奈良奥駆け 弥山~釈迦ヶ岳(3)
2018.08.26-28

初心者オヤジ奥駆け未踏部2泊3日の行者旅
古来からの王道ルートは様々の出会いがありました
又山岳信仰の凄さを改めて思い知らされた歩きでした
(洛西オヤジ No.192_3)

 
お疲れさんでした~郡山の男性と記念写真で~す


2018年8月26日~8月28日   洛西オヤジ

アクセス:
・京奈和ー奈良市内ー橿原ーR309-黒滝の道の駅(車中泊)-天川村川合村役場 ・8月29日現在R309川合からR169の西原には行けません。したがって行者トンネルまではいけない状態です。ただし熊渡までは行けるみたいです。今回オヤジは最初から川合から行くつもりでしたので問題はなかったのですが6月の蓮華の時もダメでした。確認したところ来週9月3日くらいから通行できるかもとゆうことです。(確認必要です)


コース:
▽8月26
川合村役場ー栃尾辻ー金引き橋分岐ー高崎横手ー狼平上部水場往復ー日置山ー奥駆け出合 明星ヶ岳ー船ノ峠ー楊枝の森ー楊枝の宿(宿泊

▽8月27
楊枝の宿ー仏生岳ー孔雀岳ー釈迦ヶ岳ー往路を戻り八経ヶ岳ー弥山(テント泊)

▼8月28日
弥山ー狼平ー高崎横手ー金引き橋分岐ー栃尾辻ー川合村役場






 ■8月28日

 疲れていたのと眠剤のおかげでしょうか、目が覚めたら5時前ツエルトの割には熟睡感があります。先ずは着替えです。狭いツエルトの中でゴソゴソ、ドンジョイ装着の為オヤジは朝は時間がかかります、靴下が濡れて気持ちが悪かったので、寝るときに履く靴下で今日は歩く事にしましたが、これが大失敗(靴下ごときでなんや)少し薄かったので靴の中で指先が動き、靴擦れ状態になりました。(へ~えらい微妙なんや)

手前がオヤジのツエルト
奥が郡山の男性のテント
今日も明月が西の空に残っています

 まあそれは後の話で、とにかく小屋の前の木のテーブルで朝食です、ラーメンに又お餅を入れて(かおりさんも同じ献立をされていました)そんな時、もう一張りのテントの男性が起きてこられました、「おはようございます」まだ若い男性で(後で聞くと40歳前半との事)奈良の郡山から来られているとの事です、単独のテン泊は今日が初めてとのことで、その割にはキチンと設営されています。

 ちょっと変わったメーカーのテントなので聞くとアマゾンで買ったとか、いや~中々ユニークです、それよりなにより驚いたのは、今まではパラグライダーばかりやっていたとの事、まあオヤジの今までの人生で、パラグライダ―が趣味の人とは話をした事がありません。よく周山や伊吹で見かけますが、あんなふうに空から下を見たいなあ~とかねがね憧れていましたが、男性によるとやはりライセンス取得まで3年ほど掛かったそうで、大概最初少しやってみてうまく飛べずに、いやになってしまうそうですが、そりゃそうです。

 そんなに簡単に空を飛べたら鳥が怒ります。登山は最近、立山(雄山)に子供さんと行ったら、えらい喜んでくれたので、いろんな山を歩きたいと始めたそうです。確かにまだどんな山を歩きたいのか、漠然として目標が定まらないとゆう山歩きをする、誰もが最初経験する状態みたいです。

 昨日はやはりトンネル西まで来られないので、川合から登ってきたとの事、面白いとゆうか気の毒とゆうか、水を5Lぐらい担いで歩き出したら、えらいしんどくて途中で帰ろうかなと思いました、との事です。どうやらGPSを頼りに歩いているみたいで、山マップはもっていないみたいでしたが、水場とかは考えになかったみたです。

 いや~初心者のオヤジがゆうのもなんですが、初心者ほど恐ろしいとゆうか凄いものはないです。「次からは水場を考慮して歩いた方がいいですよ。テン泊はまず水です」などと講釈垂れます。

