大文字山三角点から北の谷間の出合坂へ


 
とても良い天気
大文字火床から京都市内を見下ろす


2019.1.4(金) 晴 10℃ Ikomochi

コース:
銀閣寺バス停11:30~火床~三角点13:20=14:00~出合坂14:35~火床15:00~鹿ケ谷16:00~錦林車庫バス停16:20







 新年おめでとうございます。今年は足のリハビリも兼ねて登る回数を増やす予定です。 よろしくお付き合いください。

 初登りは大文字山です。三角点から北の谷間の出合坂への道を探しました。

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 始まりは2017.2.12のことだった。当時は大文字山東谷の毘沙門堂尾根を探索しており、その帰りに三角点から銀閣寺に下山することもあった。その日は雨社付近からうっすらと雪が積もり、山頂では1センチほどの積雪。丁度オリエンテーリングの大会が開かれているようで踏み跡がたくさんある。

 下山道はぬかるみぐちゅぐちゅ滑るので、以前出会ったおじさんに教えてもらった林の中のエスケープ道に行くべく、山頂から北の支尾根に入った。登山道を少し離れたところで踏み跡があり、そのまま付いていったらまったく知らない道ではないか。坂になってロープなど張ってあるし階段もあるし。下から長靴のおじさんが登ってきて、「滝見に行くんか?」と声を掛けてきたので「はい」と答えてしまった。「そうか 滝見に行けるコースなんやな!」そのままほいほいと踏み跡をたどり、着いたところは出合坂の標識が掛る分岐。いったいここはどこなんや?このまま尾根を行けばいいのかどうすればいいのか?うろうろしていると、男性が一人やってきた。オリエンテーリングの役員で標識などを撤去に来たという。

 この日毘沙門堂近辺の地図は持っていたが、まさかこっちのほうに来るつもりがなくて三角点以北の地図は持っていない。その人に、現在地を尋ねるが、見せてもらった地図は見慣れた地形図ではなく、なんか印いっぱいの地図でよく読み取れない。その人はこの尾根をまっすぐ行くと最後は斜面になるので行けないと思うという。急斜面でも下れば沢に出てそのままどこかに出ると思うけど、ここは忠告に従って先ほどの出合坂を下ることにした。

銀閣寺から大文字山 火床へ登ります

 踏み跡でぐちゃぐちゃの雪道を下ると、谷間の源頭部に出た。緩やかに広がる谷間を下っていった。途中で多分これが幻の滝だろうな?(写真で見たことがある)と思える岩場や、中尾の滝を通過して、そのまま緩い谷を1時間余り下っていくと、人家が見え青い橋が見え、車道が見えた。比叡山への行き帰りバスで通るときに見かける場所だった。

 わたしはなぜ行くべき道に行けなかったのか、はたまた出合坂の尾根はどこに位置するのか?帰って地図を眺めて見当をつけたものの、もやもや疑問がいっぱい。

 3月25日にまた三角点からの下り道を探しに行ったものの、確信が持てず、仕方なく下山道から横道に入り北の谷に下る道をたどってみた。その時は中尾の滝に到達できたけれど、出合坂には行かず中尾城址の尾根をたどった。そんなことでずっとどこで?なぜ?ともやもやしていた。

 昨12月24日に三角点から銀閣寺に下山途中、また踏み跡に分け入っていくと道は三叉路になっていて先を行く男性が一人、どこに向かっているのか尋ねると、銀閣寺に下るとのことで、後ろに付いていった。林の中の踏み跡をほぼ登山道に沿って下ると、掘り込まれた道の最後のあたりに出た。そうか、これでわかった。あの雪の日、わたしは分岐を左折せずに直進してしまったから迷ったのだな。合点。

A17ポイントを過ぎ 三角点へ近道

 というので、1月4日満を期してのチャレンジ。今日は久々に銀閣寺から大文字を目指します。正月というので観光客 外国人で大賑わいの参道を過ぎ、登山道へ。消防隊の人が数人立っていて何かあった様子。どうしたんですか?と聞くと、山頂で気分が悪くなった人がいて救助に行ってるとのこと。

 しばらくすると、担架を担いだ一団20名ほどが下ってきた。患者は若い男性だったが、階段や急坂もあるので20名くらいは人手がいるのだろう。「ごくろうさまです」と声を掛けて、登山開始。順調に登って千人塚の後ろから大の字の右のはらいの下段に出て、細い階段を登ると金輪の場所に到着。昨日と打って変わり風もなく青空が広がる上天気。大勢の人が三々五々、景色を楽しんでいる。

山頂からの眺めを楽しんでます

 三角点への登山道の途中から先日の支尾根に出る踏み跡に進入し無事に三角点広場に到着。霞んでいるけれど遠くにハルカスや大阪の高層ビル群が見え、金剛山も大きな山姿を見せている。ベンチに座って休憩しながら、隣に座った女性と話が弾んだ。

 その人も一人が多いとのことで、私が迷った場所を探しに行くというと、「分かる分かる 悔しいよねえ!」と盛り上がった。これから平安神宮に初もうでに行くという女性と別れ、いよいよ出合坂探索です。

 三角点のすぐ後ろの林の中に北側に下る道があるのを確認してから、また登山道に戻り、迷った林に進入、入り口には赤ペンキのマーキングがある。そのまま踏み跡を直進して三叉路を北へ、しばらく行くと虎ロープが張ってある斜面に出て、壊れかけた階段を下っていくとトラバース道に出た。

新品の丸太ベンチがたくさん 赤ペンキのところが入り口
はっきりとした道がある ロープのある斜面を下る
巻道に下りる 巻道を東へ行くと三角点の下に出る

 その道を東へ上がっていくと、斜面の上部に人影がたくさん見えて、三角点広場だった。これで道はつながったので、また来た道を引き返し、ところどころにある赤ペンキや虎ロープを見ながら、出合坂への広い踏み跡を下った。

 支尾根の先まで行ってみたが、途中に道があったりして先に進めそうだ。出合坂に戻って、谷に下った。緩やかな源頭部が広がる谷は若葉や紅葉の時期にきたらよさそう。

支尾根を下ると 出合坂です

 そのまま谷を下ると、左側に尾根に登る道があったので行ってみた。すぐに分岐に出て、3差路になっているので迷ったが、とりあえず登りを選んだ。細い支尾根を登っていくと2か所分岐があった。それでも踏み跡が登っているので付いていくと、最後は急傾斜になり踏み跡も薄く怪しい感じになったけれど、尾根の直下にきているのでそのままよじ登った。

 出たところは、三角点から火床への途中A17標識だった。なんのことはない、一周してきたわけでした。この斜面も入り口の木に赤ペンキマークがあり、いずれ踏み跡も鮮明になるかも。支尾根が複雑な北側の谷の様子が少し分かってきたので、これで良しとしましょう。

源頭部に出る A17に戻ってしまった

 下山は、千人塚の南側の広場から鹿ケ谷へと下った。鹿ケ谷ってどこに出るんだろうか?とよく歩きこまれた山道を下っていくと、鹿ケ谷の住宅地に出てすぐに霊鑑寺だった。

大の字を下る 鹿ケ谷へ向かう
掘りこまれた道です 鹿ケ谷に下山
霊鑑寺です 哲学の道

 この道は初めて歩いた。大文字山 いつも大勢の人が登っているけれど、いろいろなバリエーションが取れて気軽にも歩けるし、難しくすることもできるしで、奥が深い山だなあと再度見直した次第です。2年越しの道迷い疑問が解明できて、ほっとしました。


                             【 記:ikomochi 】