樹氷の三峰山(みうね山)
(樹氷人気は熱く,多くの人が山頂目指す)

樹氷のトンネル


2019年2月2日(土) 曇り後晴れ  森の旅人M

コース:
・奈良県御杖村・みつえ青少年旅行村~三峰山登山口~不動滝ルート~不動滝~避難小屋~三畝峠~三峰山山頂~八丁平~三畝峠~避難小屋~登尾コース~トイレ小屋~三峰山登山口





 久しぶりに樹氷を見に行こうと奈良県三峰山に決める。樹氷で有名な高見山の東に位置する山である。高見山の樹氷は2年前に登ったことがあるが,隊列になり登った先の狭い山頂は密集した人込みですごかった。三峰山には若葉の映える頃に登ったことがあり樹氷時期は初めてとなる。

 午前6時過ぎに自宅を出発,奈良盆地を抜けて南下,桜井市から長谷寺付近になると道脇に雪を見る。山間部に入り周囲の山は新雪で白くなっている。道路に積雪は無いが国道369からみつえ青少年旅行村へ向かう道路はアイスバーンになっていた。道路の凍結はここだけだった。

 9時前に青少年旅行村に到着,しかし入り口の駐車場は満車で止められず。一旦戻り第5駐車場へ入る。結構な人が入山しているようだ。ここでお茶とお湯のポットを忘れたことに気が付く,カップラーメンが食べられなくなった。準備をしているとバスが上がって来た,このあと更に1台見る。麓の気温は4.1℃で暖かい。

みつえ青少年旅行村入口駐車場 みつえ青少年旅行村入口

 登山口から林道に入り坂を登って行く。凍結した林道を10人近い登山者が先を歩いている。今日はまだ歩いたことのない不動滝ルートを登る,林道分岐にはトイレ小屋がありトイレと小休憩してから入山して行く。

 不動滝ルートに入って少し上がると不動滝が現れる。21mの落差の滝は水が流れ落ちて氷結していなかった。滝前の橋を渡り不動滝の横を上がる,ここから本格的な山道が始まる。

不動滝ルート分岐 不動滝

 山道は新雪が踏み固められているが滑る状態にはなく,行けるところまで行ってアイゼンを付けよう。短い折り返し道を上がって行く。積雪は2~3センチで変わりない。途中の狭い道で男性がアイゼンを着けている。更に上がると平坦地となって先行していた数人がアイゼンを装着している。それを見てアイゼンを着ける。

アイゼン装着場所 急坂尾根の折り返し道

 足元の心配が消えて快調に上って行きたいが,急坂は変わらない。谷筋を詰めるところから尾根に出るが急坂の折り返し道はまだ続く。上方を見上げると登っている人の姿が小さく見える。まだまだ上って行かないと避難小屋に着かないようだ。前方に半袖Tシャツの男性を目にする。寒くないのか不思議な感覚になる。杉林の急坂の折り返し道は結局,避難小屋まで続いた。

 避難小屋に入る,中は薄暗いが満員のようで多くの登山者が休息している。隙間を選んで場所を確保。10時半だが,ここで昼食とする。山頂付近では寒さで落ち着いて食べられないだろう。数人が美味しそうにカップラーメンを食べている,うらやましい。私はおにぎり二つで済まして小屋を後にする。

避難小屋 不動滝,登尾ルート合流点から山頂へ

 小屋を出たとたんに寒さが襲う,気温は-2.0℃。特に指先が冷たく感覚が痛い。冬用手袋でなく一年中同じ手袋なのが悪かったらしい。原因は暖かいお茶やカップラーメンが食べられなかったことだ。ここから登尾ルートの合流となっているため登山者が増えている。

 山頂まで500mの標識が現れると杉林から雑木林に代わりその枝に樹氷が着いている。早くも写真を撮る人がいる。樹氷の世界が始まる。樹氷の成長はまずまずようだ。三畝峠に着いてから樹氷並木が続き撮影会が本格的になる。次々と登って来る人が入らないように待って写真を撮る。山頂に出るとここでも人が集まりカメラに収めている。展望の見える北側はガスで全く見えない。気温は-3.0℃,積雪も20㎝ほど,風も無く寒く感じない。

三畝峠 山頂まで450m
樹氷並木 樹氷状況
樹氷並木は続く びっしり着いた樹氷

 八丁平へ下って行く,少し戻って本道があるが山頂から直接下っている踏み跡があるのでたどって行く。残念ながら八丁平もガスで見通し悪くなっていた。南側の展望もガスの中。多くの人が風を避けて木の根元で昼食中だ。ここは風が強く草むらの雪は吹き飛ばされている。楽しみにしていた樹氷は堪能できたが,広がる展望も見たかった。

三峰山山頂 八丁平から山頂方面
ガスの八丁平 八丁平にて

 下山開始,丁度時間がいいのか登って来る人と次々出会う,混雑し始める樹氷並木通りである。避難小屋が不動滝と登尾ルートの分岐となっており左の登尾ルート道に入って行く。こちらも急坂道になっているが順調に下って行く。12時過ぎまで登る人と出会う。倶留尊山を一望する場所で写真を撮っている中年男性と会う,話を聞くと地元の方で今年2回目の登山。先週には高見山に登ってきたと言う。山道の雪も少なくなってきた。

登尾ルートを下る 倶留尊山方面

 下り立った先は林道とトイレ小屋に到着。併設された休憩室で休憩,アイゼンも外すことにする。登山口へ戻るため一気に下る。雪はほぼなくアイゼン無くても問題ない。このルートも杉林の急坂の折り返し道になっている。登尾ルートの林道分岐になっている橋に着く。登山口から駐車場に無事戻ることができました。駐車場の車は余り減っておらず皆さんゆっくりしているようだ。

トイレ小屋 林道へ下る

 車には以前と同じように,みつえ温泉「姫石の湯」の100円割引券がワイパーに挟んである。ありがたい。バックを下ろし,靴を替えてから旅行村で行われている霧氷まつり会場へ向かう。時間が早いのか下山者の姿もまだ多くないが10人ほどがテント下で食事をしている。今日はこんにゃく煮とシカ肉とイノシシ肉の串揚げがあり,どちらが美味しいかと聞くとシカ肉は柔らかだと聞いたのでシカ肉の串揚げをいただいた。シカ肉は柔らかく臭みも無く美味しくいただきました。

霧氷まつり まつり会場

 今日は大行列にもならず樹氷を見ることができました。天候が晴れていたらもっと良かっただろうなと思うばかりです。

 この後は,姫石の湯へ向かい冷えた体を温めて,ほっこりしてから無事に帰宅出来ました。  感謝,感謝です。


                           【 記: 森の旅人M 】