 中々ユニークな男性との出会いに冒頭から長々と書き連ねました、スミマセン、さて食事も終わりツエルト撤収、オヤジは狼平に下山です、男性は昨日は狼平の方から登ってきたとのことです、今日は八経に行って高崎横手に降りるとの事、オヤジの下山は例によってチンタラチンタラなので、後で又逢うことになるでしょうと先に出発します。

まいどお馴染み木道を狼平へ下ります 狼平避難小屋

 今日は気分的に楽です、チンタラチンタラ狼平の避難小屋を通過、再度上部の水場で2L確保、弥山では洗顔もままならなかったので、ゆっくり上半身をタオルで拭いてサッパリします、ふと沢の上部を見ると一昨日は気が付かなかったのですが、白い花が咲いています。アレ~どうやら白のトリカブトみたいです、もちろん近づいて確認、やはりそうでしたOKAOKAの皆さんからも聞いたことがあります。

白トリカブト 同じく

 さて郡山の男性が水を汲みに降りてくるかなあ~、と思いながら高崎横手に向かいます。結局男性には出会わず、オヤジは歩きなれたルートを金引き橋の分岐に向かいます。そうそう初日オヤジを追い抜いて行かれたトレランのご夫婦に頂仙岳は何処なんでしょうと聞かれました、同じく郡山の男性も判らなかったとの事です。

 そうなんですね案内がないのです、高崎横手から下ってきて初めての小高い斜面を直進すれば行けるのですが、通常はピークの下の巻道をほとんどの人が歩きます。案内がないのですから当然ですね~、オヤジは残雪がまだ厳しい状態の時トレースについて行って、無意識に通過しました。

 まあ川合から弥山までのルートで、一番大きく載っているピークなんで、気になるのは確かですがその割には案内がないのがちょっと理解できません。そうそうトレランのご夫婦に説明のお礼に 、塩飴もろたんやあ~(そうかーよかったねー)

 その後金引きの分岐付近で、下から大きな一眼レフを肩に装着した男性が上がってきました「トンネル西口まで行けなかったので大きな橋のところから林道を歩いてものすごい急な斜面を登ってきました」とのこと、時刻は9時半ぐらいでしょうか、やはり「八経、弥山と回ってきたいのですが」オヤジ今年の6月蓮華を見に来た時は同じ地点で10時前でした。

 男性がどれぐらいの経験があるかですが、「相当時間がかかるので、暗くなると金引橋への下山で迷わないか」「そうなんです今登りながら考えていたんです、いっそトンネル西口に降りてR309を熊渡まで戻ろうか考えています」本人は熊渡とゆう地名は認識ないみたいですが、驚いた事に奥さんが車で待っていますとの事です。

 それはそれでビックリですが「え~もの凄い距離になりますよ」「降りてから15Kほどでしょうか、崩落現場を無理やり突破して戻る事も考えているのですが」オヤジ「それはチョットなんぼ何でもね~超ロングコースになります。

又戻ってきました金引き分岐 汚いオヤジやなあ~載せない方がエエで~
(同じルートの下山は写真少ない)

 実は今年の6月末に、私がここから10時前に同じコースを歩き16時過ぎにここまで戻ってきました、ですからこの時期まだ明るいうちには、金引きの林道に何とか戻れると思うのですが、なるべく急いで降りてきてください」「わかりました~ありがとうございます」とゆうことで、オヤジは栃尾辻に向かいます。いや~いろんな人が、それにしても奥さんどうして時間を過ごされるのかなあ~(フンあんたもカーチャンに同じように車で待ってもらったことあるやんか)そうでした玉置神社から本宮まで歩いた時でした、(はいはいあんたの懐古はええのんや、さっさと歩かんかい)

 はいチンタラチンタラ、栃尾辻を過ぎて林道に出会いさらに下って、鉄塔の少し手前で登山道に座り込んでいる人が、「アレー」なんと後ろを歩いていると思っていた郡山の男性です。「早かったんですね~てっきり後ろを歩いておられるものと思っていました」「いやちょっとズルして林道を歩いてきたんです」どうやら林道の出会いから、そのまま林道を来た方が早かったみたいですが、まあそれだけオヤジがチンタラチンタラ歩いていたとゆうことでしょうか。

林道に出合に戻ってきました 林道を少し歩いて
又登山道(正面右下)に戻りますが
山の男性はそのまま進んだみたいです

 そこからは又いろんな話をしながら一緒に降りてきました、まだ結構かかったのですが気分的に楽な下山となりました。

鉄塔に戻ってきました 花はトリカブト以外ほとんど目につきませんでした、鉄塔付近で何やらのホトトギス
戻ってきましたあ~民家の裏庭登山口

 役場の駐車場に戻ってきましたが、なんとオヤジの車の隣に郡山の男性の車が停まっていました、偶然ですが縁があったのでしょう、時刻は正午を回っています。今日は約5時間ほどの歩きでした。

 下山途中から、「温泉が楽しみです」と言っていた男性、もちろんオヤジも天の川温泉に、待てよ~いやな予感、念のためスマホで確認、やはり火曜日は休館でしたあ~

 あぶなかったあ~必然的に洞川温泉に向かうことになりました、先に車をスタートさせたオヤジは又やらかしました(なんや、なんや)洞川温泉にオヤジが着いて、後から郡山の男性が到着「ストック忘れていましたよ~」アチャ~相変わらずです、いつぞやは天の川温泉で、着替えた登山の衣類を忘れたオヤジ、まあ痴呆も進行中、ボチボチやばいなあ~

 一緒に温泉に浸かり、ここは食事が出来ないので出てから近くの食堂で遅い昼食をします。結局最後までお名前を聞くのを忘れてしまいました。

 まあそれもよし、いつものオヤジの持論です、一期一会の山歩き、ただOKAOKAの紹介だけはしておきました。ほんとはオヤジとしては、パラグライダーの話をもっと聞きたかったのですが。

 さて今回も何とかへろへろ、ヨレヨレ、バテバテながら(そんなに書かんでもわかってる)無事に戻ってきました。あのルートを飛ぶように進む行者さんに今更ながら脱帽!

 奥駆けのルートではほとんど登山者や行者さんには合いませんでしたが要所要所で印象に残る人たちとの出会いがありました。 感謝 感謝。

                             【記:洛西オヤジ】


  枕草子  
秋は夕暮れ
夕日のさして、
山の端いと近うなりたるに、
鳥の寝所へ行くとて、
三つ四つ二つなど、
飛び急ぐさへ、
あはれなり

清少納言の心境を待ち望みながら、洛西村の侘び住まい早く秋が来てくれ~
    ---- 洛西オヤジつつ”り方教室 ----

追記:1
・そうそう忘れていました(忘れたほうがみなさん喜ばれると思いますが)

大峯高野すずかけラインについて
2001年7月20日から8月19日まで、運航開始一日2往復
2005年 5月7日から8月28日まで、土日祝だけ1日2往復
2006年からは運行された形跡がありません、取りやめになったみたいです。

高野山から洞川温泉のルートで、天狗木峠を境に和歌山県は南海りんかんバス、奈良県側は奈良交通が受け持っていたとゆうことですが、乗り換えていたのか、相互乗り入れしていたのか、又どんな停留場があったかもわかりませんが、オールド登山者ならご存じかも。

あれだけの高所を走っていたのですから、きっと登山口の取りつきに、利用されていたのではないでしょうか、ご存知の方があればお聞きしたいところです、いずれにしても、バスがあの狭い林道をユックリ走っていた風景を想像すると、乗ってみたかったなあ~と今更ながら思うのですが、老いぼれのノスタルジーですかね~。

追記:2
・驚き桃ノ木山椒の木、森の旅人先輩とニアミスしていました、山上から稲村の報告拝見、オヤジが歩いたのとは逆周りで歩かれました。何時に取りつかれたのかわかりませんが、下山2時半とは恐れ入りました。脱帽!最近奥駆けによく行かれます、世界遺産熊野古道奥駆け道を究めてください。楽しみにしております。私も未踏部をヨタヨタ歩く所存です。ご指導お願いいたします。