてくれました
埋まっていたらどうなっていたか
ここでも記念写真
お社の後ろに潜り込んで食事です

 下山は自分のトレースをたどります、深く漕いでいるので消える心配はありません。ただ自分がつけたそのままの形のトレースを戻るのはホンマに自分しかこの山に来ていないのやなあ~と実感させられます。

さ~下山です。自分のトレースをたどります ようやくガスが薄くなってきました
かおりさんや皆さんのように
青空樹氷とはいきませんが

 なんでかなあ~今日はA評価の100名山やで~、そんなしょうもないこと考えながら下山していると、もちが壁をなんとか通過してシャクナゲ平に上り返しをしているとまず右足がけいれん、あちゃ~久しぶりやあ!攣ったあ!。

 続いて左もなるのは毎度のパタ~ン痛い~10分ほど動けません。やはりオヤジの限界を超えた腿上げ歩きだったみたいです。まあシャクナゲ平に着けばあとはほとんどが下りですがこれが結構長いのです。一度攣るとそのあとはリズムよく降りられなくなるので時間がかかるのは仕方ありません。チンタラ、チンタラ、がより顕著になります、まあヘッデンでも踏み跡はしっかりついているのでなんとかなるでしょう。

前方に小荒島岳がかろうじて見えます。 これが本来の豪雪の荒島岳の雰囲気です
白黒写真樹氷です 同じく桜満開樹氷
今時分ガスが晴れて、なんやねん
とぼやいていたら足攣ったあ!
(気が緩んでいるのや!)
シャクナゲ平に戻ってきました
シャクナゲ平からようやくガスが晴れ 同じくです、山頂でこれぐらい見えたらなあ~

 限界超えた足を引きずりながらチンタラチンタラ、途中カーチャンから携帯に、そういえば今日はもう余裕がなくいつもの山頂からのラインも送らなかったので、心配しての連絡でした。まあほとんどの場所でつながるみたいですが、今日は余裕がなかったです。写真もひどいものですすんません。

 なんとか登山口に降りてきたのはもう17時でした、まあ足が攣らなかったらもう少し早く降りられたかも(同じや、老いぼれの下山はどのみちヨタヨタ、ヘロヘロ変りない!言い訳せんとき)はいおっしゃるとうりです。

もう日が傾いてきました
それにしても穏やかな風景です
あの山頂のガスはいったい
(ええのあんたが悪いわけでもあらへん)
偉い優しいなあ~
登山口に戻ってきました

 登山口から車の駐車場までなほも40~50分かかって18時前に帰還となりました。10時間弱の歩きとなりました。下のあまりの雪の少なさに甘い判断をしての歩きに豪雪地荒島岳の厳しさを思い知らされました。もちが壁より上部の尾根でもう少し積雪が多ければ、腰あたりのラッセルが続けば登頂はできなかったと思います。

 今回は初心者オヤジに単の冬山の厳しさを思い知らすため誰も登ってこなかったとゆうことでしょうか、100名山では初めての体験でした。

スキーゲレンデ跡を下ります
どうやらヘッデンは使わずに
降りてこられました
はい帰還です
ホンマに最後の最後まで
誰にも遭わない一日でした

 いや~ホンマにヘロヘロになっての帰還となりました、久しぶりの足の疲労からくる攣りは老いぼれオヤジへの警告かもしれません。カーチャンには遅くなると伝えてありますのでゆっくり温泉に浸かって癒しましょう。

 何件か案内がありますがあえて帰路ルートの反対になりますが九頭竜ダムに向かいます。以前カーチャンと郡上八幡から福井へ抜けるときに寄った記憶がありますがどうやらリニューアルしたみたいで平成の湯となっていました。

 綺麗な温泉でサウナもあり二度ほど出たり入ったりして、露天に入っていると雪が降ってきて今日の厳しい歩きを癒してくれるサプライズとなりました。   感謝 感謝。


                           【 記: 洛西オヤジ 】