セツブンソウ


 
一斉にご挨拶


2019.3.2(土)晴れ 12℃ Ikomochi

コース:
・JR京都駅7:45発→近江八幡→八日市→東近江市10:20→永源寺→近江八幡→JR京都





春の妖精セツブンソウに会いに行ってきました。

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 かつて藤原岳で出会ったセツブンソウたち、小さな背丈で健気に雪解けの中に咲いていて、白色の花びらと薄紫のおしべの上品な色合いにいたく感動した。

 その後植物園でお目にかかったけれど自生地にはなかなか行けず。伊吹山麓大久保集落は村をあげて保護活動に力を入れており毎年開花情報が報道されるほど有名だが、JRとバスを乗り継いでの時間設定がうまくゆかないし、セツブンソウ祭とかで人も多そうだとこれまであまり気が乗らなかった。

 ふとしたことで、東近江市に自生地があると知った。電車とバスを点々と乗り継いで3時間はかかるけれど、午前中には現地に着けるので、行きやすいかも。あとは、お日様が出ないと花びらが開かないので、空模様のみ。大久保集落の情報によると、今年は開花が1カ月も早くもはや満開とのこと。運よく週末は快晴予報なので、チャンスは今しかない!とウキウキ出かけた次第です。

 地元のバスは私だけの乗客で、運転手さんにセツブンソウの情報を尋ねると「話には聞くけれど見たことない」。でも、顔見知りのおばあさんが知っているはずだから尋ねてみたらと、家を教えてくれた。足が痛くなかったら連れて行ってあげるのにというおばあさんに道順を教えてもらい、さらに出会ったおじさんに尋ねてたどり着いた自生地は、一面の花畑でした。

春の妖精 妖精一家

 藤原岳のセツブンソウは登山者に踏みつけられ、雪に埋もれてか弱かったけれど、ここのセツブンソウは明るい陽射しの下すくすくとのびやかに花びらを開いていました。でも、保護地にもかかわらず盗掘などで数が年々減っているとのことです。セツブンソウは種から開花まで3,4年かかる。繊細な花というし、環境も変わればうまく育てられないのに...そっとしておいてほしいものだ。

花畑です

 帰りのバスまで3時間ほどあるので、畑の土手に座ってパンを齧りコーヒー飲みながら、視野の先でうろうろする猿たちを眺め、谷川の水音が響く山里の空気を吸いました。その間見物客は数組で、みなさん車で来てさっと写真を撮りさっと帰っていきました。スプリング・エフェメラルを追いかけているという男性によると、ミスミソウがもう満開、ユキワリイチゲ、フクジュソウも咲いているとのことで、今年の暖かさに驚いた次第です。

 近くに住んでいるのに初めて見に来たという女性と話すうち、彼女も山歩きが好きで鈴鹿10座を制覇しようと頑張っているとのことで盛り上がり、ついにはバス停まで送ってもらうことに。そして道中の話で、永源寺に行ったことがないというと、永源寺まで送ってくださいました。

もみじがいっぱい永源寺 お寺でついに券売機が!

 近くの山に来たことはあったが、お寺までは行く時間がなかったので、初めてお参りしました。紅葉の時期は押すな押すなの行列だそうだが、今日は静かな境内で、新芽が色づいた3000本あるというモミジの木を見上げながらのんびり過ごしました。ついでに、永源寺こんにゃくのおでんも食べて、いろいろな方との出会いに支えられ、お陰様で目もお腹も心も満足満足の春の一日でした。みなさん、ありがとうござました。

 余談ですが、映画「ボヘミアン・ラプソディ」ご覧になりましたか。先月従兄弟たちが集まった折に「ボヘミアンラプソディ絶対観るといいよ」と、口々に勧めるのです。ヒットしていると聞いているけど、なにかとスキャンダラスだったクイーンの映画じゃないの?というと、「それが伝記映画なんだけど、なぜか涙が出て止まらないんだよね・・・」良い歳のおじさんたち、しかも音楽業界人たちがそんなに褒めるならと、だまされたと思って行ってみました。良かったです。目からうろこでした。音楽も素晴らしかった。で周囲に、ともかく観に行ってごらんよと勧めまわっております。アカデミー賞主演男優賞他受賞したので、さらに上映延長のようです。一見の価値ありです。

http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/


                             【 記:ikomochi 